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「思い入れ」と「思い込み」

ある日のメモから。

「思い入れ」は、何かを深く心に思い止めること。
「思い込み」は、物事の考え方を決め付けて信じること。他の考え方を受け付けないこと。


継続するため、成功するためには、どちらも大切なマインド。
似たような言葉だけど、ニュアンスは少し違う言葉だと思っています。似ているだけに取り組んでいることが、自分のとって「思い入れ」のあることなのか、既に「思い込み」になっていることなのかを自己判断するのは、案外、難しいんじゃないかと考えています。

「傍目八目」という言葉がありますよね。
他人の囲碁を傍で見ていると、実際に対局している時より、よく手が読めるという意味。第三者の立場だと、物事の是非、有利・不利が、当事者以上にわかるということです。

一般的に技術者に多いと言われるパターンですが、強い「思い入れ」を持ってスタートした研究を経て、何年もかかって完成した「思い入れ」がある製品だから、絶対に売れるという「思い込み」が生まれがちなんだそう。
また、販売側が消費者の読みの裏をかく「思い込み」で大きな損失を招くことだってあります。もっとも、そこから得る経験も大切ではありますが…。

▶️ガリガリ君3億円損失に学んだ「ナポリタン味、取り返しつかない失敗」

「狙って来たなぁ」って、僕も食べましたが、美味しくなかった。
あれ以降、際物戦略から方向転換されましたよね。気付かないうちに、自分にある「思い入れ」が「思い込み」に変化してしまっているケースなのかもしれません。
「思い入れ」のパワーなくしては、完成できないことも、時に「思い込み」に変化していないか、周りの人に聞いてみたり、俯瞰で確認することも大切なのかもしれません。結果的に「思い入れ」のある大切なものを失ってしまっては、意味がないもんね。

僕が学生時代から、書き続けている私小説。
これだけ長い期間、思いを込めて書いているんだから、公開すれば、高い評価がもらえるだろうという「思い込み」は……、今のところ全くないので、これからも個人的に楽しんでいきます(笑)。

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