Call

壊れてしまいそうな人に
かける言葉が見つからなくて

「大丈夫、いつか良くなる」
でたらめな予言なんて
何の意味もない

「しっかりして、あなたらしくない」
気持ちのない励ましなんて
ただの自己満足

空を見に行こう
できれば優しい青の日に
ゆっくりと流れる雲に
想いを乗せて飛ばそう

ずっと見ているから
側で見ているから　　
一人じゃないことに
どうか気づいて
　
いつか来る日が怖くて
できることが見つからなくて

『あの時、ああしていれば…』
過去はどうあがいても
取り戻せはしない　

『あの人がいてくれたら…』
誰かのせいにしても
ただ虚しいだけ

ふるさとに抱かれに行こう
時間も決めないままで
なつかしいと思えるものに
片っ端から会いに行こう

ずっとついて行くから
足跡を重ねて行くから
一人ぼっちだなんて
もう思わないで