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脳みそが寝かせてくれない

子供の頃から、寝よう寝ようと思うほど眠れないタイプだった。
寝ようとするほど脳みその歯車がぐるぐる回転しちゃうんだよね。
このマガジンは、そんな妄想族のあなたに送る取り止めもない小話です。
不定期更新ですが、まあ小さいことは気にしないでお布団の中で読んでほしいな。

ななちゃんは、常に脳内で独り言を話したり九九を数えてしまうような子供でした。
大人になるまで、それが普通だと思っていたからビックリしたものです。
テレビにツッコミをするお婆ちゃんくらい、普通のことだと思っていたんだから!
(テレビにツッコミと言えば、1番好きな中川家のコントは『大阪のオカン』です)

じゃあ、いつ脳内が無音になるのか。

思い返してみたら何かに集中している時だけかもしれませんね。
映画を見ている時、あっと驚くパフォーマンスを見ている時…うーん、思ったより思い出せないな。

ちなみに、これを読んでいるみんなが気になるのは勿論あの瞬間ですよね。

もちろん無音です。
むしろ、集中力が最大まで引き出されている時は全能になったかのような気持ちになる。
その瞬間だけは、人間の内臓の動きが透けて見えるんですよ。
いや、実際には透けてないですよ?
ものの例えなんだけど、本当に肺や心臓が、筋肉が、ドクドク動くのが見えるかのように集中できる。
考えるより先に手が、視線が、自重移動ができて、全てがパーフェクトのように思い描いたように動ける。

(本当のところは、私に触れられた人にしか分からないんだけどね!)

この感覚をゾーンに入ると勝手に言っているんだけど、それが1番みんなに伝わりやすいみたい。
スポーツ選手がよく使うからかな。
あの瞬間だけは、私であって私じゃない誰かになっていますね。

これ、どうしたら出来るのかってよく聞かれるんだけど、私にも分からないんです。
ただ1つだけ確かなのは、「ゾーンに入りたい」という邪念が消えた時に見えてくる景色なんじゃないでしょうか。
思考を手放せるくらい、例えるなら目を瞑ってもドリブルできるくらい体が自分に馴染んできたら同じ景色が見えてくるのかも。
目を瞑った状態でドリブルしながら走るって、ボールと一体化できる人ならできそうじゃない?
私も上手くなるための練習段階として、自分の意識を高めるために目を瞑ってアレコレ練習してきたし。
もちろん、最初から自分のエゴで目を瞑って練習なんてしちゃダメですよ。

集中するってことは、自分のエゴを捨てて真に相手を見ることなんですから。

そんな、数少ない私が集中しちゃう瞬間のお話でした。
こんなヘンテコ話を読んで、今夜眠れなくなっちゃったらゴメンねー!

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