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伝統の継承 〜三隅神社 奉納神楽〜

今年のGWは相方との休日配置が悪くて、遠出ができないまま。
仕方ないので、積ん読本を読み進めたり、NOTE原稿を書いたり、ノンビリ過ごしています。それでも、最終日にようやく休日が合ったので、近場ならと知人のオススメ、浜田市の三隅神社「三隅つつじ祭り」に出掛けることにしました。

■動画にまとめました

目的地までクルマで約2時間と少し。
「○○祭り」のイメージもあり、人出が多いようなら、目的地を変えるつもりの気軽なドライブでしたが、幸い大きな渋滞もなく、目的地のまわりもさほど混雑していませんでした。

お祭り気分を高めてくれました

気温は28℃くらいで、少し暑いものの、風もあるので過ごしやすい。
境内までの道すがら、お祭りモードに飾り付けられた町内の風情を楽しみながら、「水が澄むところ三隅」と書かれたポスターに「あっ、だから三隅なんだ」と話しながら、三隅神社に向かいました。

三隅つつじ祭り
三隅神社

満開であれば素晴らしかっただろうけど、本堂に向かう参道の右手の山いっぱいの大きなツツジは、温暖化の影響か、2週間くらい前に花の季節が過ぎていて、せっかくの「つつじ祭り」が少し残念でしたが、祭り自体は露店も多く出ていて、色々な食べ物が混ざったあのワクワクする匂いと楽しげな声にお祭り気分を感じながら境内を進み、参拝しました。

境内脇の広場には神楽の舞台があり、その広場の仮設テントで簡単な食事が提供されていました。ちょうどお昼時、神社近くに食事ができそうなお店もないし、露店の食べ歩きで済まそうと思っていましたが、テント内の席は空いていたので、休憩がてら、そこで食事を取ることにしました。

楽しげで賑やかな雰囲気でした

婦人会のみなさんがお世話をされていて、楽しげで賑やかな雰囲気。
メニューのうどんと炊き込み御飯をお願いして、お話し好きのみなさんの輪に入って、今日の奉納神楽の話や地域の話題、先日の「サクラまつり」も花のタイミングがズレてしまった事など、雑談を交えて盛り上がりました。

その様子を見ていた相方が
「旅雑誌の記者、そう浅見光彦みたい。進む道を間違ってる(笑)」
そうなんです。実はこういう雰囲気を作って盛り上げるの得意なんです。

具だくさんのうどんと炊き込み御飯

具だくさんうどんに、薄味で牛蒡の風味を感じる美味しい炊き込み御飯を楽しんでいると、目の前の舞台で奉納神楽(石見神楽)が始まりました。

演目は「塵輪(じんりん)」
婦人会のみなさんの受け売りですが、第14代仲哀天皇が黒雲に乗って攻めてきた「塵輪」という翼を持つ鬼を高麻呂を従えて、天の鹿児弓、天の羽々の力で征伐するお話。

地域に根ざした奉納神楽

地域に根ざした大切な奉納神楽。
邪魔にならないよう会場の後ろのテントそばで眺めていましたが、神楽をゆっくり観るのは初めて、金糸、銀糸を用いた鮮やかな衣裳と、後半は4人で舞う神楽の動きに引き込まれました。ホントに素晴らしかった。

さらに素晴らしいと感じたのは、奉納神楽の舞台そばに集まる子どもたちを大人が静かに見守っている姿。

「きっと、この子ども達が次の伝統を引き継いで行くんですね」
と話すと、おばさま達から、なかなかいいところを見ていると褒められました。

青空の下、神社の神楽舞台を観ながら、浅見光彦なら「奉納神楽殺人事件」に巻き込まれていくのかなって想像しながら、楽しい時間を過ごすことができました。

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