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動物が増えてしまう実家のお話

今は実家の保護犬を朝散歩させるのが一つのお仕事になっている
このこは2歳くらいで捨てられたジャックラッセルテリア(女の子)
運動量が必要だ
もう何年かうちにいるから何歳だろうな

去年までは保護犬がもう1匹いた
去年亡くなった美しいクリーム色のミニチュアダックスは(女の子)
繁殖のために産むだけ産まされて捨てられた子
老犬までうちで引き取り、お墓にも入れてあげた

私も犬を看取ったし、弟も妹もそれぞれ最期まで大事に育てている
それなりにお金もかかるし時間もかかるけど命は大切だ

ただ、昭和16年生まれの亡くなった父は飽き性で
犬をもらっては外で繋いで飼って、適当にご飯やって
最後は面倒見きれず山に捨てに行った
子供の頃の私は悲しかったけど何も言えなかった
猫を飼っては猫まんまを食べさせ、獣医さんに連れていく習慣もなく
私が小学校から帰ってきたらストーブの前で食べ物を吐いて亡くなっていた

そんないい加減な父だったが鳥は大好きだった
勝手口の下駄箱の上に鳥籠があってジュウシマツを飼っていた
増えて増えてとうとう庭にあった小屋みたいな納屋が
全部ジュウシマツの家になった
鳥の世話はなぜかマメにやっていた父
でもあまりにも増えすぎたのだろう
もう百羽超えたら数えられなくなった
ある日引き取ってもらったようで全部いなくなった
子どもの頃だったのでネットもなかったし
多分買ってきたショップに引き取ってもらったんだろう
かごごとなくなっていた

もう動物はいなくなったと思ったら
ある日うちの庭にブルーの可愛いインコが空からやってきた
人間に慣れていてすぐに捕まえられて
父が「1羽じゃ可哀想だ」ともう1羽買ってきた
また増えに増えた

ジュウシマツだけじゃなくてインコも増えるの?
それも増えるだけ増えて、結局また大きい鳥小屋になったので
最後にはまた引き取っていただくことになった
詳しいことはわからないけど
迷いインコの性別わからなかったけど、多分適当に買ってきたら
オスメス揃ってつがいになったんだな
几帳面だけど動物には適当な父がオスメスわかるはずがない!

そんな父を見てきてなのか
私たち姉弟は動物を大切にしなきゃ!と思って育てている

今は🦜は迷い込んで来ないで🙏って思ってる
飼い主さん探し大変だし、うちではもう老人と病人しかいない
だってあの時も私が庭にいる時に飛んできたから覚えてる
木が多いから来たんだろうけど
飼い主さんを探してあげれば良かったのにって今なら思う
きっと探してる飼い主さんもいたはず
昭和だったから電柱に張り紙してさ!

でも鳥が異常に好きだった父は
自分の家で勝手に増やしていった
責任感ないのかよ!って亡き父にツッコミたい

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