一番向き合いたくないところをつきつけられた占いバーの鑑定結果
近所で通りかかる度に、なんとなく気になっていた占いバーがある。
サイキックコースを卒業したあとは、リーディングやチャネリングの観点から興味が湧くようになってきた。
その日も買い物帰りに占いバーの看板を横目に見ながら通りすぎ、サイキックコースの仲間たちに共有しようと写メを撮って帰宅。
そのあと、メールをチェックしようとメールを開けたら、登録したメルマガの着信があり、内容を何気なく見てみたら、なんとドンピシャでその占いバーのオーナーのセミナー情報だった。
タイミングといい、ハイヤーセルフから導きな気がする・・・!
すぐにバーの情報を本格的にチェックしてみると、毎週火曜日に鑑定しているオーナーの直近の予約日が24日のクリスマスイブ。
なんとなく、自分へのクリスマスプレゼントのような気もして、心躍りながら予約をした。
「スピリチュアルな仕事につながるかもしれない」という淡い期待
当日、いくらご近所とはいえ、予約時間が近づくと、なんとなく気が引き締まるものだ。
毎日のようにオラクルカードで私の魂の仕事について高次の存在からメッセージをもらっている身としては、もしかしたら、占いバーでリーディングとチャネリングの仕事をもらえるかもしれない、という淡い期待が生まれた。
そうなると、急に面接に行くようなモードに切り替わり、クリスマスイブのモードも合間って、お気に入りのワンピースを着て口紅を引き、家を出た。
Googleマップ片手に歩いていくと、いつもは通らない路地に入り、占いバーの前に立った。
扉を開けると、うなぎの寝床のような奥行きのある細長いスペースにカウンターがあり、その横にソファ席がある。
中年の女性客が一人、カウンターに座って飲み物を飲んでいた。
バーに立っているスタッフらしき女性に予約名を伝えると、一番奥のソファ席に通され、ドリンクメニューをテーブルに置きながら最初に飲み物のオーダーを頼まれた。
「占いバー」だけに、メニューの表紙はカクテルの写真だったが、後ろの方にはノンアルコールのメニューもあり、目に止まったコーヒーを頼んだ。
オーダーしてから焙煎豆を挽くコーヒーにはこだわりがあるらしい。
店内にふわっと広がるコーヒーのアロマに包まれながら、出入り口付近のソファ席に通され、そこに座っている細身で小柄の男性がオーナーだとわかった。
オーナーからは、どうやってこのバーを知ったのか、きっかけを聞かれた。
わたしは、ある先生に師事してサイキックコースでリーディングやチャネリングを学んだことを機に、占い鑑定に興味を持ったこと、近所に住んでいて、看板の前をよく通りかかる度に気になっていたことを伝えた。
これを聞いたオーナーからの回答は想定外のものだった。
スピリチュアルとそうでないものとの違い
オーナー:「スピリチュルなリーディングやチャネリングをやっているとのこと、スピリチュアルというより、占星学的なリーディングを行なっているが、大丈夫ですか?」
スピリチュアルも占星学もリーディングはリーディングだと思っていたわたしは、一瞬、目が点になりながらも、「大丈夫です。」と素知らぬ顔して答えた。
その次に来た質問も、想定外だった。
オーナー:「今後、長期的な観点から自分を見るときに、タロットカードと生年月日から見る占星学と両方やっているのだが、どちらがいいですか?」
どちらがいいか、と聞かれても・・・と、一瞬戸惑いつつも、今回聞きたいテーマ(今後の人生の進路、仕事)について、カードと占星学、どちらがいいか、見当がつかなかったわたしは、逆に聞き返してみた。
「うーん、それでは、問題なければ、生年月日からいただいて、そちらから診てみましょうか。」
若干、占星学的なリーディングは型にはめられる気がして抵抗があったのだが、ここは流れに身をまかせることにし、生年月日を伝えた。
オーナーは手元に置いてあったPCに情報を打ち込みながら、生まれた時間と場所(病院など)について聞かれるままに答えていく。
「仕事ではどういう働き方が向いているのか、今後の具体的なアクションについて診ていきますね〜。では、早速始めさせていただきます〜。」
