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ゲリラ農法のススメ
こんにちは。
毎日晴れがつづく関東平野。
おかげさまで、畑の雑草燃しに果樹の剪定、しょうが茶・びわの葉茶などのお茶づくりと毎日忙しくて、なかなか記事が書けません。
そこで、今日はちゃちゃっと、災害と食糧難に備えるためのゲリラ農法のススメを書いておこうと思います。
自宅の庭や、畑の隅っこ、放棄地などを活用して、非常時のための食糧を栽培しておきましょうという取り組みです。
世話をしなくても勝手に育って、勝手に種を落とし、忘れたころに役に立ってくれる作物。あると便利ですよね。
では、我が家で実際に育っている、非常用作物を紹介します。
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キクイモ
絶対王者、キクイモ。
めちゃくちゃ生命力が強い作物です。
埋めておけば毎年勝手に生えてきます。
気が向いて掘り起こしても、掘りのこしや欠片から芽が出て増殖します。
世話もしないし肥料なんてやってないけれど、毎年必ず収穫できる頼れる奴です。
しかも、生でも食べられます。
皮が薄いので、剝く必要もありません。
我が家では、主に梅酢漬けや、煮物にして食べています。
スライスした生キクイモを、パウダータイプのカレー粉と、塩、酢で和えて、さっぱりおつまみにするのもおすすめ。
一番の難点は、土を落とすのが大変なこと。
ボコボコした形状なので、亀の子タワシの毛が届かない部分が多かったりします。
我が家では、掘ってきたキクイモは水を張ったバケツに入れて泥をふやかし、洗いづらい突起はポキポキ折り取ったりナイフで切り落としたりして、タワシが届かない部分をなくしてから、タワシでごしごし洗っています。
あと、地上部が大きくなるので(2~3m高)、狭いところで育てるのは難しいです。
我が家では、敷地内に生えているものに関しては、1mくらいの高さに茎を切りそろえてしまっています。放置したものより収穫量は減りますが、毎年余分な芽を刈り取らないと大変なことになる勢いで存続しつづけています。
そして、その生命力の強さゆえに、一歩間違えばテロになりますので、勝手に人の土地や山に植えてはいけません。
ナバナ
菜の花も一度種をまいたら毎年勝手に生えてきます。
我が家では、ナバナと白菜、ルダバカなどが混ざりあって、よくわからないアブラナ科の葉物野菜がたくさん生えています。
秋に芽を出し、冬には葉っぱ、春には葉と花を収穫できます。
毎年芽を出させるための注意点は、当たり前ですが、花を取りつくさないこと、種ができる前に刈り払ったり抜いたりしないこと。
放置していれば、勝手に種を落として、また芽を出してくれます。
ただ、ススキなどが生い茂った放棄地にそのまま蒔いても、雑草に負けてしまいます。カチコチの休耕田も難しいです。
あくまで畑の土が好きなようです。
秋のうちに畑の周囲にぐるりと種をまいておくと、春には菜の花ウォールに囲まれた畑が出来上がります。
野沢菜
野沢菜は便利な野菜です。
これをおすすめする理由は、寒さに強いことと、カブのような根がついているため、野沢菜の葉と根だけでみそ汁・炒め物・漬物が完結してしまうのが理由です。
面倒くさがりの筆者は、冬は野沢菜だけの味噌汁をよく作ります。
はじめから収穫しない株を決めておいて、毎年種を取って畝に蒔いています。
こぼれ種も芽吹くので、毎年予期せぬところからも生えてきます。
比較的虫にも強いようで、我が家では、白菜なんかがすぐに青虫にやられて全滅するような場所で育てています。
冬はビオラと葉ボタンのうしろに生やしておくと、冬とは思えないにぎやかなポタジェガーデンが出来上がります。
里芋・やつがしら
里芋も、掘り忘れたやつが毎年勝手に葉っぱを出しています。
2年掘らないで置いたものも、3年目にまた芽を出しました。
里芋は細かくて剥くのが面倒なので、筆者はヤツガシラのほうが好みです。味もいい。
乾いた畑は苦手なようなので、斜面の畑の下の方、または西日の当たらない場所に植えています。
ニラ
種まきから収穫までは少し時間がかかりますが、いったん育ってしまえば毎年収穫できる優れものです。
ホームセンターで苗を買ってくれば、その年からすぐに収穫できます。
しかも、収穫期には切って収穫してもまたすぐに生えてきます。
そのため、中国では失われてもすぐに増殖する人民をニラに例えていたりします。
我が家では庭にスイセンがたくさん植わっているため、間違えないようプランターで育てています。ニラの葉とスイセンの葉は似ていますが、スイセンの葉は毒ですから気をつけてください。
***
以上、個人的におすすめするゲリラ作物でした。
ほかにも、ジャガイモとサツマイモなんかも栽培が簡単でいいと思います。ただ、世話をしないで野に放ったままにしておくと、勢いが弱まってほとんど収穫できなくなってしまうので、含めませんでした。
ジャガイモは、場所も取らず、プランターでも花壇でも収穫できるので、町の人でも気軽に栽培できる作物です。
何種類かいっしょに育ててみると面白いかもしれません。
白系のジャガイモ、キタアカリに男爵、メイクイーンは定番です。
煮崩れさせたいならキタアカリや男爵、煮崩れしてほしくないならメイクイーン。
ほくほくじゃがバターなら、筆者はキタアカリが好きです。
皮が赤くて中身が黄色いジャガイモは、芽が出やすいため秋作にも向いています。しかし、芽が出やすいということは、長期保存向きではないということにもなります。
寒い地方で冬に新じゃがを食べたい人には便利な品種です。
北関東の山間部の我が家でも、秋冬に新じゃがを食べたいので、毎年春と秋に植え付けています。春に植え付けるのは、秋に植える種イモを作るためです。
寒い地方で食糧難に備えてジャガイモの2毛作をするなら、マストな品種と言えます。
皮も中身も紫でメイクイーンに似た形の品種は、育つのが遅めですが、保存性がよく、料理に色どりを添えてくれます。
ほとんどの野菜は育てるために手間がかかります。
種をまけば勝手に生えて育ってくれる、なんていうイージーな作物は少数派です。
そういった栽培がイージーな作物を覚えておくと、いざというときに役に立つかもしれません。
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