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「普通のTシャツがない!!」という悲喜劇〜必要に迫られた夏のリメイク〜

 立冬が過ぎ、ひしひしと冬の気配が感じられる今日この頃。例年だと10月には
暖房を付けていたけれど、今年は、日中は暖房いらずで過ごせる気候。
 そして、未だ台風や災害級の豪雨のニュースが聞こえてきたり、近所でカメムシの群衆を見かけたり。
「温暖化の影響か?」と思いますが、今年の冬は豪雪になるとも言われていて、
そこそこ北国に住む身としては、年中暑さにも寒さにも備える必要があると感じます。この感覚、小学生の頃に遠足や運動会の時に天候がはっきりせず、決行にも
中止にも備えた時の煩わしさにちょっと似ている気がします。
 これまで馴染んできた『日本の四季』は確実に変化していて、季節ごとにも今年と去年とでは『良い塩梅』の感覚も変化している・・・と、
特に身に纏うもので感じられます。
 それが顕著に感じられたのは夏でした(立冬過ぎたのになんですが)。
 
 昨年の夏は1ヶ月以上雨が降らない上、大変な猛暑で「干からびるんではないか」と思うほどでしたが、今年は晴天の日が少なく、ずっとジメジメな上高温で、エアコンを付ける際も冷房にするか除湿にするか迷う日が多かった覚えがあります。
 衣類の着心地が気になるのもこういう時期だと感じるのですが、例年は梅雨時だけだったこの不快感が、一夏続いたことになります・・・(あくまでも私の感覚
ですが)。 
 そして、こういう時期に一番着心地が良いのは

 シンプルで、肌触りが良いもの = 普通のTシャツとワイドめなパンツ

という結論に至ったのですが、タンスの中の夏服を見回すと、そういった服がほぼない(着心地や出来栄えに拘らずに着続けたクタクタなTシャツが3枚くらい)
・・・

・・・なんてこった・・・

 既に手持ちの服の9割5分くらいは自作の服なのですが、ほぼ『よそ行きチック』な服ばかりで、本当に必要な服が実はあまりない・・・
 もう着ないであろうワンピースやスカートはそこそこあるのに・・・・・

 私は基本的にスカート系が苦手です。
 どうもお股の間に布がないと落ち着かなく、近年では更に、くるぶし辺りまで
布がないと落ち着かないのです。。。。。

 でも、せっかく作ったワンピース。無駄にするまいと、肌触りの良い生地で作った1枚を、ごくシンプルなTシャツにリメイクすることにしました。

元のワンピースはこちら。
無地の方の生地は綿とテンセル50%ずつの、Tシャツに打ってつけの生地

 ハサミを入れる前にいま一度着てみる。すると、  
 ・若干サイズが大きい 
 ・衿ぐりちょっと開きすぎ 
 (因みにステッチがほつれたまま約1年間放置していた・・・酷い・・・) 
 ・袖が中途半端
 (七分袖も苦手。夏は五分・それ以外は十分袖がマイベストと知る) 

などの不具合を発見。この際だから『自分サイズ』に改造しよう・・・。 
 ここから、手順をざっくり綴りたいと思います。

1、裁断

・・・無惨・・・

 あんまり縮めすぎると心配なので、少しゆとりを持たせてみる。

2、衿ぐり調整及び衿の生地の裁断

 私はデコルテが出ると貧相な印象を持たれてしまう体格で、パターン通りの衿ぐりだとちょっと衿が開きすぎてしまうので『理想の衿』というパターンを独自に作ってあります。しかし、このパターン通りだと身頃の衿ぐりと齟齬が生じてしまうと気が付き、少し長めに衿の生地を裁断。 因みに、1で裁断したかつてスカートだった部分を使用(柄の方は別のTシャツ作りで活用しました)。

3、ロックミシンで脇縫い及び衿作り

 ・・・写真撮り忘れました・・・

4、裾と袖をカバーステッチ

 これがカバーステッチです。
 裏がアコーディオン状になっているので、生地が伸びて着脱が楽チン♪

5、完成

 仕上がりはやや大きめ(衿もそんなに詰められなかった)、、、
 袖もびびってあまり縮められなかったんですねー、、、、
 きっちり『自分サイズ』は難しい、、、、、 
「まあ、風通しは良さそうだね」と、自分を慰める。

 ということで、この時は、他に柄生地のTシャツ2枚(こちらは裁断だけしてあったもの。2の柄生地の残りをこちらの衿に活用)の合計3枚を一気に作りました。
 そして、クタクタなTシャツ3枚と入れ替え。
 因みにクタクタなTシャツ達には第2の人生(ウエスとなった)を歩んでもらい、天寿を全うしてもらうことにしました。
「これまで猛暑を共に乗り切ってくれてありがとうよ・・・。」

 単純に、着心地が良く外出時にも躊躇なく着られるTシャツができたことが
とても嬉しかった。

 しかし、まるで戦の後のような僅かな残布に目をやると、、、
 ケチ根性が頭をもたげる。
「前身頃が取れそう・・・」
 いや、戦はもう終わったんだって、、、
 しかし、、、、、

 というわけで、この時暦は既に8月も終わりに近づいておりましたが、私の夏はまだ終われないのでした。

                                つづく 


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