インボイスってなんなん?? ポンコツな日々の記録 2023年10月上旬
2023年10月2日(月)
会社のPCを開くと、「今日からインボイス制度がはじまります」という経理システム担当者からのメールが届いている。
日本中に大混乱をもたらしているインボイス。フリーランスに甚大な影響をおよぼすことは知られているが、私の勤める中小事務所が被る負担も並大抵のものではなく、ここ数か月にわたり請求書の発行や保存方法の変更点について、経理システム担当者からメールが山のように送られている。そして私のメールフォルダには未読メールがどんどんと溜まっている。
いや、念のために言っておくと、私はおもに外国クライアントを担当しているので、基本的にはインボイスとはあまり関係がない……そう思って、インボイス関係のメールをろくに見もせずに未読のままにしていたら、すっかり取り残されてしまい、いまや適格請求書がどうのこうの記されたメールを見ると、ロゼッタストーンに刻まれたヒエログリフを眺めているような気分になる。
ちょうどいまは韓国・中国が連休に入っているので、比較的手が空いている。溜まりに溜まったメールを読んで、世の中の流れに追いつかねば、と、意を決して未読メールの山から、まずは自分にも関係がありそうな「経費の精算について」というタイトルのメールを開いて、ロゼッタストーンを発見した考古学者のような気分で解読を試みる。
出張旅費については出張旅費特例が適用される……? なんやそれ。特例とか作る以前に、そもそもインボイス自体を止めたらよかったのでは。
レシートは 適格簡易請求書として認められている……? 免税事業者の場合は、会社が消費税を払うことになるので、同じサービスならば、インボイス発行事業者を選ぶように……
そこまで読んで、メールをそっ閉じする。やはり考古学者にはなれない。(ちなみに検索したところ、ヒエログリフは対応表もたくさんあるので、インボイスよりも理解できそうだ。こちらの本も評価が高くおもしろそう)
そうこうしているうちに昼休みになり(仕事してんのか)、会社の近くのコーヨーでお好み焼きを買う。なに食べたらいいのかわからんとき、関西人がお好み焼きを買う率異常(私だけ?)。
ふだんの昼休みは、TVerで『ヤギと大悟』を観るなどして忙しいのだが、この日は外に買いに出たので時間がなく、くるりのインタビューを読みながらお好み焼きを食べる。
この日は帰ってからも、radikoでくるりのラジオを聴いた。元ジェリーフィッシュのRoger Joseph Manning, Jr.の曲がかかった。たしか少し前に、マサムネさんの「ロック大陸漫遊記」でもかかっていた。
ジェリーフィッシュ……懐かしい。あの頃はみんなジェリーフィッシュが大好きだった。ってなにかのパロディのようなノスタルジックな文言だが、いまもなお曲を作り続けているところが頼もしい。
2023年10月5日(木)
母親の病院へ面会に行く。ひさびさに主治医の先生と話をする。
褥瘡(床ずれ)の傷口がかなり小さくなったとのこと。たしかに、前までは横を向いていたが、この日は仰向けに近い体勢になっていた。このまま順調に進めば、退院して老健に移ることも可能らしい。
それはともかく、父ヒロシが「やす子は自衛隊にまだ籍を置いているらしい」と言い出す。
「そんなんできんの? 公務員って副業禁止ちゃうの?」と私が訊くと
「自衛隊もなり手おらんから、融通利くんちゃうか」と適当なことを言う。
ほんまかいな?? と思い、帰ってから検索したところ、どうやら自衛隊にまだ籍があるのは正しいようだった。(なり手おらんから、というわけではないだろうが)
しかし、この記事を読むと、「家庭が貧しくて住みこみで働けるところを探していた」結果、自衛隊に入隊したとのことで、なかなかの苦労人のようだ。
先日、職場の人に教えてもらった『ポンコツ一家』を思い出した。作者はにしおかすみこ。そう、SM女王ネタでブレイクした〈一発屋芸人〉だ。
『ポンコツ一家』にはこんな帯がかかっている。
もちろんわが家も他人事ではない。
要介護で入院している母と、面会に来ているはずが、やす子について語り合ってしまう父と娘。ポンコツ具合はいい勝負である。
『ポンコツ一家』でとくに胸に残るのは、ボケつつある母親が必死で姉を守ろうとする姿だ。うちの母親も、いまが何月何日何曜日なのかはよくわかっていないが、かろうじて私のことは忘れていないようなので、ポンコツになってもなおも残っているもの、それだけが人生において必要なものなのかもしれない。
(もちろんいまのくるりも好きですが、彼らのデビュー当時、熱心に追いかけていたので、もっくんとのリユニオンがうれしい)
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