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ヒットの方程式とは? “勘=直感” が生み出すもの

「自社ブランドや商品をいかにヒットさせるか」——多くの企業やクリエイターにとって、これは喫緊の課題と言えるでしょう。そんな中、ふと頭をよぎるのが、日本人で初めてグラミー賞を受賞したギタリスト、B’zの松本孝弘氏が残した印象的な言葉です。

「ヒットの方程式はなんですか?」と問われた松本氏は、こう答えました。

「方程式は…無いですね。強いて言えば、勘?(=直感)みたいなもの。ミリオンヒットを連続させていた時には、『この詞にはこの曲しかない!これは、絶対売れる!』と確信していたんです。」


この一言からうかがえるのは、データや数値化できる要素だけでは語れない、“研ぎ澄まされた勘=直感”の存在です。ミリオンヒットを連発させるような創造の背後には、長年の経験や努力、試行錯誤が隠されています。表面的には「勘」としか言い表せないその感覚こそが、ヒットを生み出す決定打になるのかもしれません。


今の時代、インスタ映えやSNSの拡散効果といった「これをすれば必ず売れる」とされる方程式が横行しているように見えます。しかし、本当の意味でヒットを生み出す方程式は、その作品やブランドを生み出したクリエイター自身にしか分からないものなのではないでしょうか。


ヒットの背後にあるのは、長年にわたって磨かれた感性と、膨大な試行錯誤。数字やデータに置き換えられないアイデアや思いが、作品や商品を世に送り出し、多くの人の心を動かすのです。

「ヒットとは、結局のところ直感で生み出すもの」——この言葉は、これまでの常識や定石にとらわれず、新しい価値を創造することの大切さを改めて思い出させてくれます。