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読書note No.2 僕を支えた母の言葉 野口嘉則

 この話がたくさんの人を感動させたのは、生きていく上で大切な3つのことを教えてくれているから。
 一つ目は、本質を見ることの大切さ。私たちは未熟で未完成な人間ですが、人格的に成長すればするほど、成熟すればするほど、...。

2021/01/02

こんにちは!2日目、がんばりました。
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僕を支えた母の言葉
野口嘉則
サンマーク出版 2010年
<3point>
①3才のときに父親を亡くした、男の子とお母さんの話。(実話)
 お母さんが身を粉にして働いても、生活は貧しかった。お母さんは、どんなに成績が悪くても、かけっこでビリでも、「大丈夫、おまえは素晴らしいんだから」と言った。グレて、悪さをして、教頭先生に「こんな悪い子」と言われても、お母さんは「この子は悪い子じゃない」と言い返し、心から「素晴らしい子」と思っていた。男の子は改心し、「大丈夫、おまえは素晴らしいんだから」という言葉を支えに、真面目になり、忍耐強くなった。働くようになって半年、事故でお母さんが亡くなってしまった。お葬式の時、実の母でないことがわかった。
②男の子が35才になって、お母さんを振り返る。
 「大丈夫、おまえは素晴らしいんだから」という言葉に、どれほど救われ、どれほど支えられたか。成長し、小さい会社の社長になり、その言葉を使って、社員たちといい関係を築いている。「お母さんのおかげ、ありがとう」
③この話がたくさんの人を感動させたのは、生きていく上で大切な3つのことを教えてくれているから。
 一つ目は、本質を見ることの大切さ。私たちは未熟で未完成な人間ですが、人格的に成長すればするほど、成熟すればするほど、素晴らしい特性が現れてくる。私たち人間が、元々そのような資質を持っているということ。「大丈夫、おまえは素晴らしいんだから」と確信を持って言い続けることができた母親は、子供の本質を見ていたのである。これを「心眼力」と呼ぶ。これは、相手を信じ抜く力でもある。
 二つ目は、言葉の力。言葉は大きな影響力を持っているが、その力を上手く使えていない人が多い。どうすれば言葉の力をうまく使えることができるのだろうか?「人は貼られたレッテルに応える」という原則がある。「母が自分の素晴らしさを信じてくれたからこそ、自分も家族や社員の素晴らしさを信じ抜こうと思える」と彼は言っている。母親の言葉は、今も彼の中で、人を信じる力となって生きている。
 三つ目は、今という時間のかけがえのなさ。人は誰でも、いつかは死んでしまう。それがいつかはわからない。この限られた人生の中で、今こうして相手と出会っていることは、奇跡のようなめぐり合わせであり、この瞬間は二度とやり直せない瞬間である。相手に愛と伝えるのも、感謝の言葉を伝えるのも、今という機会を逃していけない。
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 教頭先生に、「お子さんがこんなに”悪い子“になったのは、ご家庭にも問題があるのではないでしょうか?」と言われたとき、お母さんは表情を変え、怒った目で、教頭先生を睨み、「この子のやったことは間違っています。親の私にも責任があります。ですが、この子は“悪い子“ではありません!」このとき男の子は、『僕は思い切りビンタをくらったようなそんな衝撃を受けた。僕はわいてくる涙を抑えるのに必死だった。母はこんな僕のことを、本当に素晴らしい人間だと思ってくれていたんだ。』
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 言葉は大切であると分かっていても、あまりにも簡単に使って、人を傷つけてしまうことがある。あまり難しく考えると、話すことができなくなる。傷つけるかもしれない言葉に気をつけるより、愛や感謝を伝えることや、人の本質を信じる言葉を使っていきたいと思った。


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