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大好きなINFJ君にドアスラムされた時の話/ENTPが執着するINFJへの想いと理解の終着点


いくら考えても君が
泣いてる理由が分からなくて。

背を向けている君が
私を恨んでいるようで痛くて。

私の近くに居た君が
もう触れる距離にはいなくて。

お願い。どうかもう一度こっちを向いてよ。





当方ENTP高校生女子。
同じクラスのINFJ君に片思い中。

彼は私の人生に"はじめて"を与えてくれた人。

私が彼に持つ感情は単純な好意とは言いえない。
それは普通を嫌うENTPだから、
そう言いたくないだけなのかもしれないが。


今回はINFJ君との話。そしてENTP型の私の持つ恋愛観とINFJ(特定の彼を中心とする)への思いを綴ろうと思う。

後半になるにつれて私の思考の偏りを不快に思う方もいるかと思う。あらかじめご了承願う。




ENTPとINFJは日本でこそあまり有名な組み合わせでは無いものの、世界では最も相性がよく、奇跡のペアと言われている。

「天使と悪魔ペア」「代弁者ペア」などなど。

まあ、当事者からすれば相性云々はともかく、
天使と悪魔という形容の仕方は認めかねる。

私はENTPは思っているよりずっと天使だと思うし、INFJこそ天使の皮を被るという優しさをもつ悪魔だ。



私と彼は席が前後(彼が前、私が後ろ)に
なったことから始まった。


人を見る目にはかなり長けている自信がある私。彼の印象からグイグイ行くことはせず、
時間をかけて仲良くなる道を選んだ。
適度な距離感と十分な愛想は初対面のINFJにとってかなり好印象だっただろう。

ある程度の仲になれば距離を詰めていく。
軽い頼み事やわがまま→感謝!お礼!
を軸に、様子を見て会話を重ねる。

私の幸せと喜びに貢献させ、
そのtakeにありったけの感謝を返す事が手っ取り早く私を好きにさせる方法だと証拠なしに理解した。

作戦が功を奏し、4ヶ月が経つ頃には周りの人が心配する程仲良しで距離が近かったそう。
(確かINFJくんの肩に頭のっけて話してたっけ)。

いつしか彼の向く方向が私の1点に集中し、
私への好意が80%あるものだと確信していた。
私よりも周囲が私達をそういうものとして認識し、扱い、囁かれる噂は当事者含む全員が知るところだった。

それでも離れることのない距離に、
胸にあるのは希望だけだった。



しかし5ヶ月目、彼が冷たくなった気配。
学校も休みがちに。

既にINFJ君を中心にして日常を組み立てていた私。彼の変化に持ち前のNe-Tiで深くその背景を考察し、考えうる限りの理由と場面を永遠に作り出した。
目の前にいるはずの大好きな彼が居ない生活など、私には到底耐えられない。
どうにかしてこの流れを戻したいと必死だった。


しかし私の発達の顕著なFeが彼との会話への1歩を踏みどとませていた。
明らかに空気の変わった彼とその周囲との関係に、私は触れないことしか選択出来なかった。

私に好意がありそうに見えたって、
私は彼のことをよくは知らないのだから。
背景を隠そうとする彼に、
私が足を突っ込むのは良くないと。
この現状を維持することが精一杯だった。


そうしてさらに2週間。
完全なる拒絶。

学校に来ても、私には話しかけない。
私の方を向かない、見ない。

いつもは私に聞くようなことを
私の後ろの子に聞いていた。
いつも私と話す時間を前の人と話していた。

私に思い当たる節はない。

わがままが過ぎた?
何か地雷を踏んだ?

理由も対処法も分からないから思考が止まらない。何十何百と検索に彼の条件をかける日々。
なんでもいい。あなたの事を知りたいよ。

好きな人はとことん好きなENTP。
その拒絶からくる絶望は、
私を不健全にするのに十分すぎる程の窒息で、
それから長いこと笑うことができなかった。

何も食べたくない。
何も考えたくない。
何もやりたくない。


どこか遠いところで寝ていたい。
楽しかったあの頃に浸ってたい。

もう戻れないというのなら、
いっそ彼のことを忘れたい。

何をしても何処にいても、
背を向けた彼がずっと隣にいる様で苦しい。
背を向けた君がずっと私を恨んでいる様で苦しい。


ごめんなさい。
私には分からない。
こんなに近くにいるのに。
毎日話していたのに。

君が何に苦しんでいるのか、
私は分かってあげられない。
助けられなくてごめんなさい。

永遠に、変わらない問答の繰り返し。
それは人生初の病み期だった。



考えに考え抜いた結果、彼と2人で話すことにした。
もう考えることが限界だった。
もう失うものもなく、
ただ答え合わせをして楽になりたかった。
あわよくば君の特別になれるかもしれないという、ほんの一抹の希望を持ち合わせて。


