3月下旬　心の新生活　積極的ピリオド大作戦～僕の考えた最強の心的内規～

若人たちが新生活に移行する時期が来た。各々が家を探したり新しい職に怯えたりするのを、私はただ眺めていた。
フリーターには時間的ピリオドがない。それはメリットにもなりうるだろうし、私も実際そうした気ままさを享受している。しかしその連続性は恒久性を連想させることがある。飽き性の私にとって、その一面はデメリットだった。外的要因によって遷移しないフェーズは、内心によって自動的・計画的に遷移されてきた。それはたいてい仕事の切れ目などが多かったが、新年度は周囲の人々に合わせて遷移できるタイミングだ。よってこれを利用し、次なるフェーズ遷移を計画していた。

大げさに言っているが転居も転職もしない。ただただ内心で完結する新生活だ。社会的な契約内容については触れず、自らの生活との契約、心的内規を変えていく。これと似たようなことはだれでもやっていると思う。年が明けた元旦に初詣に参り、新年の抱負を決める。新年の抱負・目標といったものは本来強力な効能を持っているように思われる。一年のピリオドで決定する目標というものは、気が大きくなっているという理由もあるが、大それたものになりがちだ。しかし抱負が強力な武器だという言説は今のところ流行していない。むしろ新年の抱負は三日坊主の枕詞に使われがちで、実現不可能・意志薄弱エピソードと結び付けられやすい。その理由はきっと明快で、スケールが大きすぎること・神社で宣えるほどテキストが短く、細部が詰まっていないことだろう。

では逆に達成しやすい目標とは何だろう。これに関する言説はその実用性の高さから、巷にあふれている。具体的に数字を用いて設計すること、期間を短く区切って目標を積み重ねることで、修正可能にすることなど。つまり細部をこういったルールで詰めていけば実現可能性が高まり、逆に大きな目標を精神論で定めることで推進力の一助となる。この2面性こそが目標のクオリティに直結しそうだ。

以上のルールに従って、今年度の心的内規～今年の抱負～を設計しよう。まず、感情論のテキストのみで構成される、一年単位の大目標を定める。これは一般的にいわれる新年の抱負と同様でいい。感情論とは言ったが、少々頭を使う場面がある。というのも、人間はだれしも人生観・10年単位の目標（夢ともいう）をもっている。これを大目標の上位概念として位置付ける方法もあるだろうが、最初に言った通り私は飽き性なので、10年単位の目標など情熱が持つかどうか怪しい。すでに夢でなくなった目標に向かって日々を重ねることはできないため、これを明文化して上位概念とするのはリスクが高い。憲法がコロコロ変わる国で下位概念の法律を守るやつはいない。ちなみに今の夢はカリフォルニア州で気ままに生活することです。どんな州なのかは調べてませんが、お気楽なイメージがあるので。
夢を固定するのではなく、大体のニュアンスをくみ取って大目標に抽出するのが大切そうだ。つまりカリフォルニアに住むために何をするか調べるのではなく、海外で気ままに暮らすための基盤とは何かを考える。ガチじゃない部分は一般化して考えよう。囚われる必要はない。

場所に囚われない・時間に囚われないとは、つまり出勤してコアタイムのある現代的な就労システム、労働契約を結ばずに自らの裁量で収入を得ることだろう。現状は決まった場所に向かい、一定時間働くことによる収入がほとんどを占めているので、この割合をオンライン業務で占めていくのが目標となる。数字としては月30万の出勤収入があるため、その半分の月15万の収益を確保したい。合計としては30万を下回らないように注意。逆に言えば合計が30万を下回らなければ、出勤による収入減が起きても気にしない。ここで注意したいのは時間・体力だけが有限リソースだということ、出勤による収入は以前存在するということである。つまりオンライン業務の収益UPと並行して出勤業務の時間体力的効率をUPさせることが有効である。

現在の居住地は交通アクセスが悪く、長い時間自転車をこいで駅まで向かうことを毎日のようにしている。本当に無駄だ。家賃は安く抑えられているが、駅近物件に引っ越しても頑張り次第ではその家賃分くらいはペイできると自負している。よって引っ越しも大目標に入れよう。今年度の大目標は、収益割合の半分をオンラインで占めること、職場の近くに引っ越すために貯金・準備をすることだ。

では次に中目標だが、これは大目標を達成するためにより短いスパンで、数字ベースで考える。大目標に収入の項目があるため、便利のために一月を単位とする。まず収入については2つの側面に分けられる。あらゆる出費・生活を維持するための、合計値としての収入。そしていかに働くか、どれだけ効率的に稼ぐかといった内容としての収入。合計値としての収入は一番簡単で、生活に必要とされるお金を稼ぐことを目標とすればいい。どんな稼ぎ方でもいいから、毎月25万を手に入れるのが目標だ。収入の内容についてはかなりフレックスな概念だ。毎月少しずつでもいいからオンラインでの業務収益を増やしていく。
あとの引っ越しなどの目標はすべて出費で解決できるため、毎月の貯金を設定するだけでいい。すべて収入を上位概念として、進展していく。

最後に小目標、これは一日単位のタスクまで分解される。日々の労働に加えて、タスクアプリに列挙されるようなものすべてを指す。毎日の努力に触れる場所なので一番ユーザフレンドリーであるべきな場所だ。今はnotionを使いはじめている。スプレッドシートで作業時間を計算したりしていたが、notionがすごく使いやすいみたい。テンプレをダウンロードすれば構築なしですぐに使える。正直あまり使いこなせていないが、習慣化していきたい。

継続に必要なのは小目標など日々接するものだ。そこの部分でインターフェースを快適にしていくのが、良い習慣につながるだろうか。