声に恋する
知人(女性)に癒やされる声の持ち主がいます。
一般的に異性の声に癒やされることはあると思いますが、リモートで話したこともなく顔も知らない人。月に1度程度、業務の打ち合わせを電話で数分間、話すだけなのですが、いつも「いい声だなぁ」と思います。
今回は「癒やされる声」について、少し考えてみようと思います
1. 声の高さと間の取り方
癒やされる声は、聞き取りやすいこと。
以前、採用担当者として、学生と面談していた際、意識していた点です。
リクルーター教本みたいな本に、音階で言えば「ソ(G)」を意識して話すことが書いてありました。幸い、学生時代の趣味のバンド活動で、一応(笑)ボーカルを担当していたので、音階で教えてもらうと分かりやすいので、よく覚えています。通りやすい、聞き取りやすい声を使うことは大切ですね。
次に意識していたのは、話すスピードと間の取り方。
語りかけるスピードが適切で、言葉と言葉の間に少しの余裕を持たせると、聴いている人は自然とリラックスできます。急ぎ足で話すと焦りや不安を感じやすくなるので、ゆっくりとしたテンポで、言葉を丁寧に選ぶように話すと、話す側も落ち着けると思います。
間の取り方が絶妙だと、聴く側はそのペースに合わせて心をゆっくりと開き、深くリラックスできます。落語が好きなので、古典落語を参考にしました。
あとは、話す内容(原稿作り)と反復練習が必須です。
会社説明会では、しっかりした原稿を作って、早口にならないように説明するようにしていました。採用シーズンがピークの頃になり、トークもこなれてくると、ジョークも冴えて「今、この話をしているから、スタートから30分経過してる」と時計を見る必要がなくなります。
話す内容がしっかり整理されていると、慌てなくて済みますもんね。
2. 伝わる感情の豊かさ(笑声)
新入社員研修でいつも話すのは第一印象の大切さ。
いったんイメージが定着すると挽回は難しいので、新入社員であれば、「明るく」「元気よく」「笑声(えごえ)」を伝えています。
「笑声」とは、相手に自分が笑顔であることを想像させるような明るい声のこと。「暗い人だなぁ」って第一印象で思われないことは大切。顔が見えない電話の場合は、特に気をつけたいですね。
努力して身につけられたのだと思いますが、顔も知らない相手に声だけで好印象を与えられるのですから、それだけで、武器と言えますね。