「eスポーツが僕を人として成長させてくれた」 REJECT coolit選手が引退に添える後進への想い
こんにちは。REJECT公式note編集部です。
REJECTではこの度、PUBG部門のcoolit選手の現役引退とREJECTスタッフへの転向を発表いたしました。今回はそんなcoolit選手に筆を託し、eスポーツへの想いを綴っていただきます。
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はじめまして、coolitこと若月清光と申します。
この度、PUBGのプロeスポーツ選手を引退し、REJECTのスタッフとして株式会社CYLOOKに入社する運びとなりました。
2年間のプロeスポーツ選手生活の締めくくりと、これからREJECTのスタッフとしての決意として、人生の節目にeスポーツへの想いを書き綴ります。
中学生の頃からゲームに熱中
僕がPCゲームに熱中し始めたのは中学1年の頃。父親が遊んでいたA.V.Aというゲームで遊び始めたのをきっかけに、学校終わりや休日は何時間もPCゲームにどっぷり浸かりながら生活していました。中学3年生の頃、A.V.Aに夢中だった僕は「AVAれ祭り2010 秋葉原の陣」という一生忘れられない大会を観戦しました。韓国最強のクランが襲来し、当時の日本最強クランを完膚なきまでに悠々と叩きのめしていく様は僕にとてつもない衝撃を与えると同時に、大きな舞台で戦う彼らに強く憧れました。今思い返すとあの試合で感じた衝撃と興奮が、僕がeスポーツの世界へ進むきっかけになっているかも知れません。
ゲームに本気になることへの葛藤
しかし高校進学、4年制の専門学校進学と進むに連れ、勉強が忙しくなりPCゲームに触れる時間がめっきりと減ってしまいました。心に穴が空いているような感覚もありましたが、勉強して手に職を付けるべきだし、社会とはそういうものだと思い意識的にゲームから離れていました。
しかし、専門学校の卒業も近づき就職を考え始めるタイミングで本当に自分がやりたいことが何なのかを考える時間が増え、スクールカウンセラーへの相談をきっかけに「本当はゲームがしたい」という素の自分に気が付きました。心に空いた小さな穴がどんどん開いているような気がして、子供の頃に見たあの舞台に立ちたいという思いが溢れ、気が付いたら全力で親を説得し休学届を提出していました。
猛特訓の結果、晴れてプロチームへ
それからというもの、猛練習の日々でした。僕には才能もセンスも無かったので長いブランクを絶対的な練習時間でカバーするしかなく、友人とは一切の交流を絶って、毎日最低でも12時間は練習し、外出は月に2日までという制約を自分に課してプロを目指して猛練習し続けました。
ここでひたすら練習していた
その結果、日本のeスポーツ競技シーンを牽引した大規模な大会「PUBG JAPAN SERIES」への出場が叶い、約2年間日本トップレベルの環境で腕を競い合う非常に幸せな時間を過ごすことができました。これまで勉強も嫌いで人に自慢できることは特にない人生でしたが、eスポーツを通して目標を立てて努力することを通して、人として成長できたことを強く実感することができました。
世間一般のレールを外れ、大好きなeスポーツに本気で取り組むことを認めてくれた家族、そんな僕を応援してくださったファンの皆様、所属してきたチームにスポンサードしてくださっていた企業の皆様、大会関係者の皆様方を始め、僕を支えてくれた皆さんに感謝の念が尽きません。
最後の大会となったPWIで
ドン勝を自分の手で決めることができて最高でした。
後進のために僕ができること
これからは、REJECTを運営する株式会社CYLOOKに入社し、プロeスポーツ選手の輩出やセカンドキャリア支援に関わる事業開発に取り組みます。
僕もeスポーツを通して成長してきた人間として、REJECTの掲げる「eスポーツに本気で取り組める社会の実現」というビジョンや「NOT JUST A GAME」というチームスローガンに共感し、REJECTに残りeスポーツを仕事にすることに決めました。代表のNasteLさんは同じPUBG出身の選手なので、僕も彼に負けないよう未来のeスポーツ選手のために引退後のロールモデルとなれるよう頑張ります。
社会人としては1年目になりますが、REJECTスタッフにはIT業界や広告・エンタメ業界の第一線で活躍されてきた方々も多く、毎日皆さんから刺激を受けながら頑張っています。
これから僕の活躍によって、一人でもeスポーツの世界を目指す人が増えるように、そして一人でもプロ選手を引退してもeスポーツを仕事にする人が増えるようになればと思って頑張ります。
引き続き、REJECTのcoolitを応援よろしくお願いします!
eスポーツに幸あれ!
REJECT 若月清光
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NOT JUST A GAME -所詮ゲームとは言わせない-