少し時間が空いてしまいましたが、無事宇部市での展示“Joint Exhibition"を終えました。足を運んでくださった皆様、気にかけてくださった方、本当にありがとうございました。 そしてお声をかけてくださった南さん、GLYCINESさん、一緒に展示をしてくれた奈保子さんには感謝の気持ちが尽きません。 オランダに滞在していた中で、アウトプットをすることは思っていた以上に手軽にできてしまう(して良いのだ)と思えたし、30年ほど生きてきてようやく、表現ということをしても良いのか
今年2月、ヨーロッパをふたつの大きなストームが襲った。 最大時速120Kmというストームはヨーロッパ各地に大きな爪痕を残していった。 Storm Eunice carves deadly trail across Europe アムステルダムも例外ではなく、ストームの翌日には街の至るところで倒木が見られ、各地で撤去作業が行われていた。根こそぎ倒れているようなものも少なくなかった。 きっとこれまで何十年もかけて育ってきたであろう木々たちが一夜にして見るも哀れな姿と化している
戦争が始まった。 21世紀にこんな形で戦争が始まるなんて、思ってもいなかった。 紛争や内戦、虐殺がこれまでもずっと世界のどこかで行われてきたけれど、それらの全てに向き合うことはできていなかった。でも、"戦争”にだけは過敏に反応していたいと思う。 日本で戦争に遭われた方も、今では90歳前後になっている。戦争に遭われた方の話や映像を平和学習として目の当たりにしてきた私たちの世代は、少なくとも戦争の恐ろしさを感じ取ってきたはずだ。その意識や想いが薄れないように、下の世代に引き継
先日、アムステルダムの公園を散歩していたら、パパ友と思われる二人がそれぞれにベビーカーを押しながら散歩をしていた(パートナーなのかもわからないけれど)。それは私が日本で見たことがない光景だった。 それ以外にも、先月泊まっていた場所の近くに保育園があって、通りすがりに眺めていたのだけど、子どもを迎えにくる人たちは圧倒的にパパらしき人の数が多かった。 全然普通の、なんてことのないことのはずなのに。それらの光景がまったく新鮮なものとして感じられる自分自身が、まずいなと思った。
ゲストハウスで働いていた頃は、毎日誰かしらと言葉を交わしていた。 家族や友人や恋人以外の、旅人や近所の方といった方々。 そして、初対面でもわりと踏み入った会話をすることも多かった。 当時は「誰かに会いたい」と思うことがほとんどなくて、むしろずっと自宅の部屋にこもっていたかった。元々連絡はマメな方ではなかったけれど、ゲストハウスで働いていたときから、電話やLINEといったやりとりがどんどん億劫になっていった。(とはいえ、総じて楽しんではいたのだけど) ゲストハウスを辞め、サ
来週からオランダに行く。 2016年10月、萩に移住して3日目のこと。 夕暮れときの街を歩きながら、ふと 「あ、これは海外で暮らさないといけない」 そう思って、気がつけば早5年… いつかは海外に行こうと思いながらも、特に焦る理由もなく、日々が過ぎていた。 ところがどっこい。 29歳を迎えた今年の夏は、私史上最強に自己肯定感がダダ下がりしていて、「私は何をやってもダメだし、何者にもなれないし、どこにもいけない!」など、とっても珍しく豆腐メンタルになっていた。そんなときに
昨日、ドラマを観た。 先週放送していた『コントが始まる』。20代後半の青春群像劇。まさに世代。その中で有村架純さん演じる”中浜さん”が抱えていたものを、吐き出し、泣き崩れるシーンがあった。いやいや、もうあんな風に取り乱すことはないだろう、と冷ややかに思った。でも、羨ましさもある。 混沌としていた22〜23歳の頃。あの頃はとにかく辛かった。言語化できない想いを抱えて、ちいさな爆発を繰り返していた。人前で取り乱してしまったこともあるし、何かに縋りつけたらどれだけ楽だろう。苦しい
2017年から萩のリトルプレスを制作する『つぎはぎ編集部』として活動してきた中で、他媒体にも携わらせていただくことがちょこちょこあります。今回はその中のひとつ、『はぎのね』のお話を。 はぎのねは元々『萩ネットワーク』として約30年もの間親しまれてきた会員誌で、主に都市部在住の萩市出身者が購読者です。 その歴史ある冊子の制作を、昨年よりつぎはぎ編集部で受託させていただくことになり、2020年1月、『はぎのね』としてリニューアルしました。 「萩のね、」と語りかけるように。