学校を休み、彼に放課後話したいとLINE。
彼も分かっていたのだろう。了承の連絡。


学校近くの公園で、2人。
ブランコに座って話す


今思い返してもあの光景は美しかった。


やって来た君の少し気まずそうな、
それでもいつも通りを装った顔に少し安堵した。

君にただ不躾に問いたい訳じゃない。
私が楽になりたい訳じゃない。
何も知らない訳じゃない。


ほんとに君をみて、考えてきた。
その上でここにいることをどうか理解して欲しい。

つい婉曲になる私の言葉は、
寧ろ傲慢に聞こえただろうか。


彼の此度の事情は、1か月前からの彼の親友との関係の綻びにあった。
その親友の方からもある程度は聞いていたが、
彼の隠し方が上手だった。

私には、
周りで同じように心配していた友人たちには、
そこまでそれを引きずっていた事に気づけなかった。

私に対して軽いドアスラム状態になったのは、
ただその時期に彼の一番近くにいたから。

一時期から私たちの距離感が急激に縮まったのは、君の逃避の結果だったのだろう。

私の拒絶は巻き添えのようなものだ。



そして、INFJ君は自分のことを話してくれた。


なかなか素を出して生きていないこと。
友達の幅が極端に狭いこと。
親友はもっと狭いこと。
人と会うのが疲れること。
人によって自分を変えていること。

よく聞くINFJの特徴だ。
彼のドアスラムの原因を知りたくてINFJについて調べまくっていた私は、特に驚かなかった。
それでも思ってしまう事はたくさんある。


私はINFJ君の中でどこにいるの?

その狭い友人の枠に入れているの?

私には素を出せていたの?

私に言ってくれた言葉は本心なの?

私といた時ずっと気を遣わせてしまっていたの?


別に隠し事くらいなんでもない。
誰にだってあるものだから。

素を出せないのも分かる。
素の自分を否定されたら人は悲しくてとてもじゃないけど生きていけないから。

人と会うことが疲れるのも分かる。
それだけ君が優しくて、嫌われたくないと願う人間の性から来るものだから。


でも私は、辛かった。


彼が辛い時に少しでも悩みを打ち明けてもらえる関係にいなかった自分。

近いところまで行けたと思っていたのに、辛い時にも気を遣わせて、わがままを言っていた自分。

彼のSOSに気づいてあげられなかった自分。

こんな時でも自分への好意の有無を気にする自分。

つらかった


INFJ君が話したくれました。はい、終わり。
となる程、その後悔は軽いものではなかった。

むしろ私の病み期はその後からがピークだった。

話をして和解したからと言って今までの拒絶状態から日常に戻れる訳もなく、気まずい空気。

拒絶ではないが、軽く避けてしまうような感じ。追い討ちの席替え。


今度は私が学校を毎日のように欠席・遅刻。
部活には1か月近く行っていなかったと思う。
部活の友人からも反感を買っていた(それについては当然のことで、本当に申し訳ないと思っている)ため、行きたくない気持ちに拍車がかかっていた。


前みたいな近い距離感じゃなくても、
私が嫌われていないことは分かっている。
あちらも気まずいだけ。
むしろ虫の居所が悪いのは彼の方だ。
私が話しかけてあげるべきなのだろう。

それでもまだ思考は止まらない。
いつもはあるような自信も、楽観性も決断性も人が変わったように欠如していた。

人の持ちうる奥深い性に惹かれながら、
それに怯え続けていたのだ。



それでも時間とは素晴らしいもので、
段々とその緊張を緩めてくれる。

事務連絡くらいなら話せるように。



こうなっていても好きという気持ちは変わっていない。むしろ増したような。

恋愛対象としてではなく、人として彼の存在が気になって仕方ないのだ。


彼が私に思っている事を知りたい。
彼の隠している本性を知りたい。
彼の見ている世界を知りたい。
彼の存在の全てを知りたい。

私は調べに調べ考察したINFJ像に彼を当てはめ、その存在を深く神秘的な思考を有する者と決めつけ崇拝している。

もはやINFJ君という概念への執着。

そして彼(INFJ)の深く尊い思想を理解し、
受け入れ、共有できるのは自分(ENTP)しかいないという盲目。

早く私を好きになればいいのに。
そう思わずには居られない程の。

それでも、無理に思想を語らせることも理解した気になることも、INFJからしたら耐え難い事だともわかっているから難しい。

この感情を私はどう君に伝えたらいい?



このまま喋れないのは嫌だ、
ということでバレンタインチョコをあげることに(こういうとこできちんと行動できるのはENTPの強みかな?)


彼に借りっぱなしだったシャーペンの新品と、
手作りのチョコ。そしてオシャレなレトルトスープの素(手作りがダメだった時の保険と好感度上げ)。

そしてカードに
「遅くなってごめんね。
ずっと助かってる、ありがとう」と。

あげた時の私は可愛すぎたと思う。


夜にLINEでお礼と「前みたいに話したいね」と送られてきた時の私の心中は言うまでもないでしょう。


その後毎日数回、義務のように会話を重ねた。
ぎこちなさの残る笑顔で。
どうにかして以前のようにありたいと願いながら。


ホワイトデーにお返しを用意していると、
人伝えに聞いた。

もうクラス替えの季節だし、
このままいっても多分元には戻れないから、
お返しを貰ったら告白してしまおうと決意した。


以前までは100%両思いと分かっていても告白だけは絶対にしないと言っていた私。
昔からの友人にはこの決断に「お前は誰だ」と言われる始末。






君を想う自分がかなり不安定で、盲目的で、依存的で未熟な精神から成っていると分かっていた。

それでも、自分をここまで変えてしまうINFJ君に私は何かをぶつけないと気が済まない。

君がくれた優しさに、私は優しさで返せない。
ただ私のことを想って欲しいという一心は、
君を壊すような私の本心をぶつけてでも
傷跡をつけたいという衝動に駆らせる。


大好き。
苦しくしてくれてありがとう。

君を受け止められる人は多くないよ。

なら私にしときなよ。


そう言いたい気持ちをグッと堪えて、
告白の日まで君に優しさを返そうと思う。



最後まで読んでくれた読者の皆様、ありがとう。



またね。









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