オーナーはピッと手元にあるタイマーを押した。
人生の基盤づくりが人生のテーマ
オーナー曰く、わたしのネイタルチャートの天体配置としては、非常にバランスが取れていて、要素としての偏りはそんなにないものの、一つ、重要なポイントがある。
それは、属性としての土星座が欠けている、ということ。
唯一、こぼれ落ちそうなところ(29度)に木星がある。
これは何を意味するかというと、占星学的にはこういうことを示すらしい。
これは、人生の安定した土台をどうするかがテーマになり続ける。
人生の安定基盤をしっかり築く、どこかの基盤の上に行くのか、が生きていく上での大きなテーマ、課題。
占い鑑定から6日経った今、ここまで聞いた私の脳裏によぎったのは、休職中の職場だ。
学生時代、就職先には、「これ以上の安定はない」というところまで徹底的に安定を突き詰めた就職活動中の自分を思い出した。
多国籍企業と言われる民間企業の内定をもらいつつも、より安定した雇用と充実した福利厚生をとことん追求し、国の機関に就職したのだった。
裏を返せば、それほどまでに自分の中が不安定で、自分に自信がなかった、ということだ。
実際、常にわたしの内側には不安の周波数がサイレンのように鳴り響き、その不安に突き動かされるかのように人生を選択してきたのだった。
しかし、これも土の属性が弱いというネイタルチャートの影響だったとしたら・・・?
不安定さの原因は、ネイタルチャートの影響ではなく、恐怖の洗脳を許した自分の選択
ここまで書いて、師である並木良和先生の冬至のワークショップを思い出した。
人間が感じる恐怖は、実はエイリアンによるインプラント(洗脳)であり、本来のわたしたちにはないものだということ。
冬至では、地球から恐怖を取り除く役割を担っているアセンデッドマスターであるヴァイワムスとジュアルクールと共同創造し、自分の肉体、感情体、精神体、霊体、そして、潜在意識にはびこる恐怖の雑草とインプラントを引っこ抜くワークをしたのだった。
人生の基盤づくりのテーマは「本当のわたし」へと行き着いた
ネイタルチャート的に人生の基盤づくりがテーマなのであれば、確かに、安定を仕事に求めてきた。
実際、就職先ではこれ以上の安定はないと思われるところを第一希望にしたけれど、受かりたい一心で面接を受ける過程で、自分の本心に嘘をついた瞬間もわかった。
そして、内定をもらった瞬間に胸にポッカリと大きな穴が空き、空虚感に苛まれるようになった。
これ以上ない安定を手に入れたはずなのに、目は死んだ魚のようになり、生気を失ったわたしは、安定した給料でどんなに欲しいものを買って身につけても心の底から嬉しいと感じたことはなかった。
不安から選んだ就職先だからこそ、安定していると言われる場所であれ、自分の中の不安は消えることはなかった。
何より、「自分の人生を生きている」という実感を覚えることなく、自分の人生を生きることを代償にしてしまったことがわかる。
何かがおかしい、と感じたわたしは、自分の中を見つめるようになった。
そして、出会ったのが、本当のわたし、本質、真我だ。
本当のわたしを生きることがスピリチュアルならば、その道でこそ学んだのは、不安から選んだことはさらなる不安を呼び起こすことだ。
今振り返るとわたしは、本当のわたしではなく、不安を生きていたのだ。
そして、不安をベースに選択、行動し続けた結果、どん詰まりになったわたしが行き着いたのが、本当のわたし、本質、真我だった。
仕事をする上でのブレない軸は、本当のわたしの位置
さらに感じるのは、仕事をする上でのブレない軸を聞かれた時、「家」と答えたわたしは、まんざら間違ってはいなかった。
でも、落ち着いて冷静になった今、こう答える。
宇宙空間、プラチナシルバーのフィールドの、現実のスクリーンから100離れた本当のわたしの場所に立つ。
そして、こひしたふわよ(心地よい、惹かれる、しっくりくる、楽しい、腑に落ちる、ワクワクする、喜び)をベースに選択し、行動する。
今更、ここまできて、後戻りするかのように占いバーの鑑定に流され、仕事に安定を求めようとしているわたしって、おバカ。
「やっと気づいたか、、、やれやれ。」
