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9月上旬 バカとブスほど液タブを買え/ミミズバーガー

液タブとかいう、神器。

最近文章を書いたり絵を描いたりする必要があった。正確には文章を書く際に説明用のイラストが必要になった。

下手くそには無用の長物であった板タブレットを押し入れから取り出して、ウェットティッシュで埃を拭いて、乾かして、何時間もかけて簡単な絵をこしらえた。

液タブ使い易すぎるだろ

絵の練習が嫌いなのでそもそもストロークができない。なのでadobe illustratorを使ってベクターポイントという点を打ちまくり、後から編集して納得のいく線に加工するという手法をとっていた。

しかし板タブは描画領域と、描写画面が別なので位置関係が掴みづらい。あと比率の問題だ。
画面サイズと板タブのサイズは異なるので、手のストロークそのままで線がかけない。

そんなこんなで本当に書きたかった文章の執筆よりもポンチ絵の描画に時間をとられるという無能っぷりを発揮してしまった。といっても今さら板タブで上手く速く描けるように練習する気力はない。思い切ってメルカリで中古の液晶タブレットを買った。

1万5千円にしてはかなり満足のスペック。正直液タブの良し悪しなんて分からないが、板タブからの成長度合いが桁違いで最高だ。
元々使っていた板タブは4ボタン付きのものだったので、補助ボタンの量も倍になるわペンからショートカットサークル出せるわでテンションMAXだ。

しかも出品者のセンスが良く、ザラザラの保護シートまで貼ってあった。この紙みたいな引っ掛かりが気持ちいい。大切にするからな。

都市伝説の正体 宇佐和通

友達の家から近い個人書店に行ってきた。

阿佐ヶ谷駅から北に歩いたオシャレな商店街にある、オシャレな書店。
古書コンコ堂
古本を取り扱っており、その品揃えが良いセンスだ。漫画も置いてた。
面白そうな本ばかりだったが積読をみだりに増やすことを嫌い3冊だけ買った。デリダの解説本、幽霊に関する新書、そして宇佐和通著『都市伝説の正体』だ。

私は弱冠23歳なので失礼ながら名前を初めて聞いたのだが、調べてみると界隈で有名みたいだ。うさ・わつう という名前良すぎる。噂通。

中身もかなり好みだった。世界中の有名な都市伝説を食べ物系とか幽霊系とかジャンル分けして紹介してくれるのだが、その他大勢のオカルト本と一線を画す特徴がある。
本気の批判をしているのだ。

本気と言ってもブチ切れながら「ミミズバーガーなんてあるわけねぇだろうが!」とか言ってるわけじゃない。批判の方法が結構本格的なのだ。
著者はまず世界中で都市伝説の類話を集める。そしてその類話の中で共通するモチーフを見抜き、なぜ流行したのかを考察するのだ。これは面白い。

実際の事件や映画作品なども引用し、噂と現実がウロボロスのように噛みあい進んでいくという現象を追いかけている。

シンプルにめっちゃ都市伝説のせてくれてるので凄く楽しめた。おススメです(少し怖かったけど)

最後の喫煙者 筒井康隆

猛暑の中バスの待ち時間に耐えられず、また街の大型書店に入ってしまった。積読消化だと言っているのに馬鹿者すぎる。

せめて軽い奴にしようと、筒井康隆の面白そうな短編集を購入。

実は筒井康隆先生の作品は一つも読んでなかった。SFの天才だとは聞いていたが、この短編集を読んでかなり印象が変わった。結構ブラックでナンセンスなものも書くんですね!

それはともかく全篇、発想が面白すぎる。

時代も舞台もバラバラで、でも一貫しておかしな世界観を見せてくれる。一体何個の世界を創造したんだろう?

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