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モノを減らすだけが終活ではない

終活というと、どれだけ物を減らしたかに焦点が行きがちですが、

減らす。伝える。

大まかに分けるとこの2点でしょう。


昔、私も「終活」というと「エンディングノートを書くんでしょ?」「遺言を聞いておくのかしら」「形見に何か渡すのかな」くらいのイメージでした。

親の世代に老いが進み、運転免許証を返上したり、趣味のものを減らす姿を見るようになると「自分なら?」と小さく暮らす現在のカタチが見えてきました。


・減らす(捨てる、売る、譲る、託す)


減らすと言っても色々な方法があります。捨てることに罪悪感がある人は商品価値がまだあれば売ったり、人に譲ったり、託すのも一つの方法でしょう。

私の場合、写真や卒業証書、過去の書類、もう着ていない衣類、使っていない雑貨などは捨て、CDやDVD、本、ブランドのもの、電気製品などは売り、大型家具や収納ケースなどはアプリを使って「無料で譲ります!」と見出しをつけて引き取っていただきました。今は処分にもお金のかかる時代です。もう何年も使ったもの。引き取っていただけるのなら、大型ゴミのシールを買うこともなく、重いものを運び出す手間もなく、スムーズに女一人暮らしでも処分することができました。

託す。

これは先日他界した父親からは趣味の切手を、要介護になった母親からは電動機付き自転車を譲り受けました。特に趣味のものは手放し難いものの一つですが、「趣味に理解がある」「この人なら」という方に事前にお願いしておくのも良いでしょう。

切手収集の趣味は私にはありませんが、郵便小包を送る時に使ったり、身長の低い母の電動機付き自転車はサドルを上げて使っています。私自身の増え過ぎた趣味のアイドルの写真やグッズなどは同じファンの方に引き取っていただき、今は最小限のライブに持っていくグッズ(消耗品)だけになっています。モノよりも体験に生活が変化していきました。

伝える

「生命保険証書」「貯金通帳」「印鑑」などは「ここにあるから」とわかるように伝えてあります。口座もクレジットカードも減らしてあるので伝えるのは簡単です。

伝えるのはモノの場所だけではなく「意思表示」も。

運転免許証の裏に臓器提供の記入はしてあったか?運転免許証がない人は誰かに伝えてあるか、亡くなったら遺骨をどうして欲しいかを伝えてあるか?ということなど。

私はというと、その後のことはあまり興味がなく、残った人がやりやすいようにしてくれたらいいと「今を生きる」ことにのみ集中しています。過去に使っていたもの、これから使うかもしれないものにも興味がないのも「今がすべて」だからです。





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