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《42通目》桜井和寿さん
先生へ
全然関係ない2つのワード。それをつなげるストーリーを作る
Mr. childrenの桜井さんは、そうやって歌詞を書くことがしばしばあるそうです。
この時、ワードの関係性が離れていれば離れているほど、そのストーリーが深みのあるものになる。
動画の中で桜井さんはそう語っていて、とても面白いなと思いながら聞いていました。突拍子もない2者の出会い、そして出会いを説明する文脈は、時に人を引き付ける。
私も、「出会い」が大好きで、出会いを言葉にすることが好きです。そういうコレクションを今まで残してきた気がします。
さらに。そういう物語にリズム感をつけれたら、すごくいい。
自分はリズム感のある文章、結構好きだなあ。
だから、桜井さんの歌詞も、とても面白いな、すごいなと思いながらいつも聞いています。
あ、でも全然にわかです。ごめんなさい。
私は桜井さんのそういう文章の組み立て方に共感するところが多少なりともありました(ほんと多少だと思う)。でも、それ以上に。圧倒的に大きく違うのは、その文章の中にどれだけ自分という成分を正直に含んでいるか、なのかもしれない…。
私は文章に正直な私自身というものを60%くらいしか含ませない。
自分を守るために、そうしているんです。
でも、なんとなく桜井さんは、全身全霊の自分を含ませている気がする。だからきっと、人の胸を打つんじゃないか。そう思いました。
だからなんだとか、うまく言えないけど。
やっぱり国民的アーティストが持っている「燃えている気持ちのそのまま」は、ものすごい勢いがあるのに、緻密で繊細だ。
かっこいいなあ。
2024.11.27 ブラインドの隙間から西日 れいん。