というハイヤーセルフの声が後ろから聞こえる。
占い鑑定結果をnoteに書いた方がいい、という今朝の促しは、これだったのか、と。
真の安定基盤はこの世界にはない。
この世界の外にある。
一番はじめにスピリチュアルへとわたしを誘った禅の先生の教えと並木先生の教えが重なった。
改めて、本当のわたしを生きよう、と固く心に誓った。
スピリチュアルな仕事をする上で一番重要なのは、肉体と自宅
途中で話が横にそれたが、鑑定結果の話を続けていこう。
木星がギリギリ土の要素に入っているため、この唯一ある土の属性をしっかり活かすと良い。(土星座の中でも牡牛座はもっともガッチリしているザ・土台)。
「わたしは仕事をする上で、ここを土台にしていますよ。」というブレない軸をいかに強く持つか、が成功の秘訣になる。(土台の決め方は自由。お金でもいいし、ある一つの職種でも、好きなものでもいい)
スピリチュアルな世界は、土台とは違う方向のものなので、土台がしっかりしていることではじめて生きてくるもの。
ここまで聞いて、わたしは思わず聞き直した。
「え?スピリチュアルな世界は土台とは違う方向のものなのですか??」
この質問にオーナーは魂と肉体の関係から、こう答えてくれた。
スピリチュアルな仕事をする上で最も重要なのは体であるため、体調管理がしっかりできていること。
世界中の人とオンライン上で交流する仕事をするのであれば、拠点となる自宅があること。
なるほど、スピリチャルな領域で活躍するにしても、この地球で肉体を持っている魂である以上、魂の社である肉体を万全にケアすることと、肉体の社である住居がより一層大切になるということか。
フリーランスの個人事業主への憧れは、二極の反動?
虚をつかれて頭が空っぽなわたしにオーナーはこう聞いてきた。
「その辺の土台みたいなところで、ご自身のこだわりなどはどうですか?」
わたしは、半ばプチパニック状態になりながらも、こう答えた。
自宅を土台にしたいと思っていること
新卒から20年以上務めた国の機関にいたが、ストレスで食いしばり(歯は山羊座や牡羊座の影響で、過剰になりすぎると歯にダメージが出てくるらしい)
これ以上のストレスを避けるために休職中だが戻るつもりはない
自宅を拠点にエネルギーワークをしていきたい
ここまで聞いたオーナーのコメントがまさに聞き捨てならなかった。
「地面を歩きすぎると他の要素も必要になってくる。
今は反動的な要素でそちらに向かおうとしていると思うんですけど・・・。」
鑑定の場で確かにそう言っていたものの聞き逃していたが、確かに反動だと思う自分がいるのだ。
魂の仕事がフリーランスの個人事業主だと思っていたけれど、実は、安定と不安定の二極を行ったり来たりしている飛びウサギだったのかも知れない・・・。
自分にとっての「ちょうどいい」働き方は、例えば、夕方5時の定時にあがり、平日の夜と週末は副業でエネルギーワークができる仕事がいいのかもしれない。。。
大切なのは物理世界とスピリチュアルのバランス
ゾーンに入ったのか、立て板に水を流すかのようにスラスラと話すオーナー。
自宅は強力な要素なので、外さない方がいい。
本当は、もしかしたら、タイミングとしては、去年(2023年)くらいに、本来、追い風に乗って飛翔し、新しいことを始めるタイミングだったんだろう。
本当は理想論的には、地に足をついたお勤めをしながらエネルギーワークをするのは合っている。
自宅を拠点に新しいことをするのであれば、その後に、休職から元に戻ることはなかったとしても、どこか地に足のついた仕事をしつつ、エネルギーワークを副業ですることは合っている。
ここまで聞いたわたしは、休職先が副業禁止であることを伝えると、
「だったら、別のところで、時間は限られているので、そんなにガッチリやるわけにはいかないから、スピリチュアルではない(言い方はあまり良くないかも知れないけれど)俗世のパートタイムをしながら、自宅を拠点に仕事をする、というのは、バランスをとるには、かなり良い。」
まさに、、、。
わたしが薄々気づいてはいたけれど、目を背けていたことを、そのままズバリ言い当てられた。
完全なフリーランスよりも副業がベター?
