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読書note No.6  心眼力 第一章  野口嘉則

例えば逆境の中にいても、それを乗り越えた自分の姿を、心の目で見ることができる人は、勇気が湧いてきて積極的に行動することができます。私たちは、意識をどこにフォーカスするのかを選択できるのです。それこそが…。

2021/01/06 6日目です。

自分のことながら、すごい!皆さんのおかげです。
今日の本は、じっくり読みたくなってしまいましたので、一章ずつシェアしたいと思います。


<1book>
心眼力
柔らかく燃えて生きる30の知恵
野口嘉則
サンマーク出版 2008年

<3point>第1章 人間性を高める

①例えば逆境の中にいても、それを乗り越えた自分の姿を、心の目で見ることができる人は、勇気が湧いてきて積極的に行動することができます。私たちは、意識をどこにフォーカスするのかを選択できるのです。それこそが私たちの人生を大きく左右します。
 私たちは皆、一人ひとりが素晴らしい存在です。まず、「私たちが存在していること自体が奇跡であるということです。人間には、どんなに頑張っても、単細胞生物ひとつ作ることができず、生命体が存在するということだけで、すごいことなのです。ましてや、大人で60兆個もの細胞からなる体、それぞれの細胞がそれぞれの役割を果たしながら、全体としての秩序を保っているのです。また、よく考えてみると、私たちは自分の力だけで生きているのではありません。太陽、空気、水、大地、植物、微生物など、この大自然のさまざまな恩恵によって生かされいます。偉大な叡智によって生かされている奇跡的な存在なのです。
 もう一つ、私たち人間の素晴らしさをあげるなら、「みんな違っている」ということです。あなたは、この世界に一人しかいませんし、人類史上ただ一人しかいません。宇宙の隅々まで探し回ったとしても、稀少どころか、たった一人しかいないのです。つまりあなたは、宇宙にとってかけがえのない存在。宇宙から見れば、愛しい“我が子“であり、代わりのいない存在なのです。

②超一流の人間の共通点
「老子」の中に、「上善は水の如し』という有名な言葉があります。上善とは、最上の生き方のことですが、それは水のようなものだというわけです。水は自ら低いところへと流れていくので、他と競争することがありません。自ら低いところへ身を置こうとするこの謙虚さと、どんな形にも変化する柔軟さが水の特長であり、それこそが私たち人間にとっても最上の生き方だと、老子は教えてくれるのです。
 この謙虚さの源になるものは次の2つだと思っています。
 一つは、“おかげさまの精神“です。おかげさまの精神とは、「自分の力で生きている」と考えるのではなくて、「自分は、水や空気や太陽のおかげで、大自然のおかげで、ご縁あるたくさんの人々のおかげで生かされている」と考えることから生じる、"慎みをともなう深い感謝“です。
 二つ目は、“本物の自信“です。私たちは、自分に自信が持てないときに、才能や地位や実績によって自分を飾ろうとします。そのままの自分ではダメだと思うから、自分を他人から認めてもらうための証拠を集めたくなるのです。一方、本物の自信を持っている人は、「能力や地位や実績に頼らなくても、自分の存在はそのままで素晴らしい」と感じているので、自分を能力や地位や実績と同一視することがありません。成功して能力や地位や実績が手に入っても、「自分が偉くなった」と錯覚することはなく、むしろ「たくさん与えられてありがたい」と感謝するようになるのです。また、本物に自信があるからこそ、謙虚ではあっても決して卑屈にならず、慎ましさの奥から輝きが感じられるような、そんな存在感を周囲に放つのです。順調な時こそ謙虚になり、また、逆境に出会っても謙虚になる。そんな生き方を実践していった先に、私たちは超一流と言われる人間になるようです。
③大愚に生きて、魂を込める
 何かをやろうとするとき、うまくやろうとして、賢くやろうとして、かっこよくやろうとして、足踏みしてしまうことがありますね。「うまくやらなくていい、感じたままに行動すればいい」と考えると勇気が湧いてきます。
 現代社会においては、目に見える結果ばかりが重視され、「いかにして効率よく、いかにうまく、いかに賢く結果を出すか」が、多くの人にとって最大の関心事になっています。もちろん、なるべく効率よく結果を出すに越したことはありませんし、そのための戦略やノウハウやスキルを身につけることも有意義なことだと思います。ただ、結果や効率を重視するあまり、そのプロセスにおける自分の“あり方“をおろそかにしてしまうのは考えものです。例えば、戦略やノウハウやスキルを駆使することばかりに意識がいって、誠実さや真心を忘れてしまっているとしたら、これはもう、人間として成長する貴重な機会を失っていると言えるのではないでしょうか?

<1episode>
勝海舟の言葉
「事を成し遂げる者は愚直でなければならぬ。才に走っては、うまくいかない」
二宮尊徳の言葉
「才智や弁舌を尊ばず、至誠と実行を尊ぶのである」
良寛禅師
 自らを「大愚良寛」と称し、「大バカ者」と呼んで計算高く生きようとする執着を手放し、大いに愚直な生き方を貫いた。

<1action>
 忘れがち、やりがちなことばかりで、自分を省みると、耳が痛く、自分を律せねば!と思いながら、読みました。歴史上の偉人の言葉は深く、再認識しました。知ってても、意識していない自分を発見しました。何かしようと思うときに、上の言葉を、意識に登らせようと思いました。


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