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母の物忘れ

母に新しい体重計がほしいと言われていたので、注文する前に確認した。

私「前に言いよった体重計注文するよ」
母「えっ?体重計はあるけんいらんよ」

(いやいや、新しいのがほしい、タニタの体重計がいい、と言っていたではないか)

私「新しいのが欲しいって言いよったやん」
母「いらんよ。まだ今のが使えるし」

体重計の話をしたのは1ヶ月くらい前だった。父の入院手続きなどで手が回らず、後回しになっていた。母は体重計の話をしたこと自体を覚えていなかった。

これは「年相応の物忘れ」なのか?
ここ最近、ストレスがかかる状態にあったせいなのだろうか?一時的なものならいいんだけど。

母と話ができるうちに、もしもの時の準備、いわゆる「終活」の話をしておかないと、まずいことになりそうだ。

数年前に、チラッと話をしたことがある。その時の母は、「自分でやるから」と断ってきた。いきなり「エンディングノート」持ってきたのがまずかった。あの時は、母も私も若かった。

それ以来、この話題は避けてきた。でもそろそろ先延ばしにできない時期にきていると感じる。ここ数年で状況が変わった。気が重いが母に言ってみることにした。


「お父さんも歳取ってきたし、いつ何があってもおかしくないやん?今のうちにできることは準備しといた方がよくない?」


「そうねえ、お父さんももうそんなに長く生きんと思うわ」

あっさりしたもんだった。
実家の終活始めました。

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