2020年の振り返りを書こうとした結果、書き出したら結局ゲストハウスでの勤務のことを書かずにはいられなかったので、今回はゲストハウスで働いていた頃のことを。 ゲストハウスで働くようになってから、自分の話をするのが極端に苦手になってしまったので、リハビリも兼ねて。。 ゲストハウスで働くようになるまで私が働いていた萩ゲストハウスrucoを初めて訪れたのが2015年9月頃。そして大学4年生の最後の冬休み、2016年1月〜3月にヘルパーとして2ヶ月滞在させてもらい、その間に萩に魅
つぎはぎ編集部として3号目となる、つぎはぎvol.2が完成! 制作を開始したのは今年4月頃。約4ヶ月の時間をかけて、企画・取材・構成・執筆etc...ようやく形にすることができました。今回も、備忘録をここに残します。 まず、前回・前々回は半年近くかかっていたことを考えたらだいぶスピード感は上がったはず。しかも今回は編集部として他の冊子の紙面制作も並行していたので、要領はかなりよくなったと思います。紙面を見ても、成長は一目瞭然。1号目を見るのが少しこそばゆいほどに、それ
今やっていることの一つに、古道具屋があります。2017年10月、月に1〜2回営業するお店として sotto という屋号で、はじめました。 月に1〜2回というと驚かれることも多かったけど、否定的に捉えられることはほとんどなかったです。田舎で小さなビジネスをやる。聞こえはいいかもしれないけど、やっぱり小商いだからこその難しさみたいなものはあるなぁ、と。その辺りについて書いておきたいなと思います。 そもそも何のお店なのか本当は古道具屋という表現は腑に落ちていなくて。 sott
「東京や京都は賑やかで疲れちゃった。ここはいいわね、とっても静かで。」 昨日来ていたカナダからのゲストさんが零した言葉。聞き慣れた言葉だ。でも、昨日はハッとした。そうか、萩は“静かな旅ができる”のか、と。 かつては全国的に有名な観光地だった萩。 歴史的な背景が色濃く、萩焼などの文化も残っている、立派な観光地。だけど今では、この土地を知らないという人に出会うことも少なくない。その現状を嘆く声も聞こえてくる。 観光地として街があるなら、観光客が多いことは望ましいこと。それは固
この頃、周りにモヤモヤを抱えた人がよく集まる。ゲストハウスという場所柄もあるのかもしれないけど、それにしたって多い。季節の問題なのかな。 不謹慎かもしれないけど、いいことだなあと思う。 モヤモヤにもいろんな種類があるので、一概には言えないけど、自分の人生とか、そのときの感情とか、周りを取り巻く環境とか、そういうものにちゃんと向き合っているからこそのモヤモヤは、かっこいい大人になるための、必要不可欠なスパイスだと思う。 逆にこれがないと、つまらない、味気ない大人になってしまう
あっという間に月日が流れていた。 noteを開いたのは、実に3ヶ月ぶり。ここを離れていたことについては、また改めて。 さーて、今さらですが2018年の振り返りと2019年の想いを。 一年という単位に踊らされるのは些か気が引けるのだけど、今のわたしにとって数少ない指標のようなものなので、敢えてそこに意味を見出したい。自分のために。 2018年 1月 つぎはぎ編集部発足、帰省/東京、埼玉 2月 台湾旅行 3月 アルバイトを始める/尾道 4月 萩にきて最大の引きこもり期、帰省
10月になりました。 今月で山口県で暮らしも3年目。いやだからどうってこともないのですが。 そろそろやりたいなぁ、やろっかなぁと思ってたことを実現しても良いのでは?と思いはじめたので、書いてみます。それは、自分勝手なリトルプレスづくり。 すでに発刊した萩の魅力を詰め込むリトルプレス“つぎはぎ”は、遠方の友人に届けたくなる仕上がりになりました。一緒に作るメンバーの興味関心が違うから、わたしの中からは出てこないものがたくさんで、制作過程がとても楽しいです。人と何かやるっていい
突然ですが、大事なひとへの愛情を、どうやって伝えていますか? 手紙を書く? ハグをする? プレゼントを贈る? わたしは、写真を撮って伝えたいなと思っています。 でも、伝わっているのかはわからないので、あえて言葉にしてみます。 写真を撮るのは好きだけど、正直設定や構図もよくわかっていないし、フィーリングでなんとかなる範囲でしか撮れていない。 でも、大事なひとたちの“いい顔”を撮るのは得意だと自負してる。 いい顔とはすなわちいい笑顔、ということではなくて、泣いた顔