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平野玲音 著『クラシック100の味――ウィーンの演奏は上手いより美味い』

2019年に彩流社より出版された著書。食の冊子『百味』に長年連載してきたエッセイをもとに、いかにも「音楽の都」ウィーンらしいと思える100の味を集めました。

第1章では、チェリストとして伝えたいこと――ウィーン流の味わい深い演奏に、易しい言葉で迫ります。日本とオーストリアとで深く学んだからこそわかる部分で、こうした視点で書かれた書物は珍しいよう。

第1章より「時間をかける」「踊りの要素」「ワルツのリズム」

第2~5章は、オーストリアの音楽と食をテーマに自由に綴ったエッセイ集。クラシックの歴史が詰まったカフェなどの、オイシイ情報満載です(この本を手に観光なさる音楽ファンの方々も)。

第2章より「シューベルトが通ったレストラン」

平野玲音・著
彩流社
定価:1,900円 + 税(送料別)
発売日:2019年5月27日
四六判/上製/200ページ
ISBN978-4-7791-2580-5 C0073
 
電子書籍版も好評発売中!
(アマゾンのKindle、楽天のKobo、グーグルプレイ、丸善雄松堂、紀伊國屋の各電子書籍のマーケットにて)

チェロの中に「味」がたくさん詰まった表紙画像

<彩流社による紹介文>
日本のクラシック音楽界に、まだほとんど伝わっていない「何か」を、ウィーン現地の生きた雰囲気とともに伝える。
「楽譜通りに完璧に弾くこと」「アンサンブルは一糸乱れず」がすべてなのか? 音楽の都ウィーンの音楽家たちは、決してそれを目的とはしていなかった!
チェリストの両親のもと、幼少からチェロを学んだ著者が、当時ウィーン・フィルでひとりも弟子を取っていなかった著名なG. イーベラー氏に師事して学ぶ日々は、カルチャーショックの連続だった。
驚きの学びのなかから思索し編み出した、ウィーンの香り、クラシックの味を、100のエッセイで伝える。

内容(抜粋)
第1章 隠し味  テクニックと音楽は別物 / 室内楽の大切さ / 踊りの要素 / 音量より音質 / コンクールは必要ない…
第2章 伝統の味  ブラームスの舌鼓 / ベートーヴェンのコーヒー・ブレイク / ほろ酔い加減のシューベルト…
第3章 街角の味  プラーターへ行こう、シュテルツェを食べに / 「クリムトの朝食」とメヌエット…
第4章 旅の味
第5章 私の味

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