1月下旬ー2月上旬 誕生・俺はポケモン

雑感


23歳の誕生日を迎えた。早生まれだなぁと毎年思っている。人生の序盤は年齢別イベントが本当に密に詰まっていて、早生まれによる損がバカ多かった。成人後はもう何も気にすることない。被選挙権とか興味ないから。
年齢による損って言っても、大抵は周囲の発達よりやや遅れるみたいな、あいまいな損が多い。クッキリと現れるのは18歳と20歳のときで、それは自分も覚えている。18から自動車教習所の普通4輪コースに入校できるが、早い奴は高3の春からこっそり通っていた。ほとんどの高校は、きっと卒業まで禁止だろうけど、俺の通っていたのは職業訓練的な科目が多い学校で就職者が多かった。高卒で現場等に就職すれば車を運転できないのは致命的で、ド田舎だからなおのことだった。あと工業科だったからか車好きが沢山いたこともあり、学校側に隠れて免許取っちゃえっていう空気があった。どうせ就職した後使うしみたいな。そういった反抗に参加できたのも、遅生まれの人だけだった。ずるい。というか遅生まれってネーミングなんですか?早生まれvs遅生まれっていう対立だとしても、早生まれがだいたい1-3月に対して、4月から何月までが遅生まれなんですか?秋ごろ産声を上げたクリスマスベイビーたちだって、早生まれの損害を受けてないよね。1-3月だけだよね。損してるのって。というか早生まれの定義はぜったい、成人の日以降にうまれたことだと思う。成人式で飲酒できないって可哀そうすぎるだろ、大目に見れば?俺は成人式いかなかったけどね。

日記の経緯

2023年の1-12月までの間、新潮の出してるマイブックという文庫本を利用していた。これは一年間の日付を各1ページに振り分けた白紙の文庫本で、かわいい日記帳として使っていた。毎日書くわけではなかったが、それでも週一回は思い出して、過去のページを埋めていく。特に得るものはなかったけど継続それ自体が面白くてやりきった。年末まで書き続けて、清々しながら1年前を振り返るとマジで覚えていない。毎日はこんなに濃密なのにどうしてすべて背負っていけないんだ!老境に差し掛かり永遠の寝床につくとき、過去を思い出すだろう。そのとき思い出すのって強烈に印象に残ったイベントくらいだろうし、もったいなすぎる。人は忘れる生き物だし、日記書いてても読み返さないと思い出さないけど、ログをとっとけば後々エモくなるっしょ。こういう、思い出もったいない精神で書いている記憶のバックアップという一面がある。
今年もマイブックを買って記録しているのだが、大きな期間でまとめなおすのも良いなと思い出した。昔noteアカウントを作って、ちょくちょく愚痴や読書感想文を投稿していたが最近はめっきりログインしていなかった。どうせだし、ここに公開しよう。書いていて思うのがPCって文字入力早すぎるし手が楽だ。去年はペン字の練習をしたりして美文字に憧れていたが、こうも楽だとPCを使いたくなる。手書きへの愛は廃れていないけど。愛が高じて漢字検定を受けようとしているところだけど。

一月下旬

休学開始から一年近くたった。当初は奨学金の停止によって生活の危機に陥っていたが、家事代行のアルバイトによって春を食いつなぎ、その後夜職の内勤に誘われるなどして本当にギリギリ生きてきた。大きな出費があったり、風邪ひいて働けない日が出たりするとすぐにピンチに陥っていた。もともと休学中にめちゃ貯金して学費を捻出するぞ!とか息巻いていたけど夏の面談時は貯金ゼロだったし、教授っちにバイト順調っすねーとか嘘ついてるときはヒヤヒヤしてた。夏が過ぎてからも同様の生活をしていたのだが、夜職のほうの仕事が段々と増えてきて安定するようになった。年末になるころには貯金を考えられるようになるまでになり、1月下旬ごろからは未来の変革を予想されるほど勢いづいた。もともと長く続けるつもりなど毛頭なかったのだが、自分の性質として会社勤めは無理だろうなっていう感覚もあり、夜職でいい年まで稼いでも良いんじゃないかと思っていた矢先の躍進だった。収入も増えたし秋までに学費も貯まりそう。金と時間に少し余裕ができると、将来のことを考える楽しみが増えた。引っ越しとか新しい商売とか元手がないとできないことたち。貧乏性なおかげで高望みはしないから、ぼちぼち生きていきたい。

2月上旬

そういえば最近になって昔の友人と遊ぶ機会が増えた。昔と言っても大学入りたての頃知り合った人とか、高校時代の友人とかだけど。ちょうどライフステージが進んで頻繁に会わなくなったひとたちと、再会というテーマで会う感じ。会って思うのが、みんな変わってない。そりゃ出会ったのがもう10代後半なんだからそっから大きく変わることなんて稀だろうけど。反して自分は変わりまくってて、会う人皆に驚かれる。なんならその後数か月たってまた会った時も変わってて驚かれる。俺の可塑性はメタモン並みかもしれん。人って成長によって体つき顔つきが変わるし、それはだいたい成人くらいまで熟し続けてその後ゆっくり老いていくイメージだけど自分は発育が遅い気がしている。体も顔もそうだけど、知性についても最近やっと大人になったなぁと感じてる。ポケモンでいうとやっと第3形態に到達したピチピチチャパチャパのオーロンゲ、それが俺。
まあ知性に関しては年月というよりも経験が大きいだろうとは勘づいている。内向的で怠惰でひねくれたガキだった俺は人づきあい苦手だったし、勉強も真面目にしなかったしロクでもない学生時代だったと思う。今もそう思うし、当時だって半分自暴自棄だった。積んだ人生経験と言えば極貧と被害だけだったので昔のエピソードトークをしようものなら皆軽く引く。そんな自分が環境に恵まれて、20を超えてから高尚な経験を浴びることができた。学術研究により科学的思考を身に付け、読書習慣により多様な哲学を知り、深い交際によって愛憎を学んだ。今は上品と下品2種類の珍しい仕事をしながら、絶対に関わらなかったであろう人間たちとお話をして人を知っている。やっと進化できた喜びに浸る遅咲きポケモン、それが俺

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