結婚相談所やお相手の選び方(常識が通じない業界) #結婚相談所トリビア8

結婚相談所は結婚したい人との縁結びと言えど、利潤追求を目的とした私企業が母体ということは、忘れてはならない視点です。
確かに担当者にとっては生活がかかっているので、売上は必要ですが、操作性の強い担当者やお相手に振り回されると、人生の損失になります。
ごくごく一般的な考え方が、担当者やお相手によって歪められたり、通じないこともあります。どういうことかと言うと、婚活業界に縁の無い(これが一番です)方にとっては、この業界の異常さが分からないと思うので、説明したいと思います。

まず、結婚相談所の目的は利潤追求です。表向きは「ご縁の提供」ですが、売上に繋がればその中身は問わないわけです。どんな大義名分をサイトに掲げていたとしてもです。この点は行き過ぎると景品表示法違反被疑に該当します。
他にも収入源があったり、伴侶が別に仕事をもっていると経営者や担当者の傾向自体が異なる事もあるので、属性をチェックすることも大切です。

又、結婚相談所に訊けば「良いアドバイスをもらえる」と思っている方がいますが、以上を踏まえれば、過信してはならないことに気付くと思います。
経営者や担当者の発言は、アドバイスも含まれますが、収益に繋げるための発言ということは頭の片隅に常に置いておいた方がいいでしょう。
勤務医と異なり、開業医は薬を出せば出すほど儲かりますが、その処方が必ずしも患者のためにならないのと似通います。相談所の方が売上を出すには苦労しますから、何が起こるかはご想像の通りです。
率直に書いてしまうと、明らかに条件が悪いのでどうすれば結婚できるか尋ねた場合に、活動する上でのデメリットが一切説明されなかったら、良心的でないと判断するのが懸命、「何だ自分にも可能性があるのか」と甘く考えるとカモになって終わってしまいます。
ちなみに医療行為は生死にかかわりますから、大手の口コミサイトもありますが、緊急性がない分、婚活業界はグレーなままですよね。

「おすすめしない結婚相談所⁉失敗しないためには#結婚相談所トリビア7」でも書きましたが、成婚率の高い相談所、有名な相談所が必ずしもあなたに合うわけではないのです。
ただ、ノルマがきついため売上至上主義の直営店でも、集客力に期待できるのならそれでよく、何を基準にするかは人それぞれと言えます。

そして結婚相談所でもお相手選びでも、相性があります。　
「キャリアを積みたいから子どもを産むとしても１人」というタイプの女性に、自身が多産である担当者は合わないでしょう。

入会時は勿論のこと、往々にして担当者は、成婚に繋がるような方向に進めがちです。
子供の話題が出たので、例えば50歳や60歳の男性から子供がほしいという理由で入会希望があったとします。もしあなたがその人の知人だったら「高齢になってから子供をもつのは大変」「介護と重なったらお相手の負担が増える」「高齢での発達障害児出産のリスク（男性側からの遺伝要因が大きい）」など、利害関係がないので、素直に現実を伝えるのではないでしょうか。しかし結婚相談所の場合は、過去に1例でも高齢者の成婚実績があれば、「無いこともないから」との理由で希望を持たせて入会させるケースがほとんどではないでしょうか。

どの結婚相談所にするか迷ったり、このお相手で良いのかと迷ったとき、その人たちの発言があなたの幸せからかけ離れていないか、世間一般の常識から乖離していないかを考えてみて下さい。
世間一般の常識を尋ねるのに適すると考えるのは、皆さんの周りにいる幸せそうな、何かあっても乗り越えながら頑張っている既婚者の方です。
既に結婚がどのようなものか知っていて、世の中の流れに精通している人に「こんなことがあった（言われた）のですが、どう考えますか」と聞いてみて下さい。皆さんの周りにいる人は皆さんの幸せを願っている方たちですよね。そうした方々からのアドバイスを大切にして下さい。
そうすると、相談所の都合だけで勧誘や成婚に持ち込まれているかもしれない、お相手の発言は相手（あなた）を思いやらない、実は自分勝手なものだと判断でき、詭弁を見抜くきっかけになるかもしれません。または自分の事を気に掛けてくれる人なのだと、相手を見直すきっかけになるかもしれません。
だから、いかにも味方であるかのように振る舞う人たちに、振り回されないで欲しいと思います。

婚活業界の罠にはまって、長期間、結婚相談所に滞在してしまったり、騙されたと感じるのは、担当者の本性や業界の癖を見抜けなかったからではないですか。私は今でも、「生まれて初めて騙された、やられたと思ったのが結婚相談所でした」と言っていた人の言葉が忘れられません。
何のトラブルも感じることなく、耳が痛いことを言われずに成婚退会できるのは結婚相談所に登録しなくても、実は人気が高いところに位置していた条件の良い人たちです。
聞こえのいいことしか言わないというのは、詐欺師の常套手段だそうです。
事実は一切告げず目的を達成するのも、不誠実な営業手段です。
もし自身にマイナス要因が多いと感じて婚活をスタートするときは「厳しい戦いになると思うけれど」とはっきり言ってくれる人こそ「正解」です。

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