『在野史論』第17集を刊行いたしました
全国歴史研究会では、読者・会員の皆様の研究成果をまとめた書籍『在野史論』を制作しております。
「より自由な研究発表の場づくり」を目的に、地域史の研究記録、歴史紀行文、歴史に対する所感や感慨をまとめた文章、歴史をテーマとした小説など、歴史に関する原稿を広く集成しております。
2023年5月には『在野史論』第17集の刊行を迎え、まだまだみなさま「在野史家」の歴史への熱烈な思いは衰えていないのだと、改めて実感いたしました。
現在18集の編集もすすめており、2023年12月末の刊行を予定しております。
随時情報を発信していきますので、乞うご期待ください。
さらに、19集の原稿募集も開始いたしました。1次締め切りは2023年12月末日となっておりますので、お忘れのないようご注意ください。
完成後は、国立国会図書館の東京本館・関西館に納本。みなさまの研究成果を広く世に発信することができます。
みなさまの熱意あふれた原稿お待ちしております!
【目次】
第1部 古代編
素戔嗚尊
神功皇后の二人の御子 阿部洋史
政権正統の神話の効果 阿部洋史
古代鋳造技術 阿部洋史
鋳型加熱は鋳込みに負の効果 阿部洋史
古代史の年代測定方法 阿部洋史
実証の問題 阿部洋史
異父兄弟の天智・天武両帝即位の謎 中名生正己
湯にかかわる地名考 加納五郎
第2部 中世編
大江氏と奥州管領斯波氏 樋口慶伍
加賀国にある摂津(中原)氏の荘園倉月荘 樋口慶伍
鎌倉倒幕と朝権回復に賭けた青春!!
――征夷大将軍・大塔宮護良親王 橋本晋吉
『北条早雲の真実』(編集後記)
――早雲家系の謎と、戦国が通り過ぎた邑「射和(井沢)」
清水一風・前田一広(共同研究)
皇位簒奪を企て誅殺された織田信長 中名生正己
第3部 近世編
安房国北条藩主・屋代氏の墓石に関する諸謎と
大名家の無縫塔型墓石造立についての私的一考察 川本斉一
大義名分思想と尊王論――蒲生君平秀実 橋本晋吉
純忠愛国の精神――髙山彦九郎正之 橋本晋吉
海防の先覚者――林子平友直 橋本晋吉
篤厚の奇士堀江芳之助伝 小高旭之
第4部 近現代編
幕末の日露交易――双方当事者の誠意と努力 中名生正己
官軍の勝利と幕臣の玉砕防止を図った「勝海舟」
中名生正己
戸籍制度創設に際し出生年を 四年後に偽った「勝海舟」 中名生正己
ポンド債が減っては戦さができぬ 中名生正己
鐵幹・晶子の戦と愛 中名生正己
日露戦争大勝利の真相
――陸軍大将明石元二郞の忠節 橋本晋吉
宮沢賢治の《約婚者》の謎 佐々木敏行
「神道」の本義と日本精神 橋本晋吉
天皇と「大嘗祭」についての一考察 橋本晋吉
「高輪ゲートウェイ駅」開業に寄せて 川本斉一