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【主婦勉!】浮世絵を知りたい~北斎番外編~

という訳で前回の北斎で
もう少し調べたいことがあったので
勝手に番外編として寄り道しようと思う。

たしか富嶽って、百景も無かったっけな?
あれって誰かがパロっただけか?と思って
調べてみたら、
なんと北斎本人が描いていた。
三十六景が出された4年後に出版されている。

三十六景がフルカラーだとすると、
百景は全編モノクロ。

この頃北斎は、
富士山の魅力に完全に
取り憑かれていたんじゃなかろうかと思うほど、
富士山について、
その造形だけでなく、
山にまつわる故事説話等に至るまで
余すことなく調べ上げ、
描き切ったという感じがある。

「富嶽百景」の1ページ目は、
富士山を描かず、
富士山を御神体とする
富士山本宮浅間大社が祀っている女神、
「木花開耶姫命」から始まっている。

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以後、
噴火してみたり、
ご来光が昇ったり、
龍が昇ってみたり、
人が部屋から眺めてみたり、
網で透かしてみたり、
蜘蛛の巣かけてみたり、

わかったわかった、
富士山めちゃくちゃ好きなのもうわかったから
もうそんなこねくりまわすなよと
言いたくなるほど笑、
ありとあらゆる状況下での
ありとあらゆる富士山を描いている。



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ちなみに調べたら、
太宰治も「富嶽百景」というタイトルで
短編小説を書いていた。
内容は北斎とはもちろん関係ないが、
タイトルをいただいた感は否めない。
詳細知らずにすみません。一応情報として。

ちなみに私が個人的に好きな北斎の絵は
長野県は小布施にある岩松院の
八方睨み鳳凰図だ。
長野に行くと必ず行くので、
もう4~5回は訪れていると思う。

北斎は80歳過ぎてから、
門下生との縁もあり
何度か小布施を訪れ、
いくつかこの地に肉筆画を残している。

岩松院は、
戦国武将 福島正則の菩提寺でもあり、
俳人 小林一茶が訪れて、あの名句
「やせ蛙 まけるな一茶 これにあり」を
詠んだ場所でも知られている、
歴オタなら一度は訪れるべき名古刹である。

長野と言えば泣く子も黙る”善光寺”であるが、
岩松院はそこから車で40分くらい。
岩松院のある小布施は、栗ご飯でも有名で、
美味しい季節の果物もたくさん採れて、
道の駅では直売所などもある。

空気も美味しいし、本当に良い所なので、
コロナが落ち着いて
長野に行く機会があれば
是非行ってみてほしい。
って、何者なんだ私は笑