「これどう思う?」って聞いてくる人はすでに答えを持っている?
最近の出来事でふと感じた事があります。
わたしの昔の上司は「これについてどう思う?」とよく聞いてくる人でした。
聞いてくるので当然「わたしはこう思います。」と回答をします。
すると上司は「おれはこう思うんだよなぁ。」と返ってきます。
根っからの従順な豚なので「なるほどそうですね、それがいいと思います!」とわたしは返します。
すると、その「おれの思うことについてどう思う?」と聞かれます。
そうです。
わたしは試されているのです。
そんな日常を繰り返すのでした。
毎度この2段攻めを受けているとさすがに参ってくるので、だんだん回答が雑になります。
「わかりません」
わたしの回答は変化を遂げていました。
悪い方に・・・
上司は
(こいつはどんな考え方をするか知りたい)
(こいつがもっと深く考えるように成長してほしい)
そう考えてくれていることが分かっているだけに回答の出来にプレッシャーを感じるようになり、そのプレッシャーに負けるようになりました。
そのプレッシャーも見抜いていて、乗り越えて欲しいと思っているのもわかっていました。
そんな日常を乗り越えたくて考えに頭を巡らせていた時です。
ここからが本題(タイトル回収)です
「これどう思う?」
そんなフレーズの質問を受けたことがありませんか?
冒頭のわたしの上司の質問はいつも、判断も出す結果も分かっていての質問でしたが、あるとき「どう思う?」が「どうする?」になったときがありました。
そうです、イレギュラーです。
そのイレギュラーは結果が想定できない出来事でした。
結果が見えない中、判断はしなくてはなりません。
この出来事を考えているうちに、「これどう思う?」の質問の本当の意図は「自分の答えが出ているんだけど本当は後押ししてほしい」ということなんじゃないか?
と思うようになりました。
書き出し部分での質問はわたしを試すための質問なので、本来の使い方とは質が違うと思っています。
なのでそこを切り離して考えると、やはり「これどう思う?」の質問は「自分の決定に自信が持てないから背中を押して欲しい」という結論にわたしは至りました。
裏付けとして、わたしも過去に同じような質問をしたことも何度もあります。
その「どう思う?」の回答で
「いいんじゃないですか?わたしもそう思います。」
と言われると
「だよね?!やっぱりそうだよね!」
なんて安心したりした経験があります。
立場が変わって冷静に考えるととこんなにもあっさり答えが出てしまうのにいざ自分の事になると詰まってしまうのは自分をよく見せたいんだろうなと思ってしまいます。