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いわき市の漁業衰退の経緯

いわきの漁業の街に生まれ育ち今まで見てきた衰退の経緯をまとめてみた。
現在まで私が見てきたいわきの漁業は衰退し、従事者の減少が問題と考えている。
漁業従事者の推移を見てみよう。

漁業従事者は減少し続け、2011年の震災以降漁獲高は
激減している。
過去に遡って、漁業衰退の原因を見てみよう。

❶日露漁業交渉によるサケマス漁の減船

 平成27年から28年に実施された、日本とソビエト  
 (現ロシア)の漁業交渉によって、ソビエト領海内の
 サケマス漁のできなくなり、出航できる船が減らさ
 れることとなった。そのため、多くの漁業従事者が
 仕事を離れ、土木建築などに転業することになる。
 原発建設などに従事した方も多数。
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/enoki/pdf/151215_1-03.pdf

❷サンマ漁獲量の減少

 春から夏のサケマス漁、秋から冬のサンマがいわき
 市の多くの漁業従事者の仕事であったが、サケマス
 漁があっても、サンマ漁が継続できていた。
 お盆明けに北海道から始まって11月ごろに銚子沖で
 終わる。しかし、年間20万トンの漁獲量があり、
 庶民の食用だけでなく餌料向けにも使われていたの
 が、2017年には8万トンまで減少し、その後も減少
 を続けています。

https://suisanshigen.com/2019/10/10/article1/
 原因は、日本領海に入る前に、中国や台湾に捕獲さ
 れてしまう事です。結果、漁獲量が減少して、サンマ
 の価格が上昇しています。
 これだけ漁獲量が激減すれば、サンマ漁の従事者は
 減少してしまいます。

❸原発事故の沿岸漁業への影響 資料を添付します。
https://www2.kaiyodai.ac.jp/~kawabe/pdf/kawaraban16%20iwaki.pdf
 魚介の種類も多く豊富な資源に恵まれています。
 ヒラメ、カレイ、タコも比較的多いです。
 ●5から8月のウニ漁(貝焼きが懐かしい)
 ●6から1月のホッキ漁
 ●7月から11月のシラス漁
 これらが比較的有名です。
 
 平成23年3月11日の東日本大震災で、原発のメルトダウンが起こり、海への影響、汚染によって漁業ができなくなる状態となっています。

❹原発の処理水の海洋放出

 原発事故のから11年が経過し、

試験創業から通常操業するをしようとした矢先に、原発の処理水を海洋放出し始めました。

 東京でも福島産の魚が売られて、原発事故による汚
 染を気にせず飼い始めた頃でもあります。
 これを機に海外でも日本産海産物の輸入禁止措置を
 取る国もあり、

日本全国に実害が出ています。

 福島県の漁業にトドメをさされた感じです。
 お金を受け取れれば良いというわけではない。漁業
 従事者の希望を奪い、漁業という文化を奪う行為で
 す。それを、当事者への説明を十分にせず、誰も納
 得せず進めています。

ここまで、経緯を整理してきました。気がつきませんか?

全て国の外交の結果、政策の結果がもたらしたものです。国に責任があるのです。これでも自民党政府に運命を託しますか?私には無理です!

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