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書くことは『思考を動かすこと』と『真似ること』

日報なので当たり前ですが、その端っこに毎日、メッセージを書いて展開している先輩スタッフがいます。

メッセージの内容は、仕事のことは勿論ですが、時事・経済ネタや趣味など多岐に渡っていて、何処かしらネタ元はあるようですが、毎日、綴る胆力には尊敬しています。出来れば、ネタ元を明かしてくれれば、読んでみたい本なども出てきそうなんですけど…。

僕は、こうしてNOTEの場を借りて、自由に色々と書いていますが、会社内という枠の中で書くのは、以前、社内報の空きスペースを埋めるために書かされていたので、それなりに大変だろうなと思います。

個人的な意見ですが、物書きをする上でいつも意識しているのは「思考を動かす(感じること)」「真似ること」。スポーツ選手が基礎体力と技術を磨くのに似ています。

思考を動かすこと(感じ取る)

どれだけ疑似体験ができるかということかな。
プロのライターではないので、日常生活の中で、小説やエッセイに限らず、漫画や週刊誌・新聞を読んだり、テレビでスポーツやアニメを見たり、ライブや映画を見に行ったりすること。ちゃんと日常生活をキチンと過ごすこと。
色々な考え方に触れて、それらに登場する様々な人たちの喜怒哀楽みたいなものを感じ取ること、考えることです。
子ども頃に、本好きの母が本であれば、小説だろうと漫画だろうと与えてくれたのが、今の自分の物書きの根っこになっています。

もっとも日常生活の中なので『自分だったら、どう思うだろ』って、少し思考を動かして、お気に入りの手帳にメモするくらい。スポーツ選手と比べれば、筋力や体力を使う訳ではないので、楽ちんです。

学生寮に入ることを条件に大学進学しました。
学生寮で、おそらく作家志望だった隣室の4回生から、自己紹介的なものを何か書いて持ってくるように指示されました。
他の先輩に聞けば、4回生と言えば神様。神からのご神託なんだそう(笑)。

訳のわからないまま、持って行くと「これは一人称なのか。三人称なのか。この部分は誰の言葉なのか分からない」など、チェックが入って、何度も書き直しさせられました。元々、書き物が好きだったし、その後も気まぐれにチェックされるので、書き足しを続けました。

先輩は最後まで褒めてくれませんでしたが、卒業直前に「このテーマで、ずっと書き続けると見えるものがあるよ」と言われて、素直に書き続けている私小説があります。
知り合いが次々と出てくるので、公開は難しいけど(笑)、その中で、高校生だった主人公は、僕と同じように歳を重ね、進学、就職、結婚し、子どもが生まれ、様々な人に囲まれて、僕と全く違う人生の中で成長しています。
僕はゴルフはしませんが、彼は下手っぴですが、ゴルフが大好き。ゴルフの知識はゴルフ場でアルバイトしていましたので、その時の体験が役にたっています。

先輩が言いたかった「見えてくるもの」は、俯瞰で思考するということなのかなって思っています。

真似ること

義務教育のおかげで、日本人の識字率はほぼ100%。
文字の読み書きについては、問題なくできるのなら、後は、表現する技法だけ。日常生活の中で感じ取れたことを文字にするには、お気に入りの作家さんのマネをするのもアリです。畑正憲(ムツゴロウ)さんや椎名誠さんの文体が好きで、よく真似て書いていました。椎名さんの本は今でもよく読みますが、柔らかで強い、男臭くてエロい作品は憧れです。

後は、継続して書くこと。
もっとも、ここまでやってる人は、書くことが好きでしょうね。

先輩、僕はそんなこんなで今でも書き続けていますよ。

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