開催レポート19「海外ボランティアのススメ」
こんにちは。れいこう麗澤会では1月16日〜20日にかけ、オンラインキャリアトークという無料のキャリアイベントを実施しています。今回は1月20日(水)に実施した「海外ボランティアのススメ」の開催レポートをお送りします。なおこのレポートは大学生サポーターの<オダアキコ>さんが執筆してくれました!
講師紹介
小野 絢平さん
1999年生まれで大阪府出身。千葉県柏市の麗澤高校を卒業。
現在、立命館アジア太平洋大学3年生。
大学では、留学生との寮生活やグループワーク、短期留学、大分→東京間のヒッチハイク、インターン、海外での開発支援などに参加。
趣味は体を動かすこと、美味しいご飯巡り、人と話すことなど多趣味。
話の内容
①開発支援ってなに?
[きっかけ]
大学生となり、漠然と何かをやりたかった。
→調べてみたら、オススメで“開発支援が楽しい”ということを知った。
[開発支援とは]
タイで開発支援?何をしているのか?
⇒「アジア太平洋地域の発展・・・」
つまり日本とタイの架け橋になりたい!
②どんな活動を行っていたのか?
(1)農業支援
(2)教育支援
(3)商品開発支援
⇒現地の特産品を使って商品を作る。タイや日本で売る。売上の90%を現地に還元する。
③開発支援楽しいよ!
支援とはいえ、出来ることが限られてしまう。
そして、活動は目に見えることが少ない。
期間として、高スパンで行けるわけでも、日程が多いわけでもない。。。
それでも、現地の方は喜んでくれたり、実際にやり方等を提案してくれたり、気持ちを表してくれた。
⇒それがやりがいになる。模索していくことが楽しかった。
④タイで活動してみての感想・学び
(1)何事もやってみないとわからない
最初は、活動をやってみないと、関心があるかもわからなかった。
でも、開発支援をしてみたら、良いところが多くて、目を向けてみないとわからないことが多いと感じた。
⇒だからこそ、興味が少しでもあったら、まずは挑戦してみてほしい。
(2)挑戦できる環境&応援してくれる人
挑戦できる環境や応援してくれる人を大切にしてほしい。
何かをやれば、応援してくれる人がいる。
こんな質問が出ました
Q:団体名は?
A:PRENGOという団体。
Q:タイで活動するにあたって、言語はどうした?
A:団体は40-50人いる。その中で、2-3人タイ語を話せる。
それ以外の人は、メンバーにタイ人の方がいるので、通訳をしてもらう。
Q:活動資金はどうしている?
A:(1)大学からの援助
(2)村での特産品を使って、代名詞ともなれる商品の売上の10%をいただく。90%は現地に還元する。
(3)別府市のお祭りに参加し、タイのガパオなどを売って、その売上を使う。
Q:自分で出すお金は?
A:交通費や滞在費がメイン。
通訳は雇っていないので、そのお金はかからない。
ご飯はかなり安いので、あまりお金はかからない。
Q:活動のメインは?
A:農業支援、教育支援(英語とか)、商品開発支援。
農業の地盤から変えるのは、時間もお金もかかる。
なので、有機肥料から始めることが多い。
Q:農業の勉強はどうしていたか?
A:大分の農家さんに教えてもらった。
また、農業家の勉強会に参加したことも。
Q:現地で有機農業の話をして、反対はないのか?
A:実際にある。反対する人もいれば、賛成する人も。
なので、興味を持ってくれた人に伝えたり、集会で体験会をした時に参加したい人を対象に始めたりする。
Q:対象の村はどのように決めるのか。
A:自分は16代目で、最初は創業者が支援したいところをしていた。
次の支援地に移行するときは、他の開発団体の支援地調査情報から選択している。
支援選択項目:安全面。受け入れる地盤があるか。言語面。
⇒強みと弱みを見て、選択する。
Q:現地への連絡は?
A:基本はタイ人のメンバーに連絡をお願いする。
村に1-2人ぐらい、英語を話せる人がいるので、英語で伝えることも。
Q:タイ語は文字も難しそうだが?覚えた?
A:以前は覚えたが、今は忘れてしまった。笑
タイ語はとてもむずかしい。。。
Q:タイ料理で一番美味しかったものは?
A:自分はガパオライスが好き!団体の中では、ガパオライスが一番人気。
Q:教育支援をしているが、村の親などに教育自体を嫌がられることはないのか?
A:あまりない。まず、村長に事前に相談する。
アドバイスを頂くが、辞めたほうが良いと言われることは無い。
Q:うまく行かなかったことは?
A:農業は、専門知識が必要だった。
現地には、農業で生計を立てているため、いくら勉強していたため、足らないことが多かった。
⇒受け入れてくれたり乗り気だったりする人が少なかった。
そのため、目標達成はあまり出来なかった。
Q:海外ボランティアは、やはり時間のある大学生のほうが取り組みやすいと思うか?
A:そうでもあり、そうでもないと思う。どのレベルでしたいかによるのでは?より専門性を高めたボランティアをしたいのならば、それを職業にすれば取り組みやすいと思う。また、やってみたら、トントン拍子で意外と出来ることもある。
Q:知らない世界に飛び込むことは、怖くなかったか?
A:少しはあった。だが、何をするにしても怖さはあったので、一回入ってしまって、選んだ選択肢を正解に出来るように動こうと思った。
Q:コロナが拡大しているが、どのような対策をしてるのか?また、どのような取り組みをしているのか?
A:オンラインを通した活動しか出来ない。
具体的には、タイと日本をZOOMで繋いで、手洗いなどの習慣チェックをしたり、日本国内にて知識を深めていたりする。
Q:ZOOMで繋いでも問題はない?
A:最初は厳しかったが、現在は整備されるようになった。
Q:現地にスタッフはいるのか?
A:APUを卒業後、現地でスタッフとして手伝っている人がいる。
Q:ヒッチハイクに興味がある。他人の車に乗せてもらうことなどで怖いなと思うことなどはあったか?
A:あった。女性のドライバーはあまり怖くないが、男性の中には一部怖い方もいた。女性では、2人でヒッチハイクをしている人もいた。安全面を考えると、2人でいたほうが安全だと思う。
Q:オンラインで出来るボランティアとは?
A:(1)交流会
(2)習慣チェック
(3)商品開発関連のミーティング
Q:商品は、誰がターゲット?
A:もともとは、タイ国内での知名度を増やしたり、売上を上げたりすることが目的だった。
現在は、日本に持ち帰って、日本でも売っており、どちらも行っている。
Q:自分の進路についてはどのように考えているのか?
A:社会課題に向き合うのが好きなので、何かしらの手段で関われる仕事に就きたい。
感想・まとめ
開発支援の良さと難しさを感じた講演でした。
良さとして、開発支援の楽しさを感じました。実際に現地に行って、交流をしたり、開発支援をしたり、活動内容にとても興味を持ちました。私は経験をしたことがないので、学生のうちに可能であれば、経験してみたいなと思いました。
また、難しさとして、自分たちの知識量の限界を感じました。小野さんもおっしゃっていましたが、現地の方は農業で生計を立てていると思います。そのため、その方々の知識量と自分たちの知識量は、かなり違うのではないかと思います。支援を行うにあたり、とてもその点は難しいのではないかと感じました。
素晴らしいお話を、ありがとうございました!