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教育の現状と未来
スタンフォード大学オンラインハイスクール校長、星友啓さんの本「スタンフォードが中高生に教えていること」を読みました!
本を読んで感じた、自分が受けてた教育の問題点と最先端の教育を知ってこれからの教育はどうあるべきなのかについて書いていこうと思います。
日本の現代教育の問題点
まず、自分が受けてきた教育の問題点について。
この本には、最先端の科学で否定された教育の8つの常識が書かれています。
この中で僕が特にヤバいと感じたのは、日本の教育が反復練習の繰り返しだということです。
最先端の科学では反復練習は、問題を解くスピードは上がるが思考力は下がってしまうということが分かっているそうです。
今まで、学校の宿題として、何十問もの反復練習を繰り返してきました。
先生によっては、課題として大量の反復練習を繰り返させることで、子供に教育をしていると感じている方もいたと思います。
そして、テストもどれだけ反復練習をしてきたかを調べるために行われていると感じています。
大学入試の際にほとんどの人が受けるセンター試験、解き方を覚えて素早く・正確に問題を解いていくことで高得点が取れるように作られています。
僕たち生徒も「解き方を覚えていて、素早く・正確に問題を解く人=頭がいい」と認識していました。
そして、反復練習ばかりを繰り返してきたせいか、解き方を授業で教えたもらうのが当たり前だという認識を持ってしまっていたように思います。
そんな教育を受けてきたため、社会に出てから自分の思考力のなさに絶望することがあります。
1聞いて、1しか理解できない。
上司に指示されたら、指示されたことしかできない。
本当は指示されたことに対して、その意図を考えて、他の仕事でも上司の求めているものを完成させたいと思っていますが、それが全くできません。
何をするにも「テンプレートの解き方」と「答え」を求めてしまっています。
反復練習だけの教育では、思考力は身につかないということを実感したいます。
教育のこれからの形
反復練習を一例に、日本の今の教育は問題点だらけですが、これからの教育はどうあるべきなのでしょうか?
この本には様々な新たな教育方法が紹介されていますが、僕はその中でも「アクティブ・ラーニング」に注目しました。
生徒が受け身で講義を受けるのではなく、生徒同士で議論するなど生徒自身が積極的に講義を作っていくというのが「アクティブ・ラーニング」です。
「アクティブ・ラーニング」という言葉自体は最近よく聞く言葉だと思います。
しかし、知識を定着させるには、「アクティブ・ラーニング」がよい、ということが知られていても、日本の学校には一切取り入れられていないのが現状です。
僕の通っていた、小・中学校、高校、大学すべて講義形式での授業で、ひたすら先生の話を聞くだけでした。
学校教育として「アクティブ・ラーニング」を取り入れるのは、今までの講義形式の授業とは全く別物なので、教育システムを一新しなければならず、実現が難しい、もしくは時間がかかるのだと思います。
スタンフォード大学オンラインハイスクールでは、このアクティブラーニングを「反転授業」として取り入れています。
生徒が予習してきた問題について、授業でグループワークやディスカッションをしあうというものです。
オンラインでありながら、生徒たちが積極的に参加する環境が整っており、授業をつまらないと感じる生徒は、講義ベースの授業よりはるかに少ないでしょう。
今回は「アクティブ・ラーニング」について取り上げましたが、他にも「パーソナライズド・ラーニング」「プロジェクト・ベースド・ラーニング」といった最先端の教育がこの本には書かれていました。
まとめ
最先端の教育と比較して、今の日本教育には改善すべき問題点が山積みです。
日本教育の目的はよい大学に入ることがゴールで、社会で生き抜く力をつけるための教育ではないのだと思います。
「教育」の本当の目的を今一度再確認する必要があると思います。
日本の未来を担う子供たちが社会で幸せに生き抜くために、教育を変えるべきだと感じました。
まずは、教育を変える必要性をより多くの大人に認識してほしいです。
「スタンフォードが中高生に教えていること」まだ読んでいない方はぜひ読んでみて下さい。