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中学受験、その後

第一志望校の受験を終え、待ち合わせ場所にいた私たちを見るなり、娘が発した言葉が「理科が難しかった」だった。

その言葉を聞いた私は「マズイ」と思ったが、なるべく平静を装い、「そうか、お疲れさん」と娘を労った。

第一志望校の過去問練習において、唯一理科だけは安定した点数を取り続けていた。その理科が難しかったということは、一歩も二歩も合格から遠のいたということである。

ただ、理科に自信を持っていた娘が難しかったということは、他の受験生にとっても難しかったに違いなどと、おめでたい考えを抱く、私だった。

前にも書いたが、第一志望校は不合格。

おかげさまで、第二志望校は無事に合格。4月からの中学校生活に向けて、娘は新たな気持ちで歩みだしたように見える。

親としては、娘の新たな旅立ちを応援するのは当たり前なのだが、第一志望校の詳しい試験結果を知りたかった。未練がましい限りだが、娘が頑張った証が知りたかった。

幸い、試験結果の情報開示を行うことができた。だけど問題は、娘がそれを望んでいるのかどうかとことだった。

娘が試験結果を知りたくないと言えば、情報開示は止めようと思っていたのだが、そのことを告げると、娘は嫌がるどころか、むしろ私たちよりも積極的だった。

その理由について娘には聞くことはしなかった。前を向き始めたとはいえ、娘なりに、いろいろと思うことがあったのだろう。親としては複雑な気持ちだった。

第一志望校から送られてきた受験結果を見て、親子して「やっぱりな」と納得し、「めっちゃ頑張ったやん」と感動し、「あと、一歩やったんか」と悔しい思いに駆られた。

そうです。難しかったと言った理科がやっぱりダメで、算数、国語は十分な合格点を取っていました。算数、国語がダメならともかく、一番自信があった理科を失敗しただけに、とても悔しかったですね。

負けてなお強、ということばがあるのかどうか知らないが、内容的には勝ちに等しい負けである。

「今回はこれくらいにしといたるわ」

親バカの負け惜しみである。百も承知のネタである。

落ちないかー(汗笑)







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