おしごと日記vol.7〜病気が進行してもできる、トリートメント〜
がん末期、リンパドレナージ手技を活用して負担なくケアできます
こんにちは!「訪問サロンおん」の山岡です。
ご自宅や施設へ訪問してアロマトリートメントを行う仕事をしています。
仕事での出来事を日記にして残してみようと思い立ち、ポチポチ書き始めました。
よかったら見てください。アロマに関するコラムも時々更新してます!
今回はがん末期のクライアントさん。
病状が進行すると、触れた刺激に痛みを感じやすくなったり、皮膚が弱くなったりするので、通常のボディトリートメントは苦痛になることがあります。
そういう時は皮膚をほとんど摩擦しないやさしいタッチで行う「リンパドレナージ」の手技が活用できます。
がんが進行している時は循環を促すとよくないので、”ドレナージ=排出”を目的に、というよりは”心地よさ”を目的に行います。
インスタでボディトリートメントとリンパドレナージの手技の違いを載せているので参考にどうぞ!↓
今回のアロマブレンドと施術内容はこちら↓↓!
<アロマブレンド>
ラベンダー
フランキンセンス
スイートマージョラムorマンダリン
<施術内容>
40分メニュー(リンパドレナージ+デコルテ)
デコルテの後、腕・足のリンパドレナージ
まずはお顔に近い部位で香りを感じやすい、デコルテから施術しました。
長期間寝ていると首がすごく凝ります。デコルテの施術では肩周り〜首の後ろをじっくりほぐすので、結構喜んでもらえます^^
その後、腕や足をリンパドレナージ手技を使って、優しく丁寧にトリートメント。
すねのあたりや足裏は割と力を入れても痛がらない方が多いので、様子をみながら力加減も緩急をつけて行います。
がん末期の方は痛みを感じやすかったりして触れるところが限られるので、リフレクソロジーを組み合わせることもあります。
リフレクソロジーは足裏にある全身の反射区(足つぼをイメージするとわかりやすい)を刺激するので、
例えば、
便秘だけど腹部を触ると痛みがある・・・とか
胃の不快感があるけど直接臓器触れないし・・・とか
アプローチが難しいときの選択肢としても重宝します。
アロマブレンドは精油の中でも比較的使用上の注意がないものを中心に、その時のご本人さまの気分に合わせて組み合わせながら使用しました。
フランキンセンスやスイートマージョラムは精神面へのリラックス効果が非常に高いので、がん末期の方には必ずと言っていいほど取り入れます。
少しでも穏やかに過ごせるお手伝いができるよう、自分の持つ技術や知識をフル活用して関わらせて頂いてます!!!
がんばるー!
アロマブレンドとその効果まとめ
ラベンダー(鎮静、抗炎症作用)
フランキンセンス(深いリラックス、うっ滞除去)
スイートマージョラム(抗炎症作用、心を暖める)
マンダリン(リラックス、消化管のはたらきを促す)
<余談>
フランキンセンスはカンラン科の木の樹脂からとれますが、その歴史は古く、古代エジプト時代から儀式に使用されていたり、キリスト生誕時に「金」「ミルラ(これも精油にあります)」とともに捧げられたりと、昔から使われてきたものです。
霊的な力があるとも考えられています。現地では限られた人しか採取できないほど、貴重な材料です。