タルマーリーのパンを食べて、地方で暮らせるだろうか?と考えて、天王寺動物園に行った日記
さて、日付は前後して、2021年9月18日、天王寺のスタンダードブックストアへタルマーリーのパンを買いに行った。
「タルマーリー」とは何かというと、鳥取のパン屋さんだ。
パン屋? そんなんどこにでもあるやんって思われるかもしれないけれど、タルマーリーがほかのパン屋と異なる点は、野生酵母を使ってパンを作り、そして同じく野生酵母で地ビールも醸造し、さらに土地の食材を使ったカフェも開いていて、いわゆる「地域内循環」、サーキュラーエコノミーの実践者であり……
って、エコノミーも循環とやらもまったく詳しくない私が説明しても何がなんやらという感じなので、興味がある方はさくっと検索してみてください。
こちらのエントリを読むと、雰囲気がわかるかと思います。
パンって乳がんによくないのかな……と、つねづね思いながらも、パン食をやめられずにいる私。
でも、ここのパンを食べると健康になれそうな気がした。
と言いつつ、ふだんはランチパックとかコンビニのサンドイッチも食べてしまうのだが。
(右がタルマーリーのパン。左は同じく鳥取のお店、楽童のパン。こちらもおいしかった)
このタルマーリーには、日本全国のみならず韓国からのお客さんも多いらしい(コロナ前は)。
最近、韓国発の自己啓発書(競争をやめ、自分らしくのんびり生きましょうという類の)がやたら多いなとは思っていたが、日本よりも過酷な競争社会らしい韓国だからこそ、オルタナティヴな生き方への憧れも強いのだろうか。
というか、もちろん私だって憧れる。
何の競争もしていないけれど、家賃を払うためだけにあくせく働くのをやめて、地方でのんびり暮らしてみたい……なんて考えたりもする(大阪も地方だけど)。
でも、地方で生きていくというのは、ふわっとした「スローライフ」ではなく、それこそ覚悟や信念が必要なのだろう。そしてなにより、地元に貢献できるスキル。
何ひとつ持ち合わせていないので(そもそも車の運転すらできない)、このまま中途半端な町のマンションに住んで、せっせと事務所に通って働くしかない……(治療費も稼がなあかんし)
それから天王寺動物園へ。
実はこの日の夜の勉強会の課題が、「シートン動物記」だったので、その予習として……というか、単純にオオカミ王ロボの話を読んで、本物のオオカミを見たくなったのだ。なんといっても、450円(PiTaPaカード割引)で入れるのが有難い。ニフレルやどうぶつ王国なら2000円近くする。
本来の目的はオオカミを見ることなのに、ついレッサーパンダに目を奪われる。一世を風靡したのも納得のこの可愛さ!
いやいや、オオカミ王ロボを見ないと!
と思いながらも、気がついたらアムールトラに向かって、
「マークと同じポーズしてる~」と、心の中で話しかけている始末。
こちらはヒツジの祖先と言われているムフロン。逆光で見にくいですが。
そう、すぐ横に新世界があるのです。
このムフロンたちも「ツウ・テン・カク」と名付けられたとか。(ツウは亡くなって、いまは2頭のみ)
そしてようやく本日のお目当て、オオカミ王ロボ。いや、ロボじゃないけど。生で見ると、犬とは大きさがちがうのがよくわかる。
動物園の説明によると、オオカミは臆病だから群れ(パック)を作る動物らしい。美しいダウンドッグのポーズを決めていますね。
しかし、この日いちばん心を奪われてしまったのは、ホッキョクグマのホウちゃんだった。去年の11月に生まれた赤ちゃんグマだが、水遊びするさまのあまりの可愛さに失神するかと思った。
お気に入りのかごやポリタンクを持って、プールにダイブするのが大好きらしく、何度も何度もくり返す。そのたびに「わー!」と盛りあがる人間たち。親グマに「こいつらちょろいな~」と思われているのだろうか。
大人気のホウちゃんは、11月に1歳記念のメモリアルブックが発売されるらしい。
可愛くてちやほやされているものを見ると、「調子にのりやがって……」と、すぐに思う心の狭い私でも、ホウちゃんの魅力には完敗だった。
というわけで、大阪の方はもちろん、ほかの地域の方も、コロナが落ち着けばぜひ天王寺へ!
聖徳太子が建立したと日本史で習った四天王寺~天王寺動物園~新世界、どれも徒歩でまわれます。
広々とした景色が見たい方は、通天閣にくわえて、あべのハルカスにのぼってもいいのではないでしょうか。(私はのぼったことないけど)
まあ、大阪はどこもごちゃごちゃしていて、あまり広々感はないですが。
……と、べつに何の回し者でもないですが、大阪の(数少ない?)魅力をアピールしておきます。
(↓ベタですが。トータス松本は大阪出身じゃないし、「ガサツで陽気なナニワの兄ちゃん」というパブリックイメージとは全然ちがうのですが)