一番耳にしたくなかったことを聞かされたようなわたしは、食い下がってこう聞いてみた。
「フリーランスの個人事業主に強く憧れて休職したが、完全にフリーランスというより、どこかに務めながら副業した方が向いているということか??」
オーナーはふんふん頷きながら、
「仕事があればお金があるけれど、仕事がなくなったら何もないな、という状態は、あまりお勧めはできない。」
これを聞いたわたしは、諦めきれないというか、遣る瀬無い思いになって、さらに食い下がってしつこく聞いた。
「それは、星座的に、ということですか?」
「そうですね。
ちょっと安心できる仕事もやっておきつつ、並行してやりたい仕事もやって、色々なことをやって、という。
ルーティーンワークのような地に足のついた仕事で、確実に月々、お金がもらえる、という路線を歩いていくと、ご自身の精神が非常に安定します。」
当たりすぎて言葉が出ないが、それでも、完全フリーランスの個人事業主に憧れて休職までした身としてはまだ食い下がるわたしがいた。
「それって、土の要素がバランス的に欠けているからですか?」
オーナーは反応するわたしに反応せず、優しく答えてくれた。
「一応、飛べるんだけど、そこ(土の要素が欠けている)が引っかかっている、みたいな感じ。
引っかかっているところが僅かにある、みたいなホロスコープ。
ここを捨てると、せっかく鳥が細いけれど木の枝に止まっていました、みたいな感じ。
飛んで、この止まり木がないと、バタバタしちゃう感じ。」
ここまでわかりやすく説明してくれているのに、まだまだピンとこないわたしがいた。
それくらい、個人事業主への憧れは強かったのだ。
でも、退職に踏み切る勇気がなくて休職したのは、本能的に「止まり木」なるものを捨てると、ひっくり返ることがわかっていたのかも知れない。
だからこそ、退職ではなく休職して、本当に自分の魂がやりたいことを仕事にする道を模索している今が、わたしにとってはベストなのかも知れない、と思った。
「退職する勇気がなくて、休職したのですが・・・」
わたしは観念したかのような気になって、こうつぶやいた。
「あっ!そうですか!
でも、それだと副業できないですものね・・・。
でも、退職はしないと、ということで。
それは難しい問題ですね。」
まるで家族のように親身になって相談に乗ってくれるオーナー。
「話が勝手に退職することになってる・・・。」と自分で描いたシナリオ通りに会話が展開しているのに、まだ退職する気はなく、復職する気があるわたしがいる。
「活動はし始めて、仕事になっちゃわない活動とか準備はできるけど、実際に仕事
になっちゃうと副業禁止だから会社にバレたら困る、ということですよね。」
わたしは頷きながら、完全な副業禁止であることと、ライティングなど副業にカウントされないものや、個人セッションはやっているものの、大々的にSNSで顔出しはしていないことを伝えた。
「休職している現状」と「今後の仕事についての状況」のカードリーディング
オーナー:「休職している今の状況と自分がやりたい仕事をやっている状況を比べてみながら、どの辺が問題になるのか、テーマになるのか、みてみましょう。」
ここまで来て、話がやや煮詰まった感があったのか、オーナーはおもむろにカードを切り始めた。
「まずは休職している現状について、3つの山から直感で一つだけ選んでください。
次に、実際に自分がやりたい仕事について、3つの山から直感で一つだけ選んでください。」
最初に、迷うことなく真ん中を選び、次に、一瞬、迷った後、光って見えた左側のカードを選んだ。
「これはーーー。
やめにくい、辞める勇気がないっておっしゃいましたっけ?
