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”未来を創るプレゼン”から学ぶ一流のプレゼンとは!

私も仕事上プレゼンをする機会は多いですがいつになっても慣れません。今日は伊藤 羊一 氏、澤 円 氏著”未来を創るプレゼン”から一流の人たちがどのようなマインドでプレゼンに挑んでいるのかを探ってみたいと思います。

私も含めて今から仕事を引退するまでに一体何回プレゼンをするのかわかりませんが何かヒントになる思考が一つでも増えればうれしいです!

①プレゼンの土台は「自分の頭で考えること」

カリスマプレゼンターと称される澤 円さんのプレゼンの土台となる考え方について触れていきます。澤さんが重要視する考え方として自分の頭で考えられる人になれと言います。以下は澤さんのプレゼンのルーツとも言われる経験です。

澤さんはディズニーランドで四年ほどアルバイトをしていました。ディズニーランドではキャストのマニュアルがあってないようなものでした。お客様との会話は否定語禁止とありますが、そのサンプルはないのです。つまりどうやって話せばいいのか、この場合はどう話せばいいのかなど自分で考えなければならないのです。それが出来ない人は解雇されるといったロジックに乗っ取った会社だったのです。

沢さんはここで自分で考えることの重要性を知ります。自分で試行錯誤しながら結果を出すとお客様が喜んでくれる。そしてこの喜びが自分にとっての報酬になったのです。さらには自分で考えたことが次の仕事につながっていき自己成長できました。その経験から澤さんは自分の頭で考えるというプレゼンの土台を築き上げたのです。

②プレゼンは「キャッチボール」と意識する

次にプレゼンにおける具体的な方法について解説していきます。まず伊藤さんのプレゼントノウハウからです。伊藤さんが定義するプレゼンとは

”相手との対話”

と述べています。なぜならプレゼンは一方的な発表会ではなく、相手と心を交わし合うことだからです。なので論理的に話すというよりも相手の反応を見ながら話す内容や表情を変え、心と心でキャッチボールしていきます。

当然のことですがプレゼンをするからには目的があります。プレゼンの目的とは未来のアクションです。このプレゼンを行うことで相手がアクションしてくれることを目的とします。そのためにプレゼンでは未来についてその行動のゴールとなるビジョンを語らなければならないのです。ではどうしたら相手と心を交わし合うプレゼンができるのか、伊藤さんがおすすめするフレームワークが

”現在→過去→現在→未来”です。

最初に語るのは現在です。まずは現状を知ることが優先されます。次にその現在はどこから来ているのかを考えたとき、過去から来ているので過去を語ります。そして再び現在を再解釈することで相手と共感できるのです。最後に未来をどうすべきかを語ることで説得力の高いプレゼンとなるのです。

例えば車は買う時代ではなくなったという現実がある。(現在)かつて車は一家に一台という時代があった。(過去)しかし今の時代はわざわざ所有しなくても手軽に乗れる時代になった。(現在)だからサブスクリプションに展開しなければならない。(未来)

このように

現在→過去→現在→未来

という順で語ることで相手の心とキャッチボールできるようになり相手を動かすことができるのです。

③プレゼンは贈り物と意識する

次は澤さんのプレゼンについて解説します。まずは澤さんが定義するプレゼンについて。それが

”プレゼンはプレゼント”です。

どういう意味かと言うとプレゼンは相手があってこそ成り立つものなので、いくら名スピーチをおこなってもプレゼントになっていなければ伝わらないのです。皆さんも大好きな人にプレゼントを渡す時、

”喜ぶかな”

”どんなプレゼントがいいかな”

”どこで渡そうか”

”どういうタイミングで渡そうか”

と色々な事を考えると思います。プレゼンも同じく誰に渡すのか良いタイミングか必然性はあるかなどを考えなければならないのです。
つまりプレゼンにおいて最も大切なことは顧客視点であることなのです。ではどうしたら相手が喜ぶプレゼントとなるのか。

澤さんが紹介するプレゼン設計のコツが

”「エピソード」+「問題提起」+「結論」”です。

序盤はエピソードです。エピソードでは相手をいかに引きつけるかを意識します。澤さんはオンラインで買い物をすることの本質的な意味を説明する時に、

”中国ではコンビニも屋台も結婚式の祝儀もお香典も路上生活者のチップでさえキャッシュレスです”

というエピソードで始めました。すると聞き手は一気に食らいついてきたといいます。中盤は問題提起です。問題提起では厳しいファクトで気づきを与えます。例えば先の例の続きで

”今の時代オンラインでコンテンツを買うのが当たり前、つまりデータを信用する時代です。そんな時代に電話というデータの残らないツールは仕事ではあまりに不効率”

と伝えます。このように厳しいファクトを突きつけ気づきを与えることで聞き手は問題提起として認識するのです。

終盤は結論+クロージングです。ここで初めてプレゼンでアピールしたい製品やサービスつまり結論を伝えます。先の例で言えば

”我が社ではリアルタイムでコミュニケーションができる○○というチャットツールがあります”

と伝えると聞き手は納得感をもって傾聴してくれるのです。そして最後に

”一緒により良い未来を作りましょう”

と未来への希望に満ちた話で完結することで説得力のあるプレゼンになるのです。このことから”エピソード+問題提起+結論”でプレゼンの設計をすることで相手にとって最高のプレゼントとなるのです。

まとめ

私もプレゼンをするシーンは非常に多いですが、この本で新しい発見があったような気がします。ついつい自社の製品のことだけを一方的に話をしてしまいます。せっかくの機会、しっかりと自社の製品がPRできるかどうかが気になってしまうからです。上司が同席している場面なら尚更です。どうしてもそっちにも意識がいってしまいます。

しかし、この本にある通り、相手の表情や反応を見て話さなければならないことを改めて感じます。相手の立場で相手にとって有意義な時間にしてこそいいプレゼンだと感じます。

プレゼンといっても色々なシーンがあります。後輩にむけたアドバイス、社内の朝礼、または顧客向けの製品発表会、歓迎会や送別会。

どのシーンにおいてもこの本にあるような要素を入れて今までよりも少し聞き手に有意義な内容にしていきたいと思います!




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