自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)やサイコパスを簡単に言うと?
自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)や反社会性人格障害(反社会性パーソナリティー障害;サイコパス)は、ここ数年で頻繁に聞かれるようになったキーワードですね。
自己愛性人格障害は「人格障害」と言われるだけあり、精神科医が認定するものは、性格的なもので片付けられるような簡単なものでなく、もともとはそう滅多にあるような障害ではないと感じています。
ネット上では猫も杓子も「人格障害」となっている傾向がありますが、実際には人格障害寄りのケースが多く、被害に遭い、不快感を抱えている人がブログ記事等を投稿していますね。
ただし、自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)やサイコパスの被害者の方が精神を病むほど追い詰められている場合は、医師の判断で加害者を人格障害認定し、一刻も早く被害者を救済することが必要です。
前置きが長くなりましたが、
じゃあ、自己愛性人格障害って何なのというと、簡単に言えば
「人を思いやれない病気」です。
誰にでも自己愛が備わっており、それは自分を守ったり、愛したりする健全なものです。ところが自己愛性人格障害の場合は、相手の立場を考えることができず、自分の目的のために被害者を振り回し、モラハラや暴力に繋がるので問題視されるものです。その行為が本人の意志とは関係なく行われることがある点も非常に怖いことです。
自己愛性人格障害のチェックリストが世に出回っていますが、リストだけ見ると健常者であっても「これ、自分にも当てはまる」と感じるものがあると思います。そこで注視しなければいけない点は、被害を被っている人がいるという点です。
痛めつけられている人がいることが大問題なのです。
自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)やサイコパスは、【反省する】といった自己を省みるような行動、考え方ができないので自分が「自己愛性人格障害かもしれない」などとは決して考えることがありません。
その自覚があるならば、まだ本人も周囲にとても救いがあるのです。
しかも狡猾なので、世間体のために、表面上はどうも自分に何かしらおかしい面があるように装うことがあるかもしれませんが、当人は「自分が悪い」とは微塵も思っていません。
謝罪する際も、「自分に」メリットがあるからこその謝罪であって、被害者に詫びる気持ちは持ち合わせていない、それほどまでに怖い障害です。
人の心が(あるように取り繕うことは得意でも、実際には)ない人たちです。
ちなみに、自己愛とサイコパスの違いは、「犯罪を犯す可能性があるかどうか」と言われますが、サイコパス器質が高くなっていくと、目的のために他者に危害を加えやすく、例えば簡単に人権を踏みにじったり、従業員の不当解雇をやってのけたりします。事情を説明するとか、これ以上進めると相手に負担がかかるから等、(被害者の)立場を尊重するという姿勢が見られません。
サイコパスについては、偏見のある例えになるかもしれませんが、次々社員が辞めていくブラック会社の社長を思い浮かべてみて下さい(これが一番、分かりやすい例えかと思います。)。
自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)やサイコパスから受ける被害は尋常なものではありません。彼らのために、命を投げ出したりしないで下さい。
彼らは人の容姿をしていながら、魂や人間の心をもたない生き物と表現した方がいい人々です。
多くの場合は、彼らと共に健康的に共存することは不可能です。