この休職している状態はなかなか面白い展開を見せていて、『次のステップに進みましょう。』みたいな感じを完全に見せている。
お勧めなのは、『ここから自由になりましょう。』
辞めにくい、とは言え、休職している状況は新しいことを始めるにはドンピシャなんですね。ドンピシャなタイミング。ドンピシャです。」
ドンピシャを連呼されたことに戸惑い、「休職するタイミングが早すぎたんじゃないか、と思ったんですけど・・・。」と怪訝な表情をしながら聞くわたし。
「いやいや、そんなことはない。
ただ、1番と言う数字が並んで出ているので、まだ、準備をして始めるには良い感じ。
そんなにスパスパッ!と進むよりは、まずは意識転換して、2023年から色々とトライしたり、勉強して準備を始めるには必要な要素(0番というらしい)だったと思われる。
将来性という意味でも、『今後、わたしはこういうビジョンでこういうことをやっていくんだ!』というビジョンを思い描くのも、休職中だからこそできることだったりするわけですよ。
だから、今から新しいことを始めていくにはいいんですが、いいんですが!」
辞めて0にすることで、大きく道が拓けてくる
ここで力が入るオーナー。
「ただ、課題としては、0の状態にする、というところ。
数字としては10の状態があって、ここから次に行くためには、ここを一回やめて0の状態にしなければならない。
これがやっぱり課題に出ている。
このまま休職状態を続けつつ、後もう少し休職できると思うのですけど、いずれにしてもフラットな状態になっておくのは大きなテーマ。
辞めにくいかも知れないけど、せっかくリスタートするチャンスが今、できて来ているので。
これは休職したからこそ、できているチャンス。
この次は、辞める、というステップになって行く。
辞めることで、大きく道が拓けてくる。」
辞めない状態が続くとくすぶって火を消してしまう
現状で休職しながら新しい仕事をやって行くぞ、となると、こちら側のカードは実は、結構、暗いカード。
先行きがこちら側(先に引いた休職している現状)が虹が見えているのに対し、こちら側(今後の仕事について)は見えにくいんですね。
もしかしたら、『副業禁止だからな、どうしたらいいのかな?』みたいなモヤがかかっている感じ。
周りが真っ暗な中で試行錯誤の中で一生懸命準備している感じだと思うのですけど、これはなかなか非常に勿体無い状態。
辞めるのは非常に難しいとは思うんですけど、辞めない状態を続けながらこっちをなんとか試行錯誤しながらやろうとしていると、だんだん、エネルギー値としては、火(ワンド)の要素が強いので、くすぶっちゃう。
この状態が続くと、だんだん重たくなってきて、もったいないことに、くすぶりすぎて、今度は噴火の後の雨が降る状態になってきちゃって、自分でやる気に水を差す状態になりかねない。
せっかくがんばっているのに、『えー、これ、どうしようかな、、、。』みたいな状態が続くと、『やっぱり、ダメかな〜。』みたいに、だんだん、だんだん、テンションが落ちちゃって、非常にもったいない。
なので、一旦、クリアにする。
実際に辞めなくても、辞めると決めることで、パッと向こう側が見えてくる。
やめることを壁にして、壁を前にくすぶり続けてテンション下げるのではなくて、「やめるんだ!」と決めて、パッとドアを開いて向こう側に出て行った方がはるかにいい。
だから、もったいない状態になりつつあるので、この熱量を新天地に持って行った方が明らかに良い感じかな。
どうですか?」
ここまで一気に話したオーナーは一区切りした。
新天地に出る旅をするとパッと前が拓ける
私:「フリーの個人事業主としてやっていきたいと思っていたものの、止まり木がないと安定しないのですよね?
止まり木としては休職中の職場が一番都合がいいけれど、逆に足を引っ張っているとなると、どこか別のところを探す必要があるということでしょうか?」
オーナー:「この先行けないな、みたいな感じになっている時、新しい足場は探す必要はある。
ただ、なぜ、早くフリーになった方がいいかというと、やめると決めて探し始める
ことで、いろいろなことが見えてくる。
「こういう仕事があるのか、自分の経験がこんな風に生きるのか、こんなことをやってもいいのか、副業はこうなんだ」ということが一気にバッ!と見えてくるような感じ。
辞めるって決めただけでも、やる気がわいてくる。
外に出て新天地でやっていくには、やる気がないと結構大変。
