レアキャラと言われることがたまにある。 周りを見てみると音楽家、作曲家の世界でも、同業者同士の交流会やパーリー的なイベントが開催されたりしているらしい。しかし、僕の世界線ではそういった機会とはあまり縁がない。おかしいなー、と思いながらこの仕事を続けて20年以上経つが、今でもおかしいなー、と思っている。 そのせいか、打ち上げの場であったり、業界関係者の方とお食事や飲みにご一緒したりすると「レアキャラですよね」「はぐれメタルですね」と言われてしまう。 ちなみに、"レアキャラ
作曲家にとって求められるスキルは多岐にわたる。 フィールドによって振れ幅はあると思うが、音楽の技術と知識は当然として、言語化能力、交渉力、マネージメント能力、デジタルリテラシー、健康管理、鈍感力、財力、腕力、遠心力、フリック入力、など様々な能力が必要とされる。そして、忘れてはならないのが「政治力」だ。 政治力。とても、不穏な響きだ。なんかアンタッチャブルでデリケートな感じがする。"高級料亭の奥座敷で菓子折りに入った諭吉を差し出しながら「先生のお好きなお菓子でございます、こ
ひそかにnoteを書いていることがバレてしまい、「えー、作曲論とか書いているんですか?」と言われたので、レバ刺しについて書こうと思う。 もうずいぶん長いこと言い続けているのだが、僕はレバ刺しが好きだ。正確にいえば、好きだった。どれくらい好きなのかというと、猫と同じくらい好きなのだ。なぜそんなに好きなのか?愚問、猫が好きなのに理由がいるかい?という話だ。 しかし生まれながらにしてレバ刺しが好きだったのかというと実はそうではない。子供の頃、給食だったか夕食だったか覚えていない
ゲームがとても下手なので、プロゲーマーに憧れる。 「近藤さんってゲームするんですね」などと意外がられることもたまにあるのだが、もちろん大好きだ。好きでないと通用しない世界にもいるし、そもそもゲーム、映画、ドラマ、アニメなどに触れるのは仕事の一環であると同時に、貴重な栄養源でもあり、また尊い余暇でもある。 幼少時代より音楽と映画、機械いじり、そしてゲームが(数少ない)友達だった僕のような人間にとっては、その原体験のクリエイティブへの影響は大きく、映像音楽の作曲家というのは天
作詞はしないんですか?と言われる。 できるならしてみたい。 中学生の頃、友達と一緒に遊びでオリジナル歌詞を作ったことがあったが、ハンバーガーを食べたらどうのこうのという、意味不明な詞だけが記憶に残っている。おそらく当時は歌詞と日記の区別もつかなかったのだと思う。 なげかわしいことです。 昔は歌詞にあまり関心が無く、J-Popを聴いても洋楽を聴いても歌手の言葉が頭に入ってこなくて、音楽を聴くときは単に音が気持ち良いかどうかで判断していた。だから10代の青春時代に聴いていた懐
このところ、文章で動画を作成できるAIの進歩が驚異的で話題になっている。ChatGPTが登場して以来、僕の周りでもAIの話が出れば、例にもれず「作曲家の仕事が奪われるかもしれないね」という論議になる。 もちろん、AIの是非や功罪については深いテーマなので、今回はそれは置いておこう。 僕自身は、音楽を作る行為自体が生きていて一番楽しいので、「それをAIに任せるなんてとんでもない!」というスタンスなのだが、テクノロジーの進歩と共に残るべきものが残り、そうでないものは淘汰される
最近は読書が入眠前のルーティンになっていて、とりあえず横になったら本を手にとるのが習慣化している。 オーディオブックやYoutubeの動画でも良いっちゃ良いのだが、旧人類である僕の場合は、文字を目で追う方が頭に入ってくる情報が多いらしく「5分でわかる〇〇」的な動画もほとんど観ることがない。 (話が逸れるけど、"タイパ"を突き詰めていくのなら、結局は「観る」「聴く」よりも「読む」が一番速いのでは・・・というのが旧人類である僕の持論です。さらに言えば、タイパという言葉は好きで
作曲家だと自己紹介すると、たまにどういう音楽を作るのですか?と聞かれる。 これの答え方が難しい。 特に相手の方が音楽にそこまで詳しくないよという場合、より難しい。 「〇〇という作品の〜」とか「ゲームや映画、アニメの音楽を作っています」というのはただの「用途」であって、「どういう音楽ですか?」への回答としてちょっと雑な気がする。 漫画家さんに「どんな漫画書いているのですか?」と尋ねたら、 「小学館の雑誌で連載しています」と返答されてしまったようなモヤモヤ感が気がかりです。
作曲家の近藤嶺です。 http://www.reikondoh.com 僕がブログを始めたのが2004年なので、ちょうど20年。 そして世間に遅れてX(Twitter)を始めて、ちょうど10年。 ちょうど良い節目なので、noteのアカウントを作る。 今のところ何を書くかも決めていないし、この先もイマイチ焦点が定まらずに迷走する気しかしないし、何も有益な情報が無いと呆れられそうな気配がする。 まぁ、それも受け入れようではないか。 と、とりあえずアカウントだけ作ったところで大