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【主婦勉!】守護聖人〜フランス編〜

というわけで、
なんとなくフランスから始めてみることにする。

実は最初イギリスから調べ始めたんだが、
イギリスってプロテスタントが多い国という印象もあり、なんとなく一発目は避けようかなと。

誰に対する遠慮なんだ笑

【フランス】

フランスといえば、2019年4月に
パリのノートルダム大聖堂で火災が発生し、
尖塔など多くの部分が焼失するという
とても悲惨な事故が起きた。

あれほどに美しく荘厳な建物が崩壊していく様は
あまりにも残酷で痛ましく、
ニュースを見ながら
何度も小さな声をあげてしまった。

反面、
とても不謹慎ではあるけれど、
本当に美しいものは、
崩れゆく瞬間まで完璧に美しいのだなと
妙に見惚れてしまったりもしたものだ。

先日NHK BS(←大好き)で、
ノートルダム火災時の消防士や
パリ市長のインタビューを交えた
ドキュメンタリー番組を見たけれど、
あんな大火災の中でも
数々の奇跡が起こっていたと知り、

普段、宗教的な奇跡には
どちらかというと懐疑的な私でも、
かなりグッときてしまった。

あれだけの大火事でも、

バラ窓のステンドグラスや母子像が
壊れずに残ったり、

尖塔の周りの聖人像は
火災前に修復のため別な場所に保管されていて
無事だったり、

高さ96メートルにもなる尖塔の先端に
取り付けられていた風見鶏が、
尖塔崩落後に瓦礫の中から
傷みながらも発見され、
修復可能な状態だったりと、

やはり奇跡というのは起こり得るのだなと
思わされてしまった。

宗教が関係しているかどうかはわからないけど、
無事を願う人々の気持ちが奇跡を...
などと言われたら、
思わず信じてしまいそうなくらい、
それらの無事は本当に奇跡的だなと思う。

というわけで話がいきなり長々逸れたけど、
今日はフランスの守護聖人について。

フランスの守護聖人はパリの聖ディオニジオという方だそうで、

聖ドニという名前でも知られている。

フランスにサンドニという街があるが、
まさにそれだ。

この聖ドニさん、
一度見たら忘れられない人でして、
こんな感じです。

画像1

ほら

画像2

もいっちょ

画像3

ああもうすごい。

もうどこにいても、
何人並んでいても
絶対に一発でわかる。

周りの天使達すら「あらあらまあまあ...」的な感じにさせちゃうこの強烈な個性。

とにかくお首がポロリなのである。


彼はフランスでの布教に尽力した方なんだが、
その途中で迫害され斬首されてしまうのだ。
いわゆる殉教ってやつですね。

しかしここからがすごい。

なんと斬首された後も
自分の頭を持ち抱えたまましばらく歩き続け、
カトラクスという村(今のサンドニ)で力尽き、
この地に埋葬されたんだそう。

ひぃー!マジか!
もうほぼほぼ平将門じゃん!

昔の伝説って世界各地でこんな感じなんだなと思うと色々興味深くはあるけれども。

首持って歩くて!

もういろいろ気にせず言っちゃうけど、
んなアホな!

ちなみにGoogle mapで、
処刑後、頭を持って歩き出したと言われる
モンマルトルの丘から
力尽きたサンドニ大聖堂までを調べたら
徒歩で約1時間20分でした。

ちょっと大袈裟に盛っちゃったテヘペロ!
的な話だとしても結構ある。

んーーー、...ないな、

ってくらいある。

1時間20分て、
新横浜から名古屋までが
のぞみでだいたいそのくらい?
その間ずっと自分の首持って乗ってるって?
ファーッ!
んなアホな!

そして後世、
代々フランス王家の人々が
この奇跡の人、
聖ドニさんの埋葬地を詣でるようになり、

そしてフランス王家の人々も
代々そこに埋葬されるようになり、

おそらくそういう流れもあって
フランスの守護聖人になったのではと推察。
(はっきり書かれた資料を見つけられず)


しかし例えば自分がこういう死に方をした後、
自分の肖像がこれになってるって知ったら
本当にビックリするよな。

え?
やだ、アタシ、
あの後、首持って歩いたん?
て。

大至急しかるべき人の枕元に立って
「今すぐやめんと、この国滅ぼす」とか
お告げしてしまいそう。

とまぁ、そんなわけで
とにかくフランスの街角で
生首持ってるおじさんがいたら
たぶんその人が聖ドニです。
わかりやすくていいね。とてもいい。
今すぐフランスに行って見つけたい。

というわけで、フランスの守護聖人でした。

ちなみに都市ごとにももちろん守護聖人はいて、
例えばパリだと
聖ジュヌヴィエーヴ
という女性がそうだったりするそう。

5世紀ごろにパリに他国が進軍してきた際、
パリの人々をいろいろと助けた(ざっくり)人だそうで、

パリ市内にある、とても美しいことで有名な図書館の名前にもなっている。

ここ、行ってみたい。

画像4

↑サント・ジュヌヴィエーヴ図書館。
ドーム型の天井が圧巻!


あともうひとつ、
いろいろ調べている時に発見したこととして、

フランス語で「守護聖人」は、
「saint patron」というそうです。

聖パトロン!
パトロン!

へぇー!なるほどね!
だよねだよね!
そういうことだよね!