自分の勉強をどうするのか、別のところを探すのか、とか、どこで自分のワークをやっていくのか、とか、アップアップになってしまう人もいる中で、今の状態ならできるっぽい。
副業可能で、時間も短いところはないだろうか、とか、今は見えてないだけで他の選択肢はあるのではないか、とか、新天地を見つけに行く旅に出ちゃうのも全然あ
り。」
私:「じゃあ、例えば転職サイトに登録するとか・・・?」
オーナー:「そうそう!それはまさに、次、冒険に行くわけだから、パッ!とひらけてくると思うんですよね。
そうすると、今、頑張ろうと思っているのですけど、頑張りが前につながっているのか、確証が持てなかったり、モヤモヤする状態になっているかも知れないので、ぜひ、新天地に行くぞ!とか、転職サイトを覗いてみるぞ!とか、そういうアクションはすごくいいと思います。」
私:「毎日引いているオラクルカードで『あなたならできる!』などのメッセージにエンパワーされるも、なんかいまいち、今のエネルギーワークをやりたくて告知をしても人が来ない、と言うか、仕事につながって行く感じがしないんですよね。」
オーナー:「ただ、今からやろうとしていることは本当にポジティブ。
やろうと思えばできる。
そこを休職している状態だからこそ、『あなたならできる!』と言われているのですが、実際にやって行く自分が真っ暗で未来が見えない状況。
『頑張んなきゃ』とか、『どうしよう』とか、7番、9番、10番は重い数字になっている。
ここを一旦、ゼロにすることで、全然、流れてくる。
『才能が活かせますよ』という1番のカードを活かすにも、辞めないことで蓋されちゃってるかも知れないですね。
そうすると、活かせないじゃないですか。
1番の前に0番が必要なんですね。
『よし、辞めました!もう副業がOKなところに転職したので、これで伸び伸びと行けますよ、やりたいことを仕事にできますよ!』みたいな。
これは目の前は崖だから、これから先、どうやって歩いていけばいいのかわからないのは一緒。
ところが、見えているんですね。色々。
こうやって解放されている状態か、重荷を背負っている状態か。
重荷を手放した状態になると、才能の活かしようがどんどん出てくる。
まずは、やめないことがブロックになっている気がする。」
自分ならではのユニークな経歴を財産として活かす
私:「前に占星学の鑑定を受けた時は、日本と海外をつなぐ仕事は合っている、と言われたことがあるんです。
でも、全然魂が喜んでいない感じがしたので、休職したものの、未練というか執着がある。
それが、古い人生をリセットして、新しい人生を始める足を引っ張っているんだったら・・・。」
オーナー:「確かに、今まで土台になっていたものを手放すのは難しいかも知れないけど、今までの経験を広げる可能性もある。
自分で自分の仕事をフリーランスの個人事業主としてやって行く上で、重要な点がもう一つあるんですけど、それは太陽。
牡羊座に太陽、獅子座に土星があり、これが非常にフリーランスとしての活動にいい味方になってくれる。
獅子座の土星は何を表しているかと言うと、自分にしかできないこととか、自分にしかできない経験。
今手放すものは確かにあるけれど、これまで刻まれてきた土星的な経験が経歴は、今後のフリーランスとしての活動に活かせる。
『こういう仕事をやってきました』みたいに、他の人とは違う経歴や何かを全面に打ち出しちゃうのは全然あり。
フリーランスとして何か関係があるものに出会えたとして、自分の経験が活かせるものがあるのであれば、過去の経歴をどんどん表に出して良い。
フリーになちゃって、今までの経験を手放すだけじゃなくて、経歴として財産としてもらっちゃって良い。
そうやって、今までの経歴を財産として活かすことができます。」
私:「退職したら食べていけないんじゃないか、という不安があるのですが、ちゃんとゼロにして、副業OKなところに転職すると、目の前が開けてくる?」
オーナー:「そう!それがやっぱり大事。
今までもらってきた経験を活かしなら両輪でやって行く。
本当にやりたいことで経験を積んでいって、だんだん高く飛べるようになって行って、そこでもちゃんとお金を得られる、みたいなやり方をすると良いんじゃないかな、と思われる。」
理想は高く、間口は狭くともマニアックな活動が○。
オーナー:「自分がやっていきたいスピリチュアルな活動としては、結構、理想が高い方が良いんだろうな、という感じ。
例えば、集客できません、とか、ちゃんと仕事にならないんです、と言って、自分がやりたいことをお金になるように変える、というのはあまりお勧めしません。
