《16通目》美しい失敗
先生へ
失敗ってものすごい怖いもので。
私は「失敗」の烙印を押されるのがすごく怖い。
最近、なぜ失敗することがこんなに怖いんだろうって考え続けていました。怒られるのが怖いからかな…。失敗して、人に迷惑をかけるのが怖いからかなとか、色々。そして最近、私の身近なある人の言葉の中に、答えを見つけた気がします。
「どんなにいい人でも、一度失敗すると、もう”悪い人”になってしまうからね…」
なるほど!だからだ。
だから私は失敗が怖いんだと思いました。一度の失敗も「私はこの世にいらない存在です、失敗したので。」という烙印をジュ―っと焼き付けられることのように感じているから…。
私は今まで多分人より1.5倍失敗してきたし、みんなの並ぶスタートラインより、300mくらい後ろから始めてきた。
だからきっと「私は出来ないやつです」っていう烙印の数は多い。
でも…。
きっとそういう失敗をしてきた「苦しさ」みたいなものは分かるかもしれない(生ぬるく生きてきた分、分からないやつもあるけど…)。ある程度泣いてきて、ため息もついてきた。そして何度も全自分をこの世から消し去りたくなった。
そういう苦しさをちょっとだけ分かるってことは、失敗で苦しむ人に優しくできるってことかも。
そうは言っても焼印は痛い。
だから失敗を乗り越えるために、ちょっとイメージを変えてみます。
なんとなく、「成功ででかくなり、失敗で丸くなる」
そうやって代わりの効かない私という形に整うのかもしれません。
だからきっと、失敗は美しい焼き物を作る過程か…。
成功で土を盛り、失敗によって整える。焼き物は大きい小さいで良し悪しが決まるものではないから削りすぎても多分、大丈夫。
だとしたら、美に向かっていく失敗か…。いいね。
という感じで、勝手に少しだけ立ち直った。
まあ、人って人の烙印押してるほど暇じゃないってきっと(笑)
もうすこし気楽にいこうと思った…という感じです。
2024.11.13 ちな、先生が落ち込んでるとこ、全く想像できない…
れいん。
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