見出し画像

「オッペンハイマー」を観てきた

berbenheimerなんてしょうもないミームがはやった2023年夏。欧米人の原子爆弾に関する感覚なんて結局こんなものなのねと思った。
でも、オッペンハイマーについては「原爆の父と持ち上げてヒーロー扱いされたのちに水爆反対を言った途端に手のひら返しされて追い出された人」という知識だけは持っていたし、監督があのクリストファー・ノーランだから単なる偉人伝記映画には絶対ならないと思っていたので、日本公開を見送った大手配給会社には心底がっかりした。日本での配給を決断してくれたビターズ・エンドさんには感謝しかない。

感想は、とにかく重い。しかし3時間という長い上映時間を感じさせない没入感だった。オッペンハイマーの中に存在する人としての矛盾、弱さ、傲慢さがいろいろな時系列を行き来する複雑な構成の中で浮かび上がっていた。
そのうちに配信になるのだろうけど、これは映画館で見るべき映画。

追記
被爆国日本の住民としてはトルーマンのアナウンス他で「これで我が兵士たちはうちに帰れる」は心にグサときた。当時の感覚はそうだったんだな、と。
そしてプーチンやネタニエフの発言を見るに原爆ないし水爆は「トテモスゴい威力の爆弾」との認識しかなさそうなのがなんともいえない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?