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正面絵のアタリはこれでバッチリ。図形を使って女の子の全身のアタリを描く方法

冷房をつけてるはずなのに妙に暑い…
と思ったらエアコンの設定が暖房になっていたReLです。
下手したら蒸し焼きになるところでした😇


こちらの記事で等身のベストバランスについて紹介しましたが、

「バランスは分かったけど、
 アタリをどうつけたらいいか分からないよ」

という声が聞こえてきそうな気がしました。
そこで今回は、女の子の全身のアタリを図形で描く方法を紹介します。

ほぼ図形を使って全身を描くことができ、
頂点を配置する位置なども解説してるので
いきなりノーヒントでアタリを描くよりは
グッとそれっぽいアタリを描けるようになりますよ。

やってみましょう٩( 'ω' )و


頭部は○と西洋盾で描ける!
バランスを取るポイントも解説


まずは頭部を描いていきます。
頭を置きたい場所に○を描きます。

フリーハンドで綺麗な○を描くのは難しいので、描いては削り少しずつ○に近づけていく

注意点として、これは顔のアタリではありません。
頭部(頭蓋)の位置なので、その点だけ意識してください。

次に、○の下半分に重ねるようにして西洋盾の形を描きます。

西洋盾と人の顔の輪郭って結構似てる

単独だと↓のような感じ。
下の方が少し幅が狭くなります。

これが顔のベースになる

ちょっと難しいですが、コツは以下の絵の通り。
○と西洋盾を合わせた頭部全体の1/4の高さに
線を引くと、ちょうど最初に描いた○と交差
します。

感覚が慣れるまでは微調整を繰り返しながら描くといいでしょう。

この2本の線の間に目が収まり、交差点の位置が鼻になる


直線だけなのに女の子らしさが出てくる!?
多角形と線だけで胴体を描く


頭部のアタリを描けたら、次は胴体です。
実は直線だけでも、十分女の子らしいプロポーションの原型を描くことができるんです。


まずは口の辺りを起点として逆若葉マークを描きます。
初心者マーク🔰の逆バージョンですね。
口は鼻とアゴ先のちょうど半分くらいの位置が目安となります。

鼻とアゴのちょうど中間部分に口が来る

横にちょっと広がる感じで、
若葉マークの凹みの部分がちょうど2等身目に来るように描いてください。
横幅は顔の幅よりも少し広い感じになります。
若葉マークというより紙飛行機のほうが近い形かも。

全体的に肋骨と似た形状ですね。
これが胸部のベースになります。


次に、逆若葉マークの下半分の線を上に延長するようにして
肩の高さまで逆さ台形を描きます。

ちょっと人の上半身に見えてきたのでは?

これが肩幅のベースになります。
あまり広くしすぎないほうが女の子感が出ますよ。


3等身目の位置に横線を引きます。
その横線の両端と、逆若葉マークの頂点を線で結びましょう。
あらビックリ、くびれが出現します。

くびれが出てきた!

この横線の長さがヒップの幅になりますが、
どれくらいの幅が良いのかは描きたいキャラクターの体型によって変わってきます。

グラマラスな感じにしたければ肩幅よりも広くしましょう。
逆にスレンダーな感じにしたいなら、肩幅と同じくらいがいいでしょう。

肩幅よりも狭くしてしまうと、
くびれがなくなって女の子らしい体型では
なくなってしまうので注意です。


3.1~3.2等身目辺りの位置に横線を引きます。
その線の両端と、腰の線の真ん中を結ぶように線を引きましょう。
この線が胴体と脚の境目になります。

だんだん女の子に見えてきたのでは?

この線が交差する辺りの高さにおへそがあります。

これで胴体のアタリは完成です。
直線だけでも十分に女の子らしい身体の原型を描くことができました。


形は単純でもバランス大事。脚を描いて全身を安定させる


胴体の次は脚です。
腕に行きたいところですが、ここで脚のアタリを描くことで全身のバランスが「安定」します。


4.4等身目辺りの位置に膝関節となる○を描きます。
内側すぎると脚を描いたとき内股になってしまうので注意です。

股間よりは外側に配置しよう


股間の両端と膝関節をつなぐように線を引きましょう。
太ももの内側はそのまま下にストンと落ちる感じ、外側は結構内側に入り込む感じになります。

太ももは内側と外側で線の角度が結構違う


6等身目の位置に足首となる○を描きます。
膝関節よりは外側に描いてください。
膝より内側になると脚を描いたときにO脚になってしまいます。

膝関節よりは外側に


膝から足首まで少し外側に反った形の線を引きます。
唐突に曲線が登場しますが、ここでめげないでください😅

すまない。ここだけは曲線なんだ。


ちょっと内側を肉付けします。
言葉での説明が難しいので、↓を参考に描いてみてください。

スネの途中から始まって途中で終わる感じ

ここまでで脚のアタリができました。
3等身分ないと、全身を見た時に「短足」という印象になってしまうので、しっかりと3等身分の長さを確保しましょう。

※なぜ3等身分?という理由についてはこちらの記事を読んでみてください。


最後に腕。全身を安定させてから描くと楽


最後に腕です。
脚まで描いたことで全身のバランスが安定してるはずなので、
腕のアタリを描くのは随分と楽になっています。


まずは肩関節の位置に○を描きます。
逆台形の頂点が○の中心ではないことに注意してください。

○の上端が逆台形の頂点と重なるように描く


次に、肘と手首の位置を決めましょう。

腕はよく動くので、それぞれの関節を起点とした
同心円状に次の関節が来る、と覚えるといいでしょう。

肘は肩を中心としたみぞおちの同心円状に来ます。
そして手首は、腕を下ろした状態だと
肘を中心とした3等身目と同じ高さに描きます。

肘や手首を下ろさない場合は、
肩~肘と肘~手首が同じ長さになるよう意識してください。


最後に、肩関節と肘関節、肘関節と手首をそれぞれ線でつなぎましょう。

腕はこれだけ!


これで全身のアタリが完成しました!

手足については別記事で書こうと思います。
形が複雑なのと、さすがに記事が長くなってきたので
ここでは描ききれないですね😅


まとめ:複雑な形は”単純化”して覚えよう


頭部、胴体、脚、腕、と4つに分けて解説しました。
いかがだったでしょうか。

あくまでこれは正面から見たときの全身の形ですが、
結構覚えやすいんじゃないかと思います。


本当は人体を描こうと思ったら
解剖学や人体構造を学ぶと良いんですが、
僕たちは外科医ではないので、そこまでする必要はありません。

”それっぽく”描ければいいんです。
で、それっぽく描こうと思ったら形を単純化して覚えるのが一番。

今回の記事を見ながら、ぜひ全身絵に挑戦してみてくださいね!


↓こちらの記事もオススメです。


おまけ

アタリをもとに肉付けするとこんな感じになります。

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