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お香をやっている人は2パターン

お香をやっている人は2パターンいます。

「お茶をやっている人」と言った場合、
たいてい「茶道」をやっている方を
想像すると思います。

ではお香は?

お香にも「香道(こうどう)」と言って
茶道と同じように、一定の作法に従って
香りを楽しむ「道」があります。

けれども、私のしていることは
「香道」ではありません。

私のやっている「香司(こうし)」と言うのは
お香製品を作る人のことを言います。

ちょっとズレた例えかもしれませんが、
茶道をやっている人と
お茶を作る人のような感じ。

「香道」は茶道や華道と比べると
教えてくれる教室があちらこちらにあったり、
学校の部活動にあったりするわけではないので、
身近でないイメージがあるかと思います。

かく言う私も香道は、
お香調合の学校に入ってから知りました。

香道は「道」なので
単に香りを嗅いで楽しむだけでなく、

作法にのっとって香りを嗅ぐので
そこから人としての成長を図るということもあるかと思います。
もちろん流派もあります。

ところが「香司」は「道」ではないので、
お香製品を作って
香りを嗅いだり楽しんだりしますが、
お香を作る過程で、作法はありません。

ただし
「香道」で使う「沈香(じんこう)」という香木は
お香を作るときにも使いますので、

「沈香を使う」という点に関しては
「香道」も「香司」も同じです。

ですので私は
「お香をやっている人」
ではありますけど、

「香道」をやっている人ではなく、
「香司」というお香を作る人です。


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