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記憶の原点~アジフライと祖母の卵焼き
時々食べたくなるアジフライ。
言うほど簡単ではありませんが、アジを三枚おろして、塩コショウして、衣を付けて黄金色になるまで揚げる…。調理方法がシンプルだけに、素材が1番のポイント。
最近、道の駅や高速道路のSAなどでも、テイクアウトできるようになりましたが、やっぱり定食屋さんの揚げたてアジフライ定食が食べたくなります。タルタルソースもいいけど、個人的には、熱々アジフライにウスターソースをかけて食べるのが好き。
アジフライを食べると、以前、採用で広島を担当していた頃、2ヶ月近くホテルに長期滞在していた頃を思い出します。
ビジネスホテルでしたが、長期滞在しているとホテルスタッフ(とりわけフロントスタッフ)と仲良くなるのですが、タイミングが合えば、夕食を一緒に取ることもありました。出張中、唯一の顔見知りでしたから、内容のない話(笑)をしながら食事するのはやっぱり楽しかったです。
後日、一緒に行ったオススメのお寿司屋の大将が「長期滞在だと食事も大変でしょう」と、こっそり出してくれたアジフライが絶品でした。
何しろ寿司ネタになるくらいのアジですもんね☆
食べ物(香り)と記憶は強く紐付くと言います。
アジフライを見ると、しんどかったけど、当時、色々な場所で出会ったり、こんなマイペースの私を支えてくれた人達のことを思い出します。
そんな私の食べ物と記憶の原点は、祖母の卵焼き。
三文安い年寄りっ子だった私は、礼儀には厳しい祖父母でしたが、大変かわいがられました。そんな祖母が朝食に出してくれた甘塩っぱい卵焼き。
祖母が亡くなった後、自分でも再現したかったのですが、未だに再現できないまま。年齢とともに、記憶はセピア色になり、より美化されるから、いよいよ「幻の卵焼き」になってしまいそうです。
もう一度、食べたいなぁ。
自分のルーツを探るというと大袈裟ですが、記憶の原点の食べ物を振り返ってみるのもいいもんですよ。オススメです。