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《40通目》自分と似ている木
先生へ
今日はあまりにも書くことがなさ過ぎて、どうしようかと思いました。
心の中で、「枯れたなー、枯れたなー。うん。枯れた。」とか言いながら。パソコンとしばし向き合い。
何かに出会え。頼むぞ。
そう心で一言言って。リュックを肩に半掛け、外を歩くことにしました。
しばらく歩いて、ふとS先生の言葉が浮かぶ。
(S先生については、32通目参照)
博物館見学する時に一番ダメなのは、「漫然と」見ること。
あーそうか。じゃあ、今日はー。木を見よう。で、自分と似ている木を探そう。
最初にぶつかったのは分かりやすくガジュマルです。
なんとなく、ガジュマルと私はちょっとだけ似ている。
複雑に枝に絡まる枝と、ツタ。そんな考え方してる私にとっては、幹一本に枝が割と少ない、クロキをうらやましく思う。
でもなー。ガジュマルほど図太くないんだよなー。ちょっと違うか。
私は再び歩くことにしました。
歩く。歩く。似たようなクロキが、似たような間隔をあけて生えている道。
ん。なにこれ。
道の一番端っこに生えてるクロキ。
イヤホンが…。絡まってる。
これだ。
この木、私に似てます。(笑)
人間っぽい成分が枝だとして。自分には人間とうまくなじめないプラスチックな違和感が絡んでる。それを隠しながら、日々完全な人間を演じようとする生活。
そして、この木は玄関から一番遠い角に生えていて。そういう立ち位置も含めて私に似ていると思いました。
友達に会えた気がしてうれしくて…。写真を撮ろうって思って見上げると。なんかやけに枝が多い場所がある。これも自分に似た何かか?
そう思ってじっくり見て見ると。
それは鳥の巣で。
ニワトリのたまごの模型みたいな、本当におもちゃみたいな、小さなたまごが1つあって。これ、今から生まれてくるんじゃないか?
正直、鳥の巣とたまごは、私に似ているかどうか分からない。
でも、うれしかったなあ。
時々、たまごさんの成長を、見に来ようと思いました。
私と似ている木の中に。ちょっとだけ、通える居場所ができた。今日歩いてみて良かったです。
2024.11.25
クリスマスまであと1か月
サンタさんはそろそろ稼働かなー
れいん。