で、もう一つ重要なことがあって、間口が広くて、色々な人に受けるものを提供するよりかは、間口が狭い方が向いている。
どうしても、間口が広い方がお客さんが来るが、間口が狭くなるとお客さんは来なくなることは想定しながら、理想は下げない。
だから、フリーランスとしてやって行く上では、マニアックで儲からないやり方の方がご自身っぽいから、崩さない方が良い。
最終プラン:両輪で細くとも長くキャリアを積んでいく
ただ、最低限のお金は必要だから、さっき言ったお金が安定して入ってくる土台はしっかりしながら、両方大事にすると成功しやすい。
やり方を間違えなければ、色々なお金の稼ぎ方があるが、お金は大丈夫です。
太陽金星があるので、変な人に騙されたりしないで、やりたくないことはやらないとか、怠けたりしなければ、しっかり収益はゲットできるので、そこはまぁ、問題なさそうです。
やり方としては、今のところはやめて、経験だけを持って帰って、別のところへ転職して、やりやすいような環境で、マニアックだからなかなか伸びないかも知れませんが、ご自身でやってみて、細々とやって行く上で、だんだんお金には困らない状態でやっていけるようになる、と。
そんなプランというか、そういうやり方が一番いい、という気がしました。」
とにかくリセットしてクリアな状態を作る
私:「マニアックなところで細々とやって行く、という意味では、顔を出して大々的にSNSで公表して集客するのではなくて、口コミとかで集客するのであれば、相対で現金でもらうのであれば、土日に自宅サロンに来てサービスするのであれば、休職先を辞めなくてもできるのですが、それでも辞めた方が良いですか?」
オーナー:
「やめる、辞めないは置いておいて、やめるって決めた方が良いです。
それで、転職活動をされることをお勧めはします。
多分、良いところも出てきます。
一度、クリアな状況を作りたいんですね。
辞めない、という選択肢があればあるほど、くすぶっちゃうんですね。
『本当にいいのかな』とか、『蓋をした状態でわからないようにしなければならない』とか、ご自身に制限をかけてしまうので、『よし、これを機に転職するぞ!』みたいな、最終的にどうするかは置いていて、転職活動をすることはお勧めします。
休職期間がしばらくあるのであれば、転職活動をしっかりしてみて、やりたいことと起業生活と、どのバランスでいけるかな、とシッカリみてみてはいかがでしょうか。
そうすると、クリアになると思います。」
ここで一旦セッションは終わりになり、コーヒー代と合わせてセッション代を現金で支払った。
スピリチュアル業界に吹く逆風
セッション自体は終わったものの、わたしの中ではまだミッションがあった。
あわよくば、このバーで、サイキッククラスで習ったリーディングやチャネリングの仕事ができないか、探ってみたかったのだ。
私:「ここで、先生(オーナーのこと)の他に、リーディングをやってらっしゃる方はいらっしゃるんですか?」
オーナー:「いますよ。ほぼ毎日二人くらい。」
私:「それはどういう形でいらっしゃるんですか?」
ここまで食い下がったことで、オーナーも勘付いたらしい。
オーナー:「・・・・。
うちはほとんど紹介なんですよ。店が狭いので、そんなに人数は抱えられなくて、最初から私の先輩とか、紹介していただいています。
最初は私一人でやっていたのですが、私自身が外の仕事とか営業の仕事が増えると、段々と色々な方にお任せするようになって・・・。」
私:「あー、そうなんですね。」
紹介制、と聞いて、普通に募集告知をしているわけではないことがわかる。
誰かのツテが必要ということだ。
わたしのトーンが一気に下がったのをオーナーも察したようだ。
オーナー:「スピリチュアルリーディングができる場所を探しているのであれば、スピリチュアルリーディングがオーケーなところでなければ。
今、ちょっと逆風なんですね。」
私:「あ、そうなんですか!」
オーナー:「霊感的なものを打ち出すと、揉め事があった時になかなか難しいので、企業さんがなかなかオーケーを出さないことも多くあったりして、リーディングやチャネリングができる場所がすごく少なくなっている感じですね。
エルアウラさんみたいに歴史があって大きいところは、対処法に慣れていると思いますが・・・。
霊感商法や占い商法などの詐欺被害に遭う人が増えるとね・・・。
霊感商法にならないようにするために、物販とかは難しいです。
摘発されないように気をつけないといけないですね。
