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衝撃を吸収する関節軟骨のはたらき
フライドチキンを思い浮かべて下さい。
骨と骨が接する関節面は軟骨というツルツルした滑らかな骨で覆われてます。
このように、関節軟骨はフライドチキンの関節部分でも簡単にみわけることができます。
硬い骨の先についている白っぽい柔らかい骨が軟骨です。
骨の中心部に比べて柔らかく弾力性に富んでいることがわかります。
この軟骨で衝撃を吸収しますが、軟骨が薄っぺらい状態ではうまく衝撃吸収が出来ません。
その為、特に大きな重力が加わる膝関節、足首の関節軟骨は少し分厚くなっています。
適切なトレーニングを続けることで、関節軟骨の厚みが増してきます。
しかし、激しいトレーニングをやり過ぎると、軟骨の表面が擦れることが繰り返されます。
よって、スムーズで滑らかな軟骨の動きが一時的に失われてしまうことがあります。そして、関節軟骨の表面がささくれだってきて痛みを伴うのです。
このような時に、関節を守るためには滑液がたくさん出てきます。膝に水がたまるというのは、このような現象です。
関節軟骨を守るには、トレーニングをする前に十分なウォーミングアップをすることで軟骨表面の滑らかさが増し、関節がよりスムーズに動くようになります。
さらに関節軟骨が滑液に含まれる成分を吸収して一時的にその厚みを増し、弾力性も高まるため、衝撃をうまく吸収出来るようになります。
大切な関節軟骨を健康に保つためには、いきなり激しく動くのではなく、ウォーミングアップ、そして適切な方法でのトレーニングと休養、さらに栄養バランスが不可欠ですね。
日々体を動かすことで心得ている内容です。