♯詩 コーヒーを飲みすぎて眠れなくなった夜
コーヒーを飲みすぎて
眠れなくなった夜
あなたとパパの寝息がこだまするのに
ただ耳を傾けていられたらよかったのに
どうしても怖いことを考えてしまう
何度も何度もその怖いことを掻き消そうと
違うことを考えた
でも争えば争うほど
怖いものも争ってくる
あなたの手を握ってもダメで
パパの手を探り当てて握った
それでもどうしても怖くて
しょうがないから
怖いと思いながら
寝た
いつの間にか朝になっていて
あなたに顔の向きを変えられて起きた
無理やりあなたの方に向けられた私の顔は
今も掴まれたまま
あなたの寝顔を眺めている
怖いものはいつの間にか姿を消していた