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家庭内冷戦
梅雨明けを迎えたと思ったら、毎日の暑さの厳しいことといったら。我が家にはエアコンが無いので、定期的に冷たいドリンクや保冷剤で体をリフレッシュさせて過ごしています。いくら東北と言えど、ここ近年の気候の変動が原因なのか、夏の暑さは一昔前とは大違いで、体力を奪われるような異様な暑さはエアコン無しでは辛いものがあります。少々昔気質なところのある夫は、車のエアコンすらなかなかつけようとしない、一風変わった人なので、我が家のエアコン導入にもかなり難色を示しております。この先しばらくは、エアコンの無い生活が続きそうです。。。
最近の私はといえば、生理前のイライラが大爆発しまして、私VS夫と息子で冷戦の最中にあります。原因は、昨日のこと。夏休み中の息子を、同じく夏休み中の夫が当たり前に野球クラブに送迎してくれるものと思っていたのですが、聞いてみると、「お前行けないっていうなら、俺行ってもいいけど。。。」との事。夫の夏休みが短いならともかく、10日以上の長い連休中。そんな言い方ってある?夏休みと言っても、家の事といえば風呂掃除にゴミ出しくらい。あとは毎日ゴロゴロ過ごしているだけの夫。一方で私は掃除に洗濯、朝昼晩と3人分の食事を3食準備、在宅ワークは午前中だけシフトを入れているので、仕事もしながらで本当に忙しい。野球クラブへの送り迎えくらい、当たり前にしてほしい。そんな気持ちは、いつもならグッと自分の中に押し込んで、サラッと流せる気持ちの余裕があるのですが、昨日は全く余裕がありませんでした。
「分かった。じゃあ、私行くからいいよ!!」言いながら、バタンとドアを閉めて、ドンドン足音を響かせながら身支度をして、激オコプンプンモード全開で息子を連れて家を出たのでした。いつもならダラダラ着替えをする息子も、このピリピリした空気を察したのか、光のような速さで着替え、いつもなら絶対にやらない、水筒の準備も万端にして玄関で待っていました。
息子は小学校3年生で、同じ野球クラブには小学校1年生から6年生まで計20人が所属しています。野球クラブへの送迎の際、息子を降ろしてそのままスーパーへ買い物に行く時もありますが、何も用事がなければ息子の様子をグランドの横で座って眺めたりすることもあります。息子と同じ3年生は5人いるのですが、この3年生が何故か全員曲者で、言うことを全く聞かない、所謂やんちゃ少年ばかり。監督やコーチ、上級生にキツく叱られても全く気にせず、練習中はおしゃべりに喧嘩、おふざけが止まりません。グランドの傍で見ている私も、最初の頃は具合が悪くなりそうでした。「親の顔を見たい」とはこういうことを言うのか、と痛切に実感したものです。
そんな3年生たちも、今年の6月頃から徐々に成長し、野球のルールが分かり上達し始めた途端に、真剣に野球の練習に励むようになってきたのです!但し、うちの息子を除いては。周りがどんどん上達していくのを尻目に、相変わらずわざとふざけては、周囲の気を引こうと必死の息子。何を隠そう、足もそれほど速くはない、ボールのキャッチが苦手、肩が強く無いので遠投が苦手、バッティングが一番まともですが、身体が貧弱でパワーが無いので飛距離が短い、そんな息子です。この春に新しく入部した2年生よりも身体が小さいので、仕方ないかなぁと思って焦らずに眺めてきたつもりでした。ところが、昨日の私は違っていました。大きな声で周りの子に話しかけてみたり、一人おどけたような顔をしてみたり、そのふざけている息子を見て、周りの子たちも何やってるんだよと笑う。走る時も本気で走らず、フライが上がっても本気で捕るつもりが無く、グローブをかすりもせずにボールを落としてしまう息子。ふざけることで、俺本気じゃないよと言わんばかりに自分の逃げ道を必死で作ろうとしている彼の様子を目の当たりにして、私はめまいがして立っていられないような感覚になったのです。
ここ数ヶ月は、正直息子の練習を見るのが辛いと思ったことが何度かありました。早生まれの息子は幼稚園の頃から周りの子に比べると成長が遅かったこともあり、私自身もあまり気にしないように過ごしてきました。どちらかというと、見守り育児で、特に遊んでいる時は邪魔をしないように、とことん遊ばせるようにしてきました。幼稚園に16時に迎えに行き、19時まで園庭の遊具で遊んでいた事もあったっけ。そんな時も、遊びを途中でやめさせること無く、ただただ見守り続けてきたのでした。これは、集中力をつける為、と思ってしていた事ですが…。野球の練習となると本気を出せずに集中力に欠ける息子。子育て間違えてしまったのかしらと不安になる事もありましたが、周りの子と比べても仕方がないとずっと自分自身に言い聞かせてきました。とかく成功体験に乏しい彼はどうやら自信をなくしている様子。最近は「どうせ俺はできない」という気持ちが行動のあちらこちらに見え隠れするようになってきました。私自身、息子に対して結果云々ではなく、そこまでに至った経過を大切にするようどんな時も話して聞かせていたつもりでした。ところが野球クラブは実力社会。結果を出さなければ、試合にも出れません。そんな社会で揉まれるうちに、自分の実力が分かり始め、周りの子たちとの差を否が応でも目の当たりにするようになったのだと思います。
帰りの車の中で、ついに私のイライラする気持ちが爆発してしまいました。「一体いつまでふざけているつもりなの!他のみんなは真剣に練習しているよ!!みんなの邪魔するようなことは今後絶対にしないで!!次回の練習でもふざけたり、おしゃべりが止まらないようなら、もう野球クラブ行かなくていいよ。頑張らなくてもいいし、もう辞めてもいいよ!!」叫ぶような怒鳴るようなそんな言い方で頭に浮かんだ言葉を並べ立てて息子を責めるわたし。いつもふざけてばかりの息子ですが、野球を辞めると言うことは絶対に言わないし、下手なりに野球が好きな子だと私も理解しているつもりです。ところが、私の口から野球を辞めるという言葉が出た途端に息子の目から涙が溢れ出ました。息子に対して申し訳ないと思った次の瞬間、私は「あんたはどうせ下手くそなんだから、見栄を張ってカッコつけたりしなくていいんだよ!」と言ってしまっていました。もはや引っ込みがつかなくなってしまった私。「どうせ俺は上手くなれない」そんなことを漏らしていた息子にはかなりキツい言葉です。人格を否定するような事も感情に任せて言ってしまいました。今となってはどんな言葉を発していたか覚えていないけれど、ずっと怒鳴りっぱなしの帰り道だったのでした。
家に着くと、私も息子も無言。そして夫も無言。夕食作る気力も無く、食欲も湧かないけれど、食器をゴトンと置いてその上におかずを載せて、テーブルにドーンと出して、一人むしゃむしゃ食べ始めました。それに倣って夫と息子が食べ始め、終止無言の夕食が終わりました。ご飯の味は全くしないし、美味しくもないしちっとも楽しくもない。無性に飲みたくなった私は、普段飲まないチューハイを一人でゴクゴク飲んで、風呂にも入らずふて寝です。
今朝起きたら、めちゃくちゃ気分が悪く、体もどんより重い。隣で静かに眠っている穏やかな息子の顔を見て何故かホッとしている自分が居ました。一人リビングに降りて、昨日の出来事を振り返ります。夏休みだから、当たり前にしてくれると思っていた送り迎えをしてもらえなかった事。私は仕事も家事もこなしているのに、ゴロゴロ過ごす夫への怒りの気持ち。どちらも普段は口にすることなく、蓋をしてしまっていた事が原因かなぁと思いました。忙しいから手伝って欲しいとどうして言えないんだろう。良い奥さんで居たい私の、つい見栄を張ってしまう悪い癖です。そのイライラが発端での息子への感情は…。息子に対しても、見守っているつもりが、つい周りの子たちと比べてしまっていた自分を発見してしまいました。こうして文字にすることで、自分の中の正直な気持ちと向き合う事に。大木春菜さんが紹介されていた「もやもやノート」を続けて書いているので、自分の感情や気持ち、事実との線引きが上手くなった事に今回気づきました。これは、大きな収穫です。だけど、気づいてはいるのに言葉にして伝えることが苦手過ぎて。夫には思っている事の20%も伝えられていないような気がします。
それにしても、これほどイライラが爆発💥💣するのは問題あり過ぎで困ってしまいます。前々から気になっていた、セイヨウニンジンのサプリを朝からポチッてしまいました。PMSにも高い効果があるだけではなく、自病の子宮内膜症を緩和する効果もあるとか。
このサプリを飲んで少しでも心穏やかに過ごしたいものです。そして自分の気持ちを少しずつでも夫や息子に伝えられるようになりたいです。そんなことを思った水曜日、早朝の記録でした。