基礎・成人・老年看護実習で役立つ!患者目標を素早く設定する方法と実例
こんにちは!
看護実習記録書き方サポーターのめめこです!
看護実習では、毎日の行動計画に患者目標を設定することが求められます。この患者目標は、患者の状態や背景に合わせて現実的かつ具体的に設定することが大切です。
本記事では、基礎看護、成人看護、老年看護の各実習場面で活用できる患者目標の設定方法と実例を解説します。指導者にも評価される目標例やテンプレートを紹介しますので、ぜひ実習記録作成に役立ててください!
1. 患者目標を設定する際のポイント
基本ルール
患者が主語:行動目標は、患者が主体的に取り組む内容を記載します。
例:「患者は」「患者が」など主語を明確にする。
具体的な行動を記載:目標は測定可能で観察しやすい行動にします。
例:「患者は1日3回歩行訓練を行う」
現実的で達成可能:患者の状態や能力に合わせた内容にします。
指導者のフィードバックを反映:評価される記録を作るには、指導者の意見を活かすことも重要です。
2. 基礎看護実習での行動目標の実例
ケース1:清潔ケアの場面
患者情報:入院3日目の高齢女性。ベッド上で生活し、清潔ケアが必要。
目標例:
患者は午前中に看護師の介助を受けながら、自分で顔と手を洗うことができる。
患者は毎日決まった時間に口腔ケアを行い、看護師に報告する。
ケース2:安楽な環境整備の場面
患者情報:入院1週間目、病室の環境に慣れていない男性患者。
目標例:
患者は看護師の指導を受けながら、ベッド上で安楽な体位を自分で調整する。
患者はナースコールを使用して、自分の必要をタイミングよく伝える。
3. 成人看護実習での行動目標の実例
ケース1:術後患者の早期回復
患者情報:術後2日目の成人男性。身体を動かすことに不安がある。
目標例:
患者は看護師の介助を受けて、1日3回ベッドから椅子への移動を行う。
患者は看護師の指導のもと、深呼吸を5回連続で行う。
ケース2:退院に向けた準備
患者情報:退院予定の成人女性。自宅での生活に不安を抱えている。
目標例:
患者は看護師から自己注射の指導を受けた後、自分で安全に注射を実施できる。
患者は退院後の服薬スケジュールを把握し、正確に説明できる。
4. 老年看護実習での行動目標の実例
ケース1:リハビリを通じた自立支援
患者情報:85歳女性、歩行に補助が必要。リハビリを行っている。
目標例:
患者は理学療法士や看護師のサポートを受けながら、1日2回廊下を歩行する。
患者はリハビリ時に正しい体位を保持し、指導者の指示に従って動作を行う。
ケース2:認知症患者へのケア
患者情報:認知症の80歳男性、日中に落ち着かない行動が見られる。
目標例:
患者は看護師と一緒に毎日決まった時間に写真アルバムを見て家族の話をする。
患者は1日3回のタイミングでトイレに誘導され、適切な排泄行動を行う。
5. 記録作成に役立つテンプレート
患者目標を効率的に記録するために、以下のテンプレートを活用してください:
【行動目標テンプレート】
患者は〇〇(具体的な行動)を〇〇(頻度やタイミング)行うことができる。
【行動計画】
1. 看護師が〇〇を介助または指導する。
2. 患者が実施後の様子を看護師に報告する。
3. 必要に応じて〇〇(他職種の協力やリソース)を利用する。
記入例:
行動目標:患者は午前中に1回、看護師の見守りのもとでベッドから椅子への移動を行うことができる。
行動計画:
看護師がベッドから椅子への移動を見守り、適切なアドバイスを行う。
移動後の患者の状態を記録し、次回の行動計画に反映する。
必要に応じてリハビリスタッフと連携し、患者の能力向上を図る。
6. 指導者に評価される患者目標を作るコツ
患者の個別性を考慮する
テンプレートを基に、患者の状態に合わせた目標を設定します。
簡潔でわかりやすい表現を使う
行動を具体的に記述し、記録が誰にでも理解できる内容にします。
毎日の行動計画を振り返る
実施後に評価し、目標を修正することで記録の質を高めます。
7. まとめ:患者目標で行動計画をスムーズに!
患者目標を明確に設定することで、毎日の行動計画がスムーズに作成でき、看護実習記録の効率が大幅に向上します。基礎、成人、老年看護実習で活用できる例文やテンプレートを参考に、指導者に評価される記録作成を目指しましょう!