父とホエールズ
我が阪神タイガースは18年ぶりのセ・リーグ優勝を成し遂げたわけで寿ぎの極地である。
関東住まいの私がタイガースファンになったのはもう「GO!GO!掛布」一択ですげー!となってファンになったのだった。とはいえ毎晩プロ野球ニュースを熱烈視聴していた父の影響は間違い無くあって、他球団から名選手を強奪する読売は最大の敵であった。
父は、セ・リーグはホエールズ、パ・リーグはホークスのファンだった。ホークスを応援する理由は「外人選手がいないから」と言っていたが、今思うとノムさんこと野村さんのファンだったからだと思う。低迷するホエールズについて「野村が監督になってくれないかなぁ」とぼそっと言っていたのを覚えている。
ホエールズファンの理由はわからない。ファンになるのに理由はないしね。
80年代前半、阪神ファンの娘に付き合ってハマスタのレフトスタンドで一緒にタイガース戦を見てくれた父には感謝しかない。ホエールズが負けて悔しかっただろうに、その頃レフトスタンドにいた虎の着ぐるみな人とも握手していた(汗)。
時は流れてホエールズは横浜ベイスターズになり、権藤監督のもとセ・リーグ優勝を果たした。実家を離れていた私は優勝の瞬間に父に電話したのが「おめでとー」「ありがとう、じゃ」と電話を瞬殺されたのを覚えている(笑)。その時は「えーー」だったが、今思えばずーーーーーっと願っていた優勝がかなったのだ、たかが娘の電話など相手する必要もないわ!ということなのだろう。
その気持ちはよくわかる。次にタイガースが優勝した時にたぶん同様に「お前らの相手をする時間はない!今この時を味わうのだ!」と私は子供たちの祝福のなにか(LINEとか電話とかその他の何か)をきっとぶち切るのだ。