スピリチュアルという言葉を使わない方が仕事がしやすかったりするのですが、そうすると他の競合に埋もれてしまうので、収益が上がらなかったり、なかなか難しい。
今は海外やオンラインなど、やり方がは色々あるとは思うのですけどね・・・。
カウンセラーとしてイベントなどで呼ばれる人は、最初に実績を積む必要がありますが、実績の積み方がわからない、と言うのはよくある話ですね。」
スピリチュアルとサイキック業界は人脈が命
ここで、わたしがつい先月、並木先生のサイキックコースを卒業したことを伝えたが、並木先生自体をご存知なかったようだ。
オーナー:「サイキックやスピリチュアル系に知り合いがあまりいないので、あまり詳しいことはわからないのですが、知識と技術がつけば、紹介で、とか、あるはあるかな、と言う感じはしますね。
イベントやります、と言うのがあれば行ってみるとか・・・。
ただ、搾取構造みたいのがあるので・・・。」
ここで聞き捨てならない言葉を聞いた私は、思わず聞き返した。
私:「搾取構造?」
オーナー:「お金を払えば出してあげるよ、みたいな。なかなかちょっとややこしい部分があるので、気をつけながらではあるんですけど。
あとはコミュニティもありますが、カルトっぽいコミュニティもあって、実際に被害に遭っている人もいるので、気をつけなければならないですね。
コミュニティなどに入って、みなさんどうやって仕事をしているのか、情報収集するのも大事かもしれないですね。」
私:「サイキック系とスピリチュアル系と占術系は違うのですか?」
オーナー:「そうですね。ここは占術で基本的にはやっているので。」
私:「リーディングやチャネリングはまた別の分野なのですか?」
オーナー:「そうですね。サイキックのリーディングやチャネリングは、占術よりは霊術に近い分野で、その専門分野の人脈が大きい気がしますね。
チャネリングやリーディングがOKナスピリチュアルのイベントやマーケットは、ブースを分で出して、と言う感じになりますが、飽きてきてしまったりするので、そう言うよりかは人脈をツテに集客する方が良いかもしれないですね。
集客力はイベントによって全く違うので、癒しフェアみたいな大きなところだと、ブース代が10数万円とかになってしまい、リスクも大きいけど・・・。」
同期同士でイベント出展もあり!
私:「サイキックコースを卒業した同期が50人くらいいるんですけど・・・。」
オーナー:「みんなでイベントをしたりしないんですか?」
私:「まだ卒業したてなので、練習会をやったりしています。」
オーナー:「切磋琢磨したりとか、状況をみながら、と言う感じですね。」
なるほど、同期同士でイベント出展もありだな、と思いつつ、オーナーに感謝を伝え、飲みかけのコーヒーをカウンターに運び、座ったまましばし放心した。
真の課題は、ライフワークとライスワークの統合
ここまで書いて、ズドーンと重くなっているのに気づいた。
もう組織に転職して会社勤めをするつもりはなかったからだ。
明日は両親と兄家族との旅行を控え、実家に帰省する時間が迫っていた。
とにかく、100の位置からずれていることは確かだ。
この重い感覚は、本当のわたしにはないものなのだから。
家を出る前に統合し、移動中の電車の中でも統合。
すると、ふと体感が軽くなる瞬間に気づいた。
そうだ、私のテーマはライフワークとライスワークの統合だったことを思い出したのだ。
そして、実家に向かう電車の中で揺られながら、今後、中長期的な視点で見ると、いくら安定しているとは言え、副業禁止の職場に執着してしがみついている方がリスクが高いことが見えてきた。
占いバーのオーナーに勧められた副業可能なところへの転職活動は、耳を塞ぎたくなるような話だったが、今後、やりたいことを仕事にしていくために必要なプロセスのように見えたのだ。
同時に、本当にやりたいことを仕事にしていく覚悟も試されているような気がして、身が引き締まる思いがした。
転職サイトに登録したら、急に物事が動き始めた!
オーナーの言う通り、実は昨日、これを書く前に転職サイトに登録したのだった。
すると、滞っていた現実が急に動き出したのを感じた。
自分が一番抵抗しているものを手放してその先に行くと、目の前が開けるってこう言うことか・・・。
このnoteも、今朝、ハイヤーセルフの促しを感じて書き始めたら、ものすごく自分自身の闇と向き合うことができた。
書いている途中、ものすごく体感が重くなって、統合した周波数こそが、次に進むブロックになっていたのかもしれない。
一番目を背けているものに向き合うこと。
これが前に進むための一番効く薬なのかもしれないと思った。