2024 フランス・スイス旅 4 — リヨンとその道中、そしてスイスまでに立ち寄った町
アヴィニョンを出発し、途中で立ち寄ったのは泉が豊かに湧き出るフォンテーヌ=ド=ボークリューズ (Fontaine-de-Vaucluse)。その後、フランス第2の都市であり、美食の街として名高い リヨン (Lyon) に2泊しました。さらにスイスへ向かう道中では、アルプスの麓に位置する美しい町アヌシー(Annecy) に立ち寄りました。
フランス南部プロヴァンス地方の町々を巡りましたが、乾燥した気候がこの土地の特徴なのですが、フォンテーヌ=ド=ボークリューズはその中で異彩を放つ土地です。青々とした緑と豊かな泉が溢れる美しい村です。高さ200mもの絶壁の下を清流が流れ、青々ときらめく光景が広がります。この村の人口はわずか600人ほどですが、この素敵な渓谷を楽しむため、年間数万人もの観光客が訪れるとのことです。
リヨンは「美食の街」として知られ、観光の中心地である旧市街にはレストランが立ち並んでいます。どこに入るべきか悩むほどですが、不思議なことに人気のないレストランもちらほら見かけました。隣の店が賑わっているのに、どうしてこちらはガラガラなのか・・・、観光客や地元の人たちの選択基準が気になるところです。
このリヨンで、生まれて初めて「フォワグラ」を食べましたが、期待していたほど美味しいとは感じられず、少し残念な体験となりました。世界の三大珍味とされるフォワグラですが、あくまで「珍味」としての位置付けなのかもしれません。ホルモンが好きな方には魅力的かもしれませんが、私はレバーは好きでもホルモンは苦手なため、友人に変わり者扱いされることもあります。
リヨンを訪れる観光客が必ず足を運ぶ場所のひとつが、ノートルダム大聖堂です。大聖堂に行く方法は2つあり、急な坂道を旧市街から歩いて登るか、電車を利用するかの選択となります。私は多くの人と同じく電車を選びました。旧市街の駅で切符を購入し、自動改札を通ろうとしたのですが、なぜかゲートが開きません。3、4回試しても駄目で、焦り始めていたその時、「こんにちは、よろしければ使ってください」と突然若い男性に日本語で話しかけらました。地元のフランス人の方だったと思うのですが、定期券かSuicaのようなカードを改札機に当ててゲートを開けてくれたのです。「ありがとうございます」とお礼を言い、急いでゲートを通りました。ところが、てっきり彼も駅に入ると思っていたら、そのまま立ち去ってしまいました。ゲートが閉まったら困ると思い、素早く通過してしまったため、改めてお礼を言うことができず、なんとも無作法な形になってしまったことが悔やまれます。
リヨンを発ち、スイスへの道中で立ち寄ったアヌシー (Annecy) は、アルプス山脈の麓に広がる緑豊かな町です。夏は避暑地、冬はスキーリゾートとして賑わうそうです。この日はあいにくの雨で、空は一日中灰色に覆われていましたが、晴れていれば町を流れる川や目の前に広がる湖が青く輝いていたと思います。
次回は、スイスの名峰アイガー、メンヒ、そしてユングフラウ、その雄大な山々と麓